日本の文化、体に害悪すぎる説
こんにちは。理学療法士のこうやうです。
今回は日本の文化がもたらすものについて話していきたいと思います。
礼儀や作法などやけに他人に対して
気をつかわなければいけない文化にいらいらしたため
この記事を書かせていただきます。
特に
①正座
②椅子に座っている姿勢
にしぼっていきます。
よろしくお願いします。
それでは始めます。
正座はクソ
「礼儀正しい」の代表といえるような姿勢が
この正座ですよね。
いったいこの姿勢のどこに危険性があるのでしょうか。
この姿勢の特徴として
膝深屈曲位で体の全体の体重が乗っている状態です。
この表現の時点でだいぶ体に悪そうですね。
ここから詳しく説明していきます。
膝は最終屈曲域になると
亜脱臼したような状態になるといわれています。
膝深屈曲位の骨の状態
上図は2021年6月16日に開催された
市橋則明教授の身体運動学の基礎知識ー筋の運動学とバイオメカニクス
から引用
詳細にいうと
大腿骨が脛骨に対して移動するわけですが
この時転がり運動とすべり運動が起こります。
このすべり運動によって
大腿骨が後ろに移動するわけです。
すると大腿骨が半月板だけに乗っている状態になります。
つまり言えば極端に大腿骨と脛骨の接触面積が少なくなっている
ということです。
この時に長時間負荷を加えられた状態になると
半月板はズタボロになってくるに決まっています。
膝は消耗品といわれるくらいですから
若いときから大事にしていきたいですよね。
ですから正座を強要された場合は
「私の半月板を破壊する気ですか?」
と言ってみましょう。
うまくいけば後に半月板損傷と診断された場合
賠償請求できます。
椅子に座っているときの「背筋のばせ」はクソ
あともう一つは椅子に座っているときに
「姿勢を正せ」と注意されることですね。
私の病院の理事長はそういうものにとことんうるさいため
礼儀正しくいろというように先輩から言われました。
しかしこのいい姿勢とは
本当にいい姿勢なのでしょうか?
検証していきましょう。
まず椅子座位とは股関節が90°以上曲がっている状態です。
そこでいわゆるいい姿勢をすると
骨盤前傾位にもっていきます。
吉尾らの研究によると
純粋な股関節屈曲(寛骨大腿関節と周囲軟部組織がなす角度)
は93°であり
残りの股関節屈曲は骨盤後傾で行っている
と報告しています。
骨盤後傾はいわゆる猫背をつくる姿勢であり
骨盤前傾とは真逆の動作です。
つまりいわゆるいい姿勢とは
股関節にとってかなり無理のある姿勢ということです。
股関節を90°以上曲げた状態で骨盤前傾をとると
股関節インピンジメントになる可能性があります。
というかほぼ確定で臼蓋と大腿骨が衝突しているでしょう。
「けがをしろ」と言っているといっても
過言ではないようなことを礼儀・作法でさせてくるわけです。
まさにクソオブクソ
といえます。
しかし股関節外転・外旋位にすると
純粋な股関節屈曲が116°まで増大します。
つまりがに股は正義。
みなさん座るときはがに股を心がけましょう。
まとめ
日本の礼儀・作法はクソオブザイヤーを幾度と受賞している
今回はこれで以上です。
つまり患者さんにベッド上などで
端座位をとらせるときは
股関節外転・外旋位にすれば安定性が増すということですね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
参考文献
1)吉尾 雅春 他 : 新鮮凍結遺体による股関節屈曲角度 第39回日本理学療法学術大会 抄録集 理学療法学Supplement 2004年
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