セミナーに行っても患者は治せない
こんにちは。理学療法士のこうやうです。
今回は
セミナーに行っても患者は治せない
ということについて話していきたいと思います。
勉強会に行きまくってる私からすれば
皮肉な話ではありますが
これは
間違いない事実であると確信しています。
なぜそのように思うのか
私なりに書かせていただきますので
よろしくお願いします。
それでは始めます。
実技セミナー自体は素晴らしい
実技セミナーに実際参加している方ですが
みなリハビリに対する熱意があります。
当然ですよね。
何万のお金を払ってその場にきているわけですから。
どんな人に話しかけても
リハビリに対する考えをそれぞれもっています。
つまり言えばみんな意識高い系です。
私にとっては他者との価値観を共有できるいい場でした。
そしてセミナーの内容もいまのところ
外れだと思ったことはありません。
受けまくると正直なところ
ごっちゃにはなってしまいますが
臨床で活用できている実感はあります。
特に腰痛に対するアプローチが格別に変わりました。
というように実感的には割と悪くはありません。
しかしあえていいます。
これでは患者は治せません。
なぜ治せないのか
ではなぜ治せないのか。
それは・・・・
ほとんど対症療法ばかりだからです。
というか
そうならざるを得ません。
治すのは疾患ではなく、病態
なぜ対症療法ばかりになるかというと
「人に技術を教える」
ということになった際
どうやっても体系化せざるを得ないからです。
体系化がそんなに悪いことなのかといわれると
そういうわけではありませんが
1つの疾患であっても
無数の病態があるわけですから
治療法もおのずと違ってくるはずです。
つまりいえば
習ったものをそのまま患者さんに還元しても
効果がないことが多々あります。
そもそも治療法を体系化すること自体に無理があるということです。
これは例えると
ばらつきのあるデータを無理やり直線として
グラフ化するのと同じです。
講師陣もおそらくそれを理解してご教授してくださっていると思います。
そして我々もそれを承知の上で
セミナーを受けるべきだとも思います。
重要なのは手技を覚えることではない
では何を重要視してセミナーを受ければいいのか。
もちろん手技を覚えることではありません。
いえ、重要ではあるのですが
これよりも重要なことがあります。
それは
治療法の選択肢を増やすという点です。
その手技をものにしつつも
やみくもに使うのではなく
病態によって使い分けることが重要なのです。
何度もいっていますが
患者を治すのは
臨床技術ではなく、臨床推論です。
治療がいい方向性に進んでいるのか
これを正確に評価する能力が必要です。
教科書やセミナー、そして学会、論文
さまざまな情報源がありますが
どんなものでも治療法を教えてくれものはありません。
すべて自分にかかっています。
自分の情報の取捨選択能力を磨きましょう。
本日はこれで以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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