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【書籍紹介】『日本マンガ全史』(平凡社新書) 澤村 修治 著
0.はじめに
澤村 修治『日本マンガ全史』を読みました。副題にもある通り、鳥獣戯画をはじめ、風刺画や北斎漫画、そして現代の鬼滅の刃までカバーしています。
漫画雑誌の黎明期~黄金時代、そして電子コミックの普及による衰退。日本のマンガの海外での受容について書かれています。
1.感想
「全史」と銘打つだけあって、ざっくりした通史としては本書で充分だと思います。今や日本の代表的なポップカルチャーとなったマンガですが、かつて「悪書」とみなされ、焚書などもあったと聞きます。そうした冬の時代を越えて今のマンガ産業があると考えると、感慨深いものがありますね。
クレヨンしんちゃんがアジアで人気、ラブコメで有名な『ラブひな』も海外人気が高いなど、知らない情報もたくさんありました。
電子書籍による紙媒体の衰退も書かれていますが、マンガもまだまだ主力産業としてやっていけるのではないか、という筆者の希望が読み取れました。
2.おわりに
私は古いマンガはあまり読んだことがありませんが、これを読むと昔のマンガの表現方法などが気になりますね。『鋼の錬金術師』も紹介されており、ストーリーや設定が面白そうだと感じました。
マンガをより深く知りたい方、まだ読んだことのないマンガのタイトルを知りたい方におすすめです。
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