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息子を野球好きにした僕の作戦【少年野球 少年ソフトボール】

野球が大好きで、自分の息子にもぜひ野球をやってもらいたいと思っているお父さん、お母さんはいますか?

小さい時から柔らかいボールを買ってきたりして一緒に遊んでみるものの、なかなか興味を示してくれない。。

地域の少年野球チームを紹介しても興味を示してくれない。。

「息子に野球をやらせたいのだけど、なかなか興味を示さないんです。何かいい方法はないですか?」

たまに、このような相談をされることがあります。

もし、自分の息子が野球で活躍する姿を見ることができたら。。

野球好きの親として憧れます。

僕は、息子が2人います。
結果、二人とも野球好きになりましたが、最初のころは野球を辞めそうなときもありました(笑)

でも、ちゃんとポイントを押さえれば、あなたの息子も必ず野球好きになります。

ここでは、僕が経験したことを踏まえ、何かお役になることがあればと思ったのでこの記事を書きました。

僕は、少年ソフトボール、少年野球の監督・ヘッドコーチを20年以上経験。少年少女ソフトボール指導者免許所持。
息子2人(長男→現在は引退。高校は、多くのプロ野球選手を輩出した名門校で1年秋から4番レギュラー。県ベスト4。
次男→中学硬式クラブチームに所属。2年時に投手として上級生のチームに帯同。全国大会ベスト8。全ての試合に先発登板。)
息子を含め200名以上の指導経験があります。
僕の経験を通じて、野球に携わる方々へ何かお役に立てれば幸いです。

僕のプロフィール


最初は息子に野球をやらせるつもりはなかった

僕は、高校、大学と硬式野球をしていました。
高校はレギュラーで、その流れで大学へ。
その大学にはドラフトでプロに行った先輩もいました。

大学では、僕は ぜ~んぜん大した選手ではありませんでした。
後ろから数えて1番目か2番目の選手。。
周りが凄すぎました。。

最近は大学でもB戦(2軍戦)と称してレギュラー外の選手が出る試合があります。
でも、僕の時代(超超 昭和時代です)にはそんなものはありませんでした。

水飲み禁止。先輩は絶対。監督の鉄〇制裁は当たり前。

レギュラーに一番遠い位置をにいた僕は、
大会では、もちろんスタンドで応援。
練習試合はいつも審判要員、もはや塁審のレギュラー。
大学では審判講習対応のレギュラーです!よって大学では選手としてでなく、審判の方が上手くなったくらいです。

そんな苦い経験から
「野球はいつか挫折が来る。親に言われてやるもんじゃーない!」
という妙な哲学がありました。

よって息子には、野球は草野球レベルで楽しむのは良いけど、本格的にはやらないほうがいいと真剣に思ってました。

ところがある日、妻が「息子が野球やりたいって言ってる。あんたの少年ソフトボールチームに入れてあげて」

当時、友人に頼まれて断れず、僕がOBだった地元の少年ソフトボールチームで監督をやらされていました。
毎週末、義理で監督としてお手伝いをしていました。

そんな野球(ソフトボール)に勝手に息子が興味を持ってしまっていたのでした。

でも、息子はお世辞にも運動神経抜群!というわけではなかったので、
「別にいいけど、すぐにやめてもいいからね」
という、自分的に何とも盛り上がらない状態から息子の野球人生はスタートしたのでした。

僕の変化

僕は一度も野球をやれと言ったことはないし、促したこともありません。
なんなら野球なんて無理してやらない方がいいっていうスタンスでした。

野球を楽しむのは親子でプロ野球を一緒に観戦するくらいがちょうどいい!

と思っていました。

ところが、後から聞いた話ですが、
僕が他の子供に野球を教えている姿に嫉妬(?)みたいなものを勝手に育んでしまったことになっていたそうです。

「親父があんなに真剣に教える野球ってどんなもんなんだ?」
みたいな感じだったようです。

最初は、
「ま、適当につづけてくれればいいや」
くらいに考えていたのですが、

だんだんと、もしも、、、
チームの監督の息子が辞めるってことになったら。。。周りの選手や親の信用問題につながるんじゃない?
自分の中で変な不安な気持ちが表れ始めたのでした。

「ん~、こりゃ、息子を野球好きにして続けさせるしかない!」

僕の中で変な義務みたいなものができちゃいました。。

でも最初は、、上手くいかずに本人挫折したりしていろいろ大変でした。

上手くできずに1人で拗ねてることも。(周りの子は楽しくお弁当(笑))

いかに辞めさせずに続けさせるか。。
ここから、親父の戦いが始まったのでした。

いかに自発的に野球に取り組ませるか

他の子どもに野球を教える親父の姿に嫉妬(?)して野球に興味を持ったならば、
ずーっと嫉妬してもらおう。

最初の作戦は、
僕が心底チームの選手たちに真剣である、で、僕はそれが楽しいんだ!という姿を見せることでした。

どうしたかというと、他の選手に常に一生懸命に指導している姿を見せつづけました(笑)
チームの選手を平日の夜に家に呼んで、ポータブルライトをつけて夜間練習を企画しました。

即席の夜間練習(こーいうのを企画するのも楽しい)

息子はホームセンターの¥2,000-のLEDライトを買ってきただけでテンションUP。

しかも毎晩、野球仲間が家に来てくれる。

息子は毎晩の練習が好きになっていきました。
ここで大切なことは、

本人がいかに自発的に野球に取り組む環境を用意してあげるか

子供って、非日常の世界にあこがれる節があります。
まずはこの気持ちを利用することだと思います。

最初だけ準備してあげれば、あとは勝手に自発的に行動し始めます。

夜間練習は、毎日19:30に玄関の呼び鈴を鳴らす
というルーティンを勝手に作り上げ、みーんな楽しんでました。

おかげでチームも強くなりました。

子供が野球好きになる瞬間とは

野球ってメチャクチャ難しいスポーツだと思います。
特に、

  • 細いバットにボールを当てること

  • 高いフライをキャッチすること

この2つは野球を始めた子にとって、とても難しいです。

でも反対に、野球が好きになる瞬間はこの2つができたときです。
この2つです!

