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今日会社に行けなかった君へ

「もう無理だ」
起床した瞬間そう思った。

昨日は疲れて風呂も入れなかった。
体はべちょべちょするし、頭皮も臭う。

溜まった洗濯物と散らかった部屋。
帰宅後心身ともにヘトヘトになって帰る僕にはそれらを片付ける余裕なんて皆無だった。

涙が溢れて止まらない。

ああ…今日も現場に行って重いものを運んだり、半屋外の暑い中鉄板を前にして料理をつくり客に愛想よくしたり、上司が不機嫌にならないようにしなければならないのか。死にたい死にたい。死にたい死にたい。

限界だった。心が悲鳴を上げていた。
多分今日、現場にいっても立っているだけで涙が溢れて仕事にならないだろう。

とりあえず腹痛で今日無理ですという体裁で上司に「今日休みます」との電話をかける。
お大事にと言われ、ひとまず安堵する。

風呂に入り、ようやく落ち着いた。

会社に行けなかった理由はわかる。

仕事内容が肉体的にきつくてことに加えて、やりたい職種とかけはなれており、僕はそれを頑張ろうという意志や気力がないこととか、上司と合わないこととか退勤後唯一の生きがいである筋トレをしに行くジムに疲れすぎて行けなかったこととか、全ての要因が重なり合ったのだ。

「何年か働けば将来はこの会社を君に任せたいと思ってる。それまでは週6日労働で現場で経験を積んでくれ」と会社の代表が話をしてくださり、将来社長になれるならと肉体労働も接客業も嫌いだったが、半年前僕は地方のとある飲食チェーンに転職をした。

あの頃の自分をぶん殴りたい。

将来と言っても最低で5~6年はかかりそうだし、それまで現場で働くのに耐えれなさそうだし、そもそも僕は接客や肉体労働のが心底嫌で、作業しながら人と接しなおかつ他の人と動く今の仕事もめちゃくちゃ苦手だ。

売り上げが良くても、残業になったらめちゃくちゃ嫌だし、お客さんに美味しいねと喜んでもらえても全然心に響かない。早く帰れた瞬間しか喜びを感じない。

必要書類を集めて申請書を作成したり、エクセルでデータを入力したり、スケジュールの進行管理をしたりするのが好きで仕事にしたいと思っているし、文章を書いてそれを発信したりする仕事で食っていきたいと思っている。

あまりにも意欲・やる気があることと、今の仕事とかけ離れすぎていて、職場にいるといつも心と体がバラバラになっている感覚だ。


とまあここまで書き連ねてきたけど、今日は休んだので仕事のことを考えている時間が勿体無い。

時刻はまだ午前11時。

せっかく思わぬ休暇を手に入れたので、今日1日はのんびりやりたいことをやっていきますか。


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