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職人になるためには情報発信をしましょう

僕が師匠の所から独立して、自営を始めたのは25歳の時でした。その時に困ったのが仕事が無い事でした。

師匠の竹清先生からは、「中岩君は、一人前の職人だ。もう教えることは無い」と言っていただけました。

しかし、僕が竹清先生の弟子だからといって、仕事が入るわけではなく、自分で営業に行ったり、先輩の職人から、仕事を分けてもらったりしながら、なんとか食いつなぐという感じでした。

ある日、問屋さんに、竹バッグを持ち込んで営業に行きました。僕が希望額35 ,000円を伝えると「こんな額で買えるわけないでしょ、24,000円にしなさい。この世界で生きて行きたかったら売れる額にしなさい」と僕の希望額よりだいぶ安くされてしまいました。とても悔しい思いがしましたが、売らないと生きていけないので泣く泣く買ってもらいました。

こんな感じで、頑張っても頑張っても収入は少なく、籠の単価が低いため、休む間もなく働きました。朝起きて、寝るまで籠を作り続けました。頑張れば、いつか報われる日が来ると信じて。

いつもお金のやり繰りで、頭が痛い。こんな日々でした。

28歳の時に知り合いの勧めでブログを始めました。

そんな頑張っても貧乏な僕に、知恵を与えてくれる人が現れました。
その人は、「竹細工のブログを書くといいですよ」と1冊のブログの書き方の本をくれました。

「こんなことして、籠が売れるのですか?」「はい、売れるようになりますよ。心配ない」と……‥…

本当かな?と思いながらも、その人の言うことを信じてブログを始めてみました。

それまで、パソコンにも触った事のない僕でしたので、電源の入れ方から習うしまつでした。

ブログの本を見ながら、記事を毎日のように書き続けました。でも仕事につながる事はありませんでした。

こんなことして何になるんだ?と思いながらも続けました。

ブログを始めて半年位経ったある日、ブログにコメントが来ました。竹籠が壊れたので修理してくれませんか?との事でした。さっそく返信すると、私の工房へ籠を送ってくださいました。届いた荷物の送り主の住所を見ると県外の住所でした。「これが、インターネットの力なんだ」と思いました。僕が県外に営業に行ったわけじゃないのに、仕事をいただけた事に感動しました。


もっと早い時期から、ブログを始めれば良かった


それまでの僕は、超アナログ人間でしたので、根性とか努力だけで生きてきました。

インターネットを使いだして、こんな便利なものがあるのなら、早く使えば、こんなに苦労しなくて済んだのにと思います。ブログなどのSNSを使えば、僕に代わって日本だけでなく世界中へ24時間営業してくれます。自分の分身を作る感じですね。


文章が上達する

ブログを始めた頃の僕の文章は、今見ると恥ずかしくなるような文章ですが、続けるうちに文章を書くことが上達するのが実感出来ますし、アウトプット力が鍛えられます。

書くことで自分の考えが整理出来て、人に何かを伝える能力も鍛えられます。


取材、出演の依頼が来る


ブログを書いているとテレビやラジオの出演依頼、新聞、本の取材が来るようになりました。僕の腕が上がったわけでもなく、特別な事をして、偉くなったわけじゃないのに、いろんなメディアに出れるようになりました。

それに良い事が起こります。知らない人から籠の注文が入るようになったんです。僕は東京には行った事もないのに、東京の人から注文をもらえるようになったのです。

情報、人が集まる

それから、僕はブログ、フェイスブック、Twitter、インスタグラム等へ投稿するようになりました。

そうすると、いろんな人たちと繋がり、人脈が広がったり、仕事をいただけたりと世界がどんどん広がります。そうすると良いことが起こります。収入が増えて、貧乏から脱出することが出来ました。

早くうちにインターネットで情報発信することを、お勧めします。


まだ、一人前の職人になる前でも良いので早く情報発信を始めると良いと思います。

職人の世界に、足を一歩踏み込んだと同時でも、早すぎることはないと思います。大事なことは今すぐ始めることです。

情報発信は、インターネット環境さえあれば、無料で誰でも始められるので、ノーリスク、ハイリターンです、。一日でも早く始めると他の職人よりも有利になります。

初めは職人仕事9割、情報発信1割位が良いと思います。

情報発信すると言っても、最初は技術を覚えるのに徹しましょう。

最初は、技術専門学校や仕事が終ってから日記を書くような軽い感じで始めるといいと思います。

技術をしっかり覚えたら、情報発信の割合を増やして、販売に力を入れていくと良いと思います。


今日のまとめ

インターネットで情報発信をすれば、自分のことを多くの人に知ってもらえます。注目を集めやすいので仕事を得やすかったり、人脈も広がり、なにかと有利になる。



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