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読書の記録 『文學界11月号』

 文學界11月号はJAZZ×文学総力特集。先月は2回、東京へ行く機会があり、新幹線で読んだ岸政彦「沖縄ジャズの生活史」が印象深い。岸さんによるテリー重田さん、上原昌栄さんという沖縄のジャズミュージシャンへのインタビューの記録。岸さんの話の聞き方を見習いたい。欲張らないというか、持っていきたい方向へ寄せていくということを岸さんは全くしません。話の要点以外のところを楽しんではる感じがする。結局、そういうところに面白みって凝縮されているんだろう。

 石田夏穂さんの東京のジャズ喫茶をめぐるエッセイもちょうど東京へ行く頃に読んだからタイムリーでした。これから定期的に東京へ行く機会があるみたいなので、少しずつ石田さんの足跡を追いかけていきたいなんて思ったり。

 『ギフテッド』が話題の鈴木涼美さんの創作『グレイスレス』が面白かった。私は『ギフテッド』より好きだな。絲山秋子さんの『キビタキ街道』は終盤に自分の子供の頃を思い出して鼻の奥がツーンとした。地味ながらといったら失礼なんやが、毎回絲山さんの著作には胸を打たれてる気がする。短編競作『忘れる』は全部よかったし、そういえば、大友良英さんのインタビューも面白かった。確かこれも東京へ行く新幹線で読んだ気がする。

 長く書いた割に内容については「面白かった」レベルのことしか書いていなくて申し訳ないです。文芸雑誌全体の感想を書くなんて、なかなか難しいではないか。村上春樹が相変わらず「マイルズ」と言っていて、いちいちカッコつけるよなーと思ってしまいましたが、それはそれで私は好きだったりします。村上春樹みたいに何かしら芸術にひとこと言いたがるおっさんは嫌いです。

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