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水中ウォーキングは歩行練習にならない

こんにちは。理学療法士のこうやうです。

今回は

水中ウォーキング

について書いていきたいと思います。

よく高齢者も行っていたり

歩行練習では負荷が高すぎる人が行ってたりします。

しかし残念ながら

ほぼ歩行には直結しない運動です。

なぜなのか

私なりに説明させていただきますので

よろしくお願いします。

それでは始めます。


水中運動と屋外運動の違い

結論から言いますと


屋外歩行は遠心性収縮が主体なのに対して

水中歩行は求心性収縮が主体だからです。


同じ筋肉が収縮しているにしても

これは全く違う運動といっていいほどのものです。


歩行とは

まずこの二足歩行とはなんなのでしょうか。

私見ですが

床反力の制御を主体とした運動だと思っています。

つまりいえば重力を利用して移動しているということです。

歩行は重力なしに実施できるものではないのです。

これは月面での宇宙飛行士が歩行できないのがいい例です。

検索していただければわかりますが

重力が地球に比べて弱い月面では

床反力を得られにくいため、歩行が困難であり

移動方法がホッピングになっています。

この事実からもわかる通り

二足歩行は地球の環境に最適な運動なのです。


しかしこれが水中だとどうなるのでしょうか。

浮力により、床反力なんて得られないですし

何より筋肉で制御をしながらでの移動ではなく

筋肉自体が駆動力となりながら歩くことになるわけです。

これは歩行の本質からかけはなれています。


水中の運動はリラックス効果を得るにはいいかもしれませんが

能力を上げるという観点では

微妙なところです。

このようにさまざまないい運動とされているものが

ある方面ではメリットがあったりある面ではデメリットがあったり

とするわけです。

利点と欠点をしっかり理解しながら

運動に励んでいきましょう。


本日はこれで以上です。

ここまで読んでいただきありがとうございました。



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