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ぼくらはお金で何を買っているのか【ビジネス書レビュー・感想】

この記事は4分で読めます。📚 2023/1更新

今回の記事も自身のアウトプットという目的でのnoteです。

新入社員時から250冊程度ですが読んできた中から、メモを見返しながら書籍の紹介記事を書いております。

本日は最近購入して読んだ「ぼくらはお金で何を買っているのか」です。

個人的評価:☆☆☆☆☆
amazonカスタマーレビュー☆×4.0

2022/12時点でAmazon Kindle Unlimitedで無料閲覧できます。

1.まとめ

販売の考え方をモノ売りからコト売りへ変換していくためにはどうすればよいか。

コト売りをするためには、まずは自社のターゲットを明確にすること。
その顧客にどんなコトができるのか、どんなコトをしたいのか?を突き詰めることで、それは企業の独自の顧客への提供価値となる。

ヒントは「お客さんをしっかり見ること」で見えてくる。何を感じている、何に困っている、不満を抱いている、これらは直接行動しているところを見ることで必ず着眼することができる。

・いいモノはあふれている。いいモノだけで売れる時代は終わった。
⇒顧客にとってどんな良いコトがあるのか、どんな体験を提供できるのかを伝えることも重要なアクションとなっている。

・コンテンツ力×発信力が売り上げにつながる
⇒伝えたいことはなにか?それをどうすると顧客に伝えられるか?を考える。

2.全体の感想

書籍の内容は小説形式となっており、マーケティングに悩んでいた昔の著者を今の著者が導くなら?という形で執筆されていて、とても読みやすいです。

本書のメインテーマは”コト売り”です。
最近の流行ということもあり、いろいろな書籍が出ている中で小説形式で書かれているコト売りの本は珍しいなと感じます。

コト売りの基本は顧客を見ることなのですが、この本では現地現物でどんなお客さんが商品を手に取りどのように感じているのかを少しずつ紐解いていく過程が見えるので、自身が追体験できるようにコト売りを学ぶことができます。

まずは1つの商品であっても、自社製品にあまり自信がないとしても、誰にどのような体験を提供したいのかを見つめ直したいなと思いましたし、会社として価値創出に取り組みたいなと感じました。

3.印象に残る点をいくつか

(1)野球用品店の事例 誰が自社の顧客なのか?
野球用品店さんの事例では、自社のキャッチコピーを考えるときに「誰が自社の顧客であるか?(誰を顧客にしたいのか)」という点で悩んだ店長が描かれていました。

結果、「リトル、甲子園やプロを目指す子供たち」ではなく「どんなに下手でも”いまより上手になりたい子供たち”」と見つけたときの店長の喜びは小説形式ならではで伝わりました。

このターゲットの段階で「どの層を自社の顧客とするか」が決まり、そのあとの自社の施策の内容が大きく変わります。それは企業によって異なるため、トップとして初めに決めるべき大きな方だと実感しました。

(2)珍味メーカーの事例 自社の顧客が喜ぶことはなにか?
珍味メーカーの事例では、まさに「いいモノはあふれている。いいモノだけで売れる時代は終わった。」ことに悩む様子が描かれていました。

自社の顧客は最終消費者の前に”小売店”であり、その顧客(=小売店)がどんなことに悩んでいるかからまずは見直そうと考える姿勢はコト売りのもっとも基本なことであり、とても重要なことのように感じました。

4.まとめ

販売の考え方をモノ売りからコト売りへ変換していくためにはどうすればよいか。

コト売りをするためには、まずは自社のターゲットを明確にすること。
その顧客にどんなコトができるのか、どんなコトをしたいのか?を突き詰めることで、それは企業の独自の顧客への提供価値となる。

ヒントは「お客さんをしっかり見ること」で見えてくる。何を感じている、何に困っている、不満を抱いている、これらは直接行動しているところを見ることで必ず着眼することができる。

・いいモノはあふれている。いいモノだけで売れる時代は終わった。
⇒顧客にとってどんな良いコトがあるのか、どんな体験を提供できるのかを伝えることも重要なアクションとなっている。

・コンテンツ力×発信力が売り上げにつながる
⇒伝えたいことはなにか?それをどうすると顧客に伝えられるか?を考える。

内容は以上です。

コト売りとは何か?わかった気にならずに一度読んでみるとコト売り(特にBtoC)の基礎・本質を知ることができるという意味でこちらの本はオススメでした。

2022/12時点でAmazon Kindle Unlimitedで無料閲覧できます。

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