この2つの成功体験が野球好きを生みます。
僕もそうでした。

よって、この2つを徹底的に練習することをお勧めします。

ある日高いフライをキャッチできた時。
ある日バットの芯で思ったよりもボールが遠くへ飛んだ時。

子供たちにとてつもない感動が待っています。

親御さんは、その瞬間まで、我慢して続けてもらえれば、子供は必ずできるようになります。

失敗しても笑顔で、何度も何度も。
柔らかいボールで練習してください。

1度でもキャッチできるようになったら動画を撮ってあげて、一緒に見て喜んであげましょう。

⇑ 落下地点に後ろから入る練習を。何度でも。
⇑ キャッチできた時に見せる至福の表情
⇑ すると、副次的にゴロ捕球のカタチも良くなってきます。
⇑ ゴロ捕球のカタチが良くなると、送球までの動きもスムーズに。

身体を大きくする!

野球はフィジカルスポーツです。
身体が大きい選手が圧倒的に有利です。よって身体が大きい選手は野球好きになる確率が高いです。負けにくいですから。

我が家では以下の食育を試みました。あくまで無理やりではなく。

  • 量確保のため、家では好きなおかずしか出さない。ただし、大盛!

  • 野菜は給食で摂れるから、家では食べなくてOK(キュウリとブロッコリーは好きで毎日食べてました)

  • おかわりが面倒になって食べなくなるから、ご飯はどんぶり

  • 最後の一杯に小さい茶碗で卵かけご飯を流し込む(こういう積み重ねが大事です)

  • お菓子は家に置かない(たまのお菓子はプロテインバー)

  • 朝食はパン食でなくご飯で

  • 学校から帰ってきたら補食としてお餅、サツマイモ、バナナ

  • 100%オレンジジュース、ヨーグルトは常時完備。一日1L消費

  • 食ったらすぐ寝る!

息子は野菜は嫌いではなかったですが、そりゃ肉や魚の方が好きです。
質より量を重視。
すると喜んで食事をするようになり、身体もどんどん大きくなります。

小6のころの夕食メニュー

よって、打球が変わります。
どんどんバッティングも好きになります。

身体の変化で打球が変わります

元中日ドラゴンズ監督の落合博満さんは、

「最近は、栄養素などのバランスを数値化しているが、何よりもできるだけ時間をかけ、腹いっぱい食べるという習慣をつけてほしい」と説く。そして、「食事を上手く摂れない選手は、野球も上手くなれないということを、指導者や親が子供たちに教えてもらいたい」と言う。

【落合博満の視点vol.14】野球を始めたばかりの小学生に教えたい3つのことより

と、身体づくりの重要性を説かれています。
打球が飛ぶと、野球が楽しくなります!

食育は親の巧妙なテクニックが不可欠です!

息子のダメだしは厳禁

野球で出来なかったことのダメだしは絶対にしませんでした。
家での会話も良かったことだけ。

エラーなどは、
「あれは難しいよね~」
って感じでいつも寄り添うことを心掛けましょう。

これは、昔、学生時代に怒鳴られまくって嫌になった教訓からです。。

うまくいかなかった悔しさは、本人が一番わかっていますから。

親は子供に永遠に寄り添いましょう!

スケールの大きい選手は、おおらか

野球を始めたのであれば、スケールの大きい選手になって欲しい。

スケールの大きい選手は、チャンスに強いこと。
物怖じしないこと。
要は、ピンチでもおおらかな選手。

それには、ある程度活発な行動は、許可してあげることが重要です。

私生活での多少の失敗は大目に見る丹力が必要です。
やんちゃな子は名選手になる素質ありです。


人に迷惑はかけてはいけませんが、騒がしいくらいのことは
「元気があってよろしい!」
と、褒めてあげましょう(笑)

子育ての手綱の押し引きは難しいですが、
うまくいくとどんどんスケールの大きい、チャンスで物怖じしない選手に育っていきます。

親子で野球人生を楽しみましょう

野球を楽しめているのであれば、その子は立派な
愛すべき野球小僧です。

そして、野球好きになる決定的な瞬間は
「あれ?今まで捕れなかったフライが取れるようになってるぞ?」
「あれ?今まで全くバットに当たらなかったのに、当たるようになったぞ?」
「あれ?前よりボールが遠くへ飛ぶようになったぞ?」
といった様に

本人が成長を感じた瞬間

なのです。

その成長の瞬間を本人が感じるまで、親のサポートは欠かせません。
長い道のりに感じるかもしれませんが、これは決して遠回りではありません。

親子の大切な思い出のストーリとなります。
ぜひ頑張ってください。





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