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【12月保護者会報告】ぶっちゃけ座談会

(この記事は2021年2月18日に更新されました)

★保護者からのお悩み相談・ご意見!今回のトピック

・生活改善合宿でTくんとAくんとの関係が深くなった
・友達の家でしか朝起きれない息子
・Rくん母の前回の話はとても効いた
・形から・環境から入ると失敗する。行き詰まってやっと外部委託するのが良い
・「大学進学について親はどうサポートすれば?」
・臭い生徒
・男女比について

こんにちは!若者の不登校・引きこもりの支援をするNPO法人高卒支援会学生インターン広報担当で同団体&鹿島学園高校卒業生の宮本はるかです!

先日、microsoft teamsを利用しオンラインと対面のハイブリッドで12月の保護者会を行いました!

保護者会は生徒たちの教室での様子を保護者の方々にお伝えするために毎月開催している行事です。

前の月の活動報告や生徒・インターンの発表が主な内容なのですが、最後の保護者・スタッフ座談会の内容がけっこう面白いのでご紹介します!

1.生活改善合宿でTくんとAくんとの関係が深くなった

今回は、以前の記事でご紹介しました当会の行事「生活改善合宿」に行ってきた2人の生徒TくんとAくんの報告発表がありました。

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7日間苦行や楽しいことを共にした2人。発表の中でTくんは「今まで教室であまり人と話さなかったが、この合宿を通して、Aくんが今最も教室で馬が合う友達となった」と話していました。

Tくん母は「人との関わりを遮断していたから本当に良かったです」と話されていました。

ちなみにAくんの発表の後の質問コーナーで私が「TくんはAくんのことを今最も馬が合う友達だと語っていましたが、Aくんは今Tくんのことをどう思ってますか?合宿前後で印象が変わったりしましたか?」と聞くと、「あんまりしゃべらない子だと思っていたけど、合宿を通して意外としゃべる子なんだとわかりました。僕も、今では僕もTくんが教室で最も馬が合う友達です。」とのことでした!^^

理事長竹村「TくんのiPod、最高の思い出っていう名前のアルバムの中に全部小学校の思い出。彼の中でそこで時が止まっている」


2.友達の家でしか朝起きれない息子

Kくん母「自分の家では起きれないが友達の家では起きれると言う。

自分で自分の生活を管理できるようにならないと困るというのが本音です。」

竹村「Kくんが最近、通信制高校って何年いれるんですか?って聞いてきたんです。6年だよって言ったら、じゃああと2年いけますわ~と…」

Kくん母「学費一生払ってあげるということはないよ!と伝えました。でも卒業する気はあるらしいので少し安心です。」

竹村「モラトリアム(自分探しの期間)って何歳でいつ訪れるか分からないけど、その期間を得ないと自分での行動は難しいんです。その葛藤と資金的な問題のせめぎあいがありますし、また、モラトリアムをどこまで許容するか、も問題です。」

3.Rくんの母の前回の話はとても効いた

竹村「前回の保護者会でRくんのお母さんが、Rくんに18歳になったら家出てもらうよと宣言したとお話ししていたのを生徒たちにも伝えたところ、かなり効きました。

最近の教室は、全体的に出席率が高くていい感じですが、Rくんが1番変わりましたね。勉強を始めました。」

Rくん母「息子は、プロゲーマーになるにはセンスが必要と先生に言われた・もしセンスがなかったら俺は失敗となってしまうが勉強とゲーム両方やっとけばゲームの道でダメだった時の保険になる、と考えたそうで勉強を始めることができました。」

竹村「高2の女子生徒でランキングも上位の上手い子がいてその域までいくとゲームのプロだが、そこまでいってない人たちはもうしょうもない!勉強しろ!とホームルームで話しました。その話でもRくんはスイッチが入ったと思います。」

Rくん母「本人は、将来ホームレスになるんじゃないかと心配しているようです!」

竹村「でもインターンと将来について話した時も論理的に考えを話せています。自分なりに考えているプランを人に伝えられる子です。Rくんが変わった話をIくんにもしたらIくんも焦り、勉強を始めました。」

親御さんからの厳しい言葉だけでなく、生徒同士でもいい影響を与え合ったいい例ですね…!

