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なぜ、竹細工を職業に選んだの?

僕が、竹細工職人になろうと決めたのは高校2年生の時でした。小学生の頃から、工芸品や日本画が好きな子供でした。中学を卒業したら有田焼きか高取焼きの職人になりたかったのですが、両親から「高校だけは行った方が良い、職人になるのなら、高校を卒業してからでも遅くないよ」と言われ、高校に進学することにしました。

竹細工との出会いは、近所のお店の人の勧めでした。

そのお店は、子どもたちに人気で、僕が2才位のときから通ってるお店です。お店のおばちゃんは僕のことを孝二と呼んでくれてました。

僕が高校生の頃、おばちゃんは別府に竹細工の専門学校があることを教えてくれました。お店は小さなスーパーマーケットですが、レジの所に竹の花籠が置いてあり、見せてくれました。「わぁ〜良いなぁ〜」と一目で竹細工が好きになりました。

高校2年の時に、別府の竹細工専門学校に見学に行きました。

そこでは、30人位の生徒さんが竹籠を作っていました。初めて見る竹籠の製作風景にドキドキして見た事を良く覚えています。そして、その場でこの学校に入学することを決めました。

その後、高校3年生になり、入学試験、合格発表となり、高校卒業後、無事に竹細工の学校に入学することになりました。今、振り返って考えると、当時高校生ですから人生経験も浅く、下調べをすることも知らず始めたという感じですね。でも当時の僕は自分が一生続ける仕事として真剣に考えての決断だったのです。

次回は、竹細工専門学校に入ってみて、どんな感じだったのかをお話したいと思います。

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