中岩孝二

別府竹細工伝統工芸士 日本煎茶工芸協会正会員 合同会社竹工房かわせみ経営者 職人歴27…

中岩孝二

別府竹細工伝統工芸士 日本煎茶工芸協会正会員 合同会社竹工房かわせみ経営者 職人歴27年 技を追求し、世界一美しい竹籠作りを目指しています。工芸職人の地位向上のために発信しています。竹細工に限らず、何の工芸でも考え方は共通点が多いと思いますので参考にしていただけると思います。

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初めまして、竹細工職人の中岩孝二です。

簡単に自己紹介致します。 生年月日1976年12月24日 大分県大分市在住 合同会社竹工房かわせみ経営者  別府竹細工伝統工芸士、竹細工職人歴27年 高校卒業と同時に竹細工職人の道に入りました。さまざまな困難を乗り越えながら、今に至ります。 これから、竹細工に限らず、伝統工芸の職人になりたい方、今現在、職人になりたての方や職人になってみたけど、どうしていいか分からない方々の参考になればと思い、私の竹細工職人としての27年間の実体験をもとに記事を書いていこうと思いま

    • 職人になるのに、近道は無い?

      みなさん、こんにちは。竹細工職人の中岩孝二です。 職人になるためには長い修行期間が必要だと思っていますか? 僕は一生、修行だと思っています。 でも職人として一人前になるのに、早くなれる方法があります。 何だと思いますか? それは、腕の良い職人に弟子入り、または習うということです。 なんだ、そんなことか?と思われた方も多いのではないかと思います。 でも、近頃の別府竹細工の世界では、竹の学校を卒業して、いきなり自営をする人がほとんどのようです。 一人前の職人になり

      • 好きな仕事につけたのだから、収入が少なくても良い?

         好きな仕事につけたから、「収入が少なくても良い」という人がいます。かつての僕もその一人でした。でも収入が少ないのは、やはり苦しい。好きなはずの職人仕事が嫌いになってしまった時期もありました。自分に余裕がなくなり、自由な発想も出なくなります。だから、自分の頭で考えて、しっかりお金を稼がないといけない。 収入が少なくても良いと思ってると本当に貧乏になってしまう。  以前の僕は、金銭欲があまり無く。仕事をして腕を上げることに重点を置いて生きてきたような感じでした。そうすると、

        • 職人になるためには情報発信をしましょう

          僕が師匠の所から独立して、自営を始めたのは25歳の時でした。その時に困ったのが仕事が無い事でした。 師匠の竹清先生からは、「中岩君は、一人前の職人だ。もう教えることは無い」と言っていただけました。 しかし、僕が竹清先生の弟子だからといって、仕事が入るわけではなく、自分で営業に行ったり、先輩の職人から、仕事を分けてもらったりしながら、なんとか食いつなぐという感じでした。 ある日、問屋さんに、竹バッグを持ち込んで営業に行きました。僕が希望額35 ,000円を伝えると「こんな

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        初めまして、竹細工職人の中岩孝二です。

          職人にはいろんなタイプがある

          職人と一口に言っても、いろんなタイプの職人が存在します。大雑把に4つのタイプに分類しました。ここでは各職人のタイプ別に解説していきます。みなさんは、どんな職人になりたいですか?自分の目標をしっかりと立て、あなたらしい職人を目指しましょう。 一匹狼タイプこのタイプの職人は、ネット販売や問屋さん、小売店、個人のお客様に商品を販売して生計を立てています。自分で販路開拓をしなければならず、いつも情報収集は欠かせません。このタイプの職人になるには、職業訓練校等を卒業後、すぐに独立して

          職人にはいろんなタイプがある

          職人になるためには素直な気持ちが大切です

          みなさんは工芸などの職人になるために、最初は、技術専門学校などに行くと思います。別府竹細工では、竹工芸訓練センターという二年生の学校があります。私が生徒で通っていた当時は技術のみの指導でしたが、現在では、竹工芸の技術、経営、プレゼン能力等の指導があります。 先生の指導を受けている時は、素直に習いましょう。 私が生徒で竹工芸訓練センターに通っていた時、特に気をつけていた事があります。 先生に習う時は、ご指導してくださる先生に感謝し、とにかく素直な気持ちで竹籠作りをしていまし

          職人になるためには素直な気持ちが大切です

          竹細工専門学校に入学して。

          僕が竹細工専門学校に入学したのは、高校を卒業した18才の時でした。実家の福岡を離れ、別府へ。職人への道を一歩踏み出した瞬間でした。 最初の課題は、竹の箸を切出し小刀で削って作るというものでした。まず最初に先生がお手本で箸を削って見せてくれました。シュー、シューとキレイに竹が削れていく「うわぁ〜見事だなぁ〜」と、その腕前に只々驚くばかりでした。 「さぁーそれでは皆さん箸を削ってみてください。皆さんの切出し小刀は、去年の先輩たちが研いでいますので、よく切れるはずです」 さっ

          竹細工専門学校に入学して。

          なぜ、竹細工を職業に選んだの?

          僕が、竹細工職人になろうと決めたのは高校2年生の時でした。小学生の頃から、工芸品や日本画が好きな子供でした。中学を卒業したら有田焼きか高取焼きの職人になりたかったのですが、両親から「高校だけは行った方が良い、職人になるのなら、高校を卒業してからでも遅くないよ」と言われ、高校に進学することにしました。 竹細工との出会いは、近所のお店の人の勧めでした。そのお店は、子どもたちに人気で、僕が2才位のときから通ってるお店です。お店のおばちゃんは僕のことを孝二と呼んでくれてました。

          なぜ、竹細工を職業に選んだの?