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門前日誌 -見る、言う、聞く-

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NPO法人日光門前まちづくりnote部が運営する「門前日誌」です。日光門前にまつわる「暮らし」について、各々の視点で綴ります。
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2021年5月の記事一覧

水を感じる店先 #日光門前に暮らす

髙橋広野です。 今日は #らしささがし の2本目です。学生時代、大学院では日光門前の町並みを研究していました。ここではそんな研究の根本にある問い“日光らしさってなんだろう?”を、いまいちど振り返りながら掘り下げていければと思います。(あくまで日光を外からみた人の視点のひとつとしてお読み下さい) ■店先に置かれた手水鉢 日光門前を歩いていると、店先によく手水鉢を見かけます。手水鉢はもともと神前、仏前で口をすすぎ、身を清めるための水を留めておく器でした。寺社に置かれている

らしさをさがして #日光門前に暮らす

髙橋広野です。 今日は #らしささがし の1本目です。学生時代、大学院では日光門前の町並みを研究していました。ここではそんな研究の根本にある問い“日光らしさってなんだろう?”を、いまいちど振り返りながら掘り下げていければと思います。(あくまで日光を外からみた人の視点のひとつとしてお読み下さい) ■研究の概要 大学院では日光門前の町並みを建築的な視点から研究しました。 概要(梗概)はこちらです↓ 【論文梗概】 日光門前における空間と営みからみた町家タイプと町並み こ

日常と非日常 #日光門前に暮らす

髙橋広野です。 本日は #日光に移り住む の第2本目です。ここでは、“なぜ自分が日光に惹かれるのか”を掘り下げて言葉にしてみようと思います。もちろんもし移り住むことが叶ったら、その過程やその先の話もできたらと思います。 ■観光客にとっての非日常 大学入学を機に宮城から栃木に越してきて、最初のGWは日光に来ていました。縁も所縁もない土地にきた自分にとっては、“栃木といえば日光”といった勝手なイメージが強かったように思います。 東照宮に参拝して、ゆばを食べて、いろは坂を

まちの魅力を掴む建築

 本日は日光の私の一番好きな建築について書こうと思います。 それは奥日光にある小さな建築です。 「イタリア大使館別荘」 設計はアントニン・レーモンド。後に名立たる日本の建築家となる吉村順三や前川國男など多くの建築家の師となった人物です。  この建物は日光の一つを印象づける杉の素材を一松模様に組み合わせ・地元の職人さんたちと一緒に作り上げたと言われています。また白根山と中禅寺湖の眺望を存分に眺めるために、あるべき気持ちのいい場所に窓を思いっきり設けた縁側は堪らなく心地よ

山の連なりに原風景をみる #日光門前に暮らす

髙橋広野です。 本日は #日光に移り住む の第1本目です。ここでは、“なぜ自分が日光に惹かれるのか”を掘り下げて言葉にしてみようと思います。もちろんもし移り住むことが叶ったら、その過程やその先の話もできたらと思います。 ■幼少期を過ごした風景宮城県仙台市で生まれ、幼少期は太白区の富沢という街で過ごしました。とはいうものの、小学校の半ば頃には隣の名取市に引越したため、富沢での暮らしの記憶はあまり残っていません。そこから大学入学までの約十年間を過ごした「ゆりが丘」という団地で

マガジン「門前日誌」の創刊にあたって

日光門前のまちづくりの現場に、新たな若い仲間が増えました。 NPO法人日光門前まちづくりは、世界遺産「日光の社寺」の門前町をエリアにこれまで15年間活動をしてきた、市民活動団体であり、エリアマネジメント組織です。 15年の活動の中では、活動を続けていく難しさも、団体を運営してく大変さも様々経験してきました。 今回のような、大いなる“興味”と“主体性”を持った若い世代の参加は嬉しいものです。 …とカタイ書き出しになってしまいましたが、つまりは、嬉しさが隠せない、と言うことで

【自己紹介】故郷の原風景に彩りを。-門前日誌-

自己紹介-宮崎千遥 はじめまして、宮崎千遥と申します。 日光の稲荷町という場所で生まれ、現在は仙台の工務店で住宅に携わる生業をしています。  よくよく名前の響きから女の子に間違えられて昔はこの名が嫌いでしたが、いまは「視野を狭めず遥か遠くを見渡すことのできるような人間」にと名付けてくれた両親に感謝して、故郷を離れ仙台で修行?している身になります。  私の祖父は日光が大好きでした。「金谷ホテル」という日光を代表する歴史あるホテルに勤めながら、外国人観光客に案内ツアーをしたり

門前日誌をはじめます

はじめまして、髙橋広野です。 本日より「門前日誌 -見る、言う、聞く-」の投稿をはじめます。 ■このマガジンについてこのnoteマガジン「門前日誌 -見る、言う、聞く-」は、NPO法人日光門前まちづくり note部 が運営します。 これからの日光を考える若者が主体となって、自由な視点でのインプット⇄アウトプットを積み重ねていきます。将来的には、より具体的なアクションへと繋げていくことを目指します。 ■自己紹介|髙橋広野ですはじめまして、髙橋広野(たかはしこうや)といいま