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【ビッグファイブ】外向性を構成する要素6選

この記事では、ビッグファイブの1要素である外向性についてまとめます。じつは、外向性といっても、その意味には複数の要素があるとされています。今回はコスタ博士による分類をベースとした、6つの外向性の要素を紹介します。


1. 親しみやすさ(英語:Friendliness)

人は基本的に他人に対してどのような態度を取るかを示す指標です。友好性が高い人は、他人を疑ったり敵対するよりも、同情的で協力的な姿勢を取ります。これは、親しみやすく、社交的な性格を示す行動特性といえるでしょう。
高い人は、こんな人
簡単に友達を作る、他人といるのが心地よい、人を元気づける
低い人は、こんな人
他人といると不快になることがある、他人と距離を取りがち、人に興味がない


2. 社交性(英語:Gregariousness)

この指標は、人が他者と一緒にいることをどれだけ求め、楽しむかを表します。社交性が高い人は人と一緒にいることや社会的な場に参加することを好む傾向にあります。
高い人は、こんな人
大人数で集まるのが好き、誰かと一緒にいたい、他人を巻き込む
低い人は、こんな人
人混みを避ける、一人でいるのが好き、静かなところを求める


3. 自己主張(英語:Assertiveness)

自分自身を確信を持って、力強く表現できる能力のことです。自己主張が強い人は、自身の権利や意見を主張する際に大胆で、しっかりと自己の立場を守ることができる特性を持っています。
高い人は、こんな人
他の人をリードしたい、物事をコントロールしたい、他人に影響を与えたい
低い人は、こんな人
他の人にリードしてほしい、自分からはあまり意見を言わない、目立ちたくない


4. 活動レベル(英語:Activity Level)

個人がどれだけダイナミックでエネルギッシュな生活を送っているかを示す特性です。活動レベルが高い人は、速いペースで多くの活動をこなし、常に高いエネルギーを保っています。
高い人は、こんな人
いつも動き回っている、余暇にいろんなことをやる、すぐにリアクションできる
低い人は、こんな人
のんびり過ごしたい、ゆったりと生活したい、自然なペースが大切


5. 刺激を求める性質(英語:Excitement-Seeking)

新しい刺激やスリルを求める傾向と、そのためのリスクを取る意欲があるかどうかを示します。刺激を求める性質が強い人は、高いレベルの興奮と冒険を好むことが特徴です。
高い人は、こんな人
冒険したい、リスクを取りたい、一度は何でも試したい
低い人は、こんな人
バンジージャンプや絶叫系は嫌い、大きな音楽は好きじゃない


6. 明るさ(英語:Cheerfulness)

常に楽しい気持ちや軽やかな心を持つ傾向です。明るい人は、ポジティブな感情を持続的に感じ、幸福感に溢れています。
高い人は、こんな人
よく笑っている、友達を楽しませたい、基本的にポジティブ
低い人は、こんな人
あまり楽しむようなことがない、めったに冗談を言わない



ここまで、6つの要素を紹介しました。外向性と言っても、最初にイメージするのは社交性なのではないかと思います。それ以外にも5つの要素があり、特に活動レベルや自己主張、刺激を求める性質は、社交性に関わらず高い人もいるかと思います。

性格診断で、外向性と内向性が真ん中くらいの人は、社交性はそこまで高くないけど、自己主張はちゃんとする、といった性格の人もいるのではないでしょうか?そういった方が、外向性についてより解像度を高めて、自分なりに性格を解釈する助けになれば幸いです。


参考文献
6つの性格特性は、コスタ博士の分類に対応した、IPIPのもの(パブリックドメイン)を使いました。
https://ipip.ori.org/IPIP300-120ComparisonTable.htm


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