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弟市場へようこそ

令和3年4月14日の日記

ハングルの勉強をしていたら、
남동생은 올해 스물두 살 이에요 
という文章が出てきました。
私はハングルが読めるのですが、
ほとんど意味がわかりません。

なんとなく、わかるのは、
남동생은の은が助詞の「〜は」であること。
最後の이에요が「〜です」であること。
なので、この文章は、
남동생は、올해 스물두 살です。
ということになります。
これだけ予想できるのは、前にも書いたと思いますが、ハングルと日本語の文法がとても似ているからです。「私は会社員です」を英語なら「私です会社員」と並べなければならないし、さらにいえば「私は働いている会社にて」というような言い方をするほうがスマートだったりするのに対して、ハングルでは「私저 は는 会社員회사원 です이에요」と、
そのまま言い換えるだけなのです。なんて覚えやすいのでしょう!

とはいえ、
남동생は、올해 스물두 살です。
までわかったからどうやねん?という話ではあります。そこで一個ずつ意味を調べていくことになるのですが、今回、とても面白い経験をしまして、冒頭の「남동생」は無理やりカタカナにすると「ナムドンセン」と、読みますが、私はこれがソウルのショッピングエリア「南大門(ナンデムン)」や「東大門(トンデムン)」っぽいなーと思い、勝手にどこかの町や人の集まる場所のことを思い描いたんです。남동생市場とか、남동생広場とか、そういうのを想像したのですが、結果、남동생は「弟」という意味で、남동생은 올해 스물두 살 이에요は「弟は今年22歳です」という意味だったのでした。

남동생が「弟」と知った瞬間、私の創りあげた買い物客で賑わう남동생市場は、りんごを買う人もお花を並べているおじさんも、大道芸人もボール遊びしている半袖短パンの少年も、手を繋いで歩く仲睦まじいカップルも、みんながみんな「弟」になり、全員が兄弟であるという悲劇に絶望を味わい、まだ見ぬ父母に対する愛憎の思いが業火のように燃え盛ったところで、その業火によって남동생市場は焼失したのでありました。

以上が私にとっての語学を学ぶ楽しさであります。

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