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【読書記録/書籍紹介】『東北発の震災論』(ちくま新書) 山下祐介著

山下祐介『東北発の震災論―周辺から広域システムを考える 』を読みました。
著者は都市社会学や地域社会学を専攻しています。他の著書に『地域学入門』『「都市の正義」が地方を壊す』『限界集落の真実 過疎の村は消えるか?』などがあります。

本書では社会インフラを支えるシステムが巨大化しすぎたせいで、一度不具合が生じると甚大な被害が出てしまう、現代のシステムの欠陥について指摘しています。しかもその責任の所在が明確ではなく、問題がうやむやにされてしまうことの問題点も合わせて考察しています。
毎度、大震災が起きる度に大混乱が起きる日本ですが、確かにシステムが複雑化しすぎたせいで余計に混乱が大きくなっている気がしますね。
自然災害が多い国で生きる以上、システムが抱える問題点を認識し、その影響をなるべく減らすべきである…本書はその方法を考えるヒントになるかもしれません。

震災の記憶が風化しつつある今こそ手にとって読みたい一冊です。
興味を持った方は読んでみてください。
それでは、ご精読ありがとうございました。


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