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4.形から・環境から入ると失敗する。行き詰まってやっと外部委託するのが良い

この論は竹村理事長のものです。

竹村「高校生インターンOさんも受験生になった際とりあえず塾に入ることから始めた結果2か月で辞めてしまいました。環境から入る、という方法は失敗することが多いんです。」

Tくん母「自分も真正面から向き合う前にお金を払って塾など外部委託、ということを多くしてしまったなと思います。本人の気持ちを尊重しないで決めてしまいました。」

竹村「早めに!大手予備校に!行かせないと、と焦らず我慢して一旦落ち着いていただきたいんです。やるなら本人が勝手にやりだします。」「まずは水道橋教室での夕方個別からスタートし、その後大手予備校 というルートもいいのではないでしょうか。」

Rくん母「私は塾に行ったことが無く、なぜみんな塾、塾、言うのか?と思っていました。独学できないからみんな塾に行くってことですか?」

竹村「自習室を借りれることと人の視線を浴びること、情報収集をやってくれることが塾に行く意味だ思います」

「行き詰ってからやっと塾など外部の力を借りるのが良いと思います。」

私も、大学受験は「行き詰ってからやっと外部委託」戦法でいきました。3科目のうち日本史だけがなかなか伸びず、独学では難しいと分かったので冬季直前講習だけ塾に入り、日本史の講座のみを集中的に受けました。

結果、センター3割から本番早稲田7割まで成長することができました!(それでも早稲田は全落ちしましたが(;^_^笑!)

5.「大学進学について親はどうサポートをすれば?」

Sくん母「本人のやりたいことがあればそっちに行かせてあげればいいけど…それが見つからない時はどうすれば?」

竹村「何が役に立つか分からないからなんでもやらせた方がいいです。杉浦会長は4年前に、生徒にドローンの資格の勉強をさせろと主張していました。当時は誰も興味を持ちませんでしたが今はドローンが当たり前の存在になってますよね。

美術の授業も始まりましたし、ぜひ積極的に参加してください。」「Sくんは東京芸大に入りたいと言っています。仕事を依頼するときには納品契約書作ったりと、真剣にプロを目指させています。」

鈴木「まさかうちの子も不登校になるとは思ってませんでした。やらせればできなくは無いが、時間を守るとかそういうことが苦手なんです。技術、テクニックよりも生活基盤が大事だと思います。それがないと技術も生かせないし認めて貰えません。」

6.臭い生徒

Rくん母「息子が歯磨きを始めました!何かあったのでしょうか?」

竹村「私は匂いに敏感なので臭いとかすぐ言います。悪口じゃなくて指摘です。」「ちなみにスタッフ大倉も臭い時がありますが、直接言いますね。」

Rくん母「磨かなくても虫歯にならない体質だけど、マナーだよと言ったが磨く意義を感じられないと言ってたんです!」

竹村「周りの目気にするようになった事はいい事です。まずその1歩目です。」

杉浦「理事長も歯磨きが趣味ですよね!」

竹村「私は1回痛い虫歯治療を経験してからちゃんと磨いてます。」

杉浦「高卒支援会にいるとみんな何かしら成長するんです。」


7.男女比について

杉浦「引きこもりの男女比は8/2です。その面ではこの教室は縮図通りですね。でも、異性がいないと緊張感が無いんです。7/3くらいになってほしいものです。」

Rくん母「女子高の文化祭にいく企画はどうですか?」

竹村「チケット制が多いから縁がないと難しいです…」

杉浦「メルカリに売ってるのを買えばいいじゃないか!」

「異性が入ると、むさ苦しい子をイケメンにしたくなるなあ」

竹村「ファッション企画で女子大生にアドバイスされても買わない子が多いんです笑」

いかがでしたか?保護者会座談会の内容を読んでいただくと教室の様子が読み取れるのではないかと思います!

これからも報告していきます^^!


今回もお読みいただきありがとうございました!

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日常・企画での生徒たちの様子、OB・OGによる不登校談義など充実の内容が数分でご覧いただけます!

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12月1日更新!
【通信制高校】元不登校の中学生、高校生による課外活動in地域清掃ゴミ拾いボランティア
この動画は元不登校、引きこもりの生徒による課外活動の様子です。中には数か月前まで不登校や引きこもりだった中学生、高校生もいます。 生徒が幹事を務め、目的地へのルートを調べたり集金をしたりしています。 今回は地域清掃ゴミ拾いボランティアをしている掃除動画です。


10月19日更新!
【通信制高校生がディベートに再挑戦!part3【通信制高校生の日常】】
うまくいかなかった1回目のディベート。その反省を生かし、再挑戦しました!
「男性車両を世の中につくるのは賛成か?反対か?」というテーマで、前回よりもクオリティの上がったディベートを行います!


当会会長著書のご案内


当会会長・杉浦孝宣の著書をご案内します。2019年発売の新書「不登校・ひきこもりの9割は治せる」です!当会の生徒たちが不登校・ひきこもりからいばらの道を進み社会復帰できるようになったストーリーを数多く掲載しています。杉浦の著書を読んで相談面談を申し込んだ、と言ってくださる保護者の方も多くいらっしゃいます。書店、Amazonで購入可能です。

代表本

当会のメディア掲載履歴


当会は不登校・ひきこもり支援の評判を聞きつけて下さったメディア関係の方々に日々取材を受けています。新聞、テレビ、雑誌、ラジオなど多様なメディアで紹介していただいているのですが、最新は朝日新聞さんに取材を受け11月5日に13面(私の視点)にて「中高生の引きこもり支援 行政は訪問体制を整えよ」という記事を載せていただきました!​

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