見出し画像

安定的な不安定

こんにちは。理学療法士のこうやうです。

今回は

安定と不安定

について少し触れていこうと思います。


PRIのセカンダリー講習を受けた方なら

ご存知だと思うのですが

インピンジメントとインスタビリティ

というものがありますよね。

セラピスト界隈だと

あまり響きのいい単語ではありませんが

ただロンハラスカは

この表現を肯定し、どちらも必要なものと言っています。


私の意見ではありますが

これは人間の本質的なものを表していると思います。

私の中で流行している

「揺らぎ」

に該当するものになるわけですが

特に重要だと思うのが

不安定であること

です。


呼吸性不整脈

というものを聞いたことがあるでしょうか?

呼吸性洞性不整脈

は息を吸った(吸気)時に脈が速くなり、

息をはいた(呼気)時に脈が遅くなるような

現象のことを言うのですが

これは実は誰でもあるものです。


時には脈を早めたり遅めたりするのが

心拍の呼吸性の揺らぎ

というわけです。


ただ

「不整脈」

はみんな悪い現象として捉えがちじゃないでしょうか?

安定的な心拍こそ、健康と思われがちですが

私は違うと考えていて

このような不安定さを有することこそが

健康だと思うのです。


人は調子がいい日と悪い日がありますが

慢性疼痛を有している方は

調子のいい悪いに関わらず常に痛い状態です。

これは言ってしまえば

調子のいいor悪いの振り幅が非常に狭い状態です。

つまり安定的な状態となるわけです。


安定的な状態というのは

人に安心感を与えるため、

みんな求めているものです。

ただこの安定に居続けることは

不健康になる可能性が非常に高いわけです。


これは生き方でも結構問われていることで

コンフォートゾーンから抜け出す

というのを聞いたことがあると思うのですが

居心地のいいところに居続けることは

成長につながらないという概念です。


これは人体にもいえることで

運動をしなかったりチャレンジをしなかったり

することが安定につながり

これが脳への刺激不足につながり

不調を発します。


実は

不安定であることが人間らしさ

ともいえると思うのです。

つまり

人は喜んだり悲しんだりすることが

健康な状態で

ずっとネガティヴなことを言っているのは

不健康なのは想像がつきますが

実はポジティブであり続けることも

不健康なのでは?と言うことです。



なんかいろいろごっちゃになりましたが

結論いうと


調子いい悪い
喜び、悲しみ

といった起伏があることは

健康そのものなので

もう少し自分を肯定できるんじゃないかと思います。

情緒不安定は健康そのものです。


今回はこれで以上です。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?