見出し画像

就職活動のシステムは、大学4年生に勉強をさせない【23卒・文系】

こんにちは。高校5年生です。

今回は明確に言いたいことがありまして、wordを開きました。最初に結論から申し上げます。

「大学生に勉強させて―――――――――――――――――!!!」

絶賛就職活動中の私は、歯がゆい気持ちを抱えております。今の私は「大学4年生」。「大学」4年生なのです。つまり学生、学生、学生です。当たり前のことを3回も繰り返しました。しかしなぜ繰り返したかというと、学生でありながら学生でないスケジュールを求められていると感じるからです。

例えば、就職面接。全てがそうではありませんが、かなりの確率で企業側が日時を指定します。もちろん申し出れば都合がつく時間帯に変更してくださる企業さんもいらっしゃるので、そういった企業さんには申し訳ない気持ちです。しかし中には突然「この日、この時間が面接です。変更は一切受け付けません。来ない場合、遅れた場合は辞退とみなします」とメールを送られる企業さんもいらっしゃるのです。
「時間帯、30分だけ大学の授業とかぶってる……。でも志望度が高い企業さんだしどうしよう……」、「その時間は他の企業さんの面接中……。申し訳ないけど他の企業さん断るか……」などとなります。これはいずれも、私の実体験です。指定された時間に何が何でも予定を合わせるかどうかで志望度の高さを見ているのかもしれませんが、2週間前から対面面接を予約している他の企業さんを、3日前くらいに急にお断りするのは辛くて、「この企業さんは悪くないのに……私のワガママだ……」とものすごい罪悪感に襲われます。

488回目の記事『人生最後の履修登録2022』をご覧くださった皆さんは覚えていらっしゃるでしょうか。私の履修登録が下手だったお話です。私の履修登録が下手だったのは事実です。ただ、大学生は4年生になったら授業に出ている暇がないと、先に知る機会があったらこんな履修スケジュールは立てなかったと思う自分もおります。「企業さんはあなたがどれだけ熱心に授業に向き合ったかなんて評価しないよ。授業に力を入れるより、3年生までに最短で卒業単位を揃えて、4年生ではいつスケジュールを指定されても動ける状態にしておいた方が、よっぽど企業さんから評価されるよ」と教えて欲しかったです。そんな親切に教えてくれる人はいないとしても、せめて私が低学年のうちに自分で気づけていれば……。

大学の就職センターで「企業さんは学業成績や授業への向き合い方も見ている」と1年生のときに教えてもらい、ずっとそうなのだと信じて大学生活を進めてきてしまいました。実際には私が受けた企業さん、今の時点でも90社近くありますが、その全ての企業さんにおいて、選考で学業成績を提出させたり、学業について根掘り葉掘り聞いたりする人事担当者の方はいらっしゃいませんでした。理系の学生さんには聞いているかもしれませんし、私が受験しなかっただけで、学業への向き合い方を選考基準に入れている企業さんがある可能性はあります。しかしながら、私に限ってはそういった企業さんに出会うことはできませんでした。無駄だったと思いたくないですが、結果として何にも結びつかないところに余計に力を入れてしまいました。

私が一目置いている高校時代の友人のことが思い出されます。彼女は学歴フィルターが存在したとしてもまず引っかかることはない国公立大学に進学しました。そして卒業するために必要な単位を必要最小限だけ取り、最短ルートで卒業単位を揃えたそうです。そのため、4年生の今は週1回のゼミだけ出席すれば良く、しかもゼミの担当教授は「就職活動を優先してください、ゼミなんか別に出なくて良い」というスタンスの方だと言っておりました。何でしょうね、さすがとしか言いようがありません。彼女らしい、計算し尽くされた身のこなし方だなと。高校時代もそうでしたが、本当に私と対照的なのです。無駄足ばかりで、「大変、大変」という割に自分で大変なことを増やしていってしまっている私と、ここぞというところに全力を注ぎ、余計なことはせず、とにかく効率良くバランス良く人生を最短ルートで進めていく彼女。たまに彼女のように生きたいなと思います。しかし、彼女の生き方はスマートで洗練されている代わりに、危ない橋は絶対に渡りませんし、無駄なことは一切手を出しません。ですから、もし私が彼女を羨ましがって真似したとしても、きっと物足りなくなってしまうでしょう。最短距離で1番質の高い道を必要最低限の努力で掴んでいく彼女の生き方は、それに最高の生き方だと満足できる彼女だからこそ成り立っているものだという気がします。

話がコロッと変わってしまいましたが、今回の記事で言いたかったのは、「就活生とはいえ学生なので、就活は学生生活を圧迫するものであって欲しくない」ということです。我々の世代はもう仕方ないとしても、これから就職活動を控える未来の世代には、同じ思いをして欲しくないです。

以上、「就職活動のシステムは、大学4年生に勉強をさせない【23卒・文系】」でした。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

また、次の投稿でお会いしましょう!