地方移住して小さな出版社を営む。

 11月10日に発売されたサンエイムック・男の隠れ家教養シリーズ『一度は読んでほしい 小さな出版社のおもしろい本2019』に虹霓社(コウゲイシャ)を掲載して頂いた。

 このムックは2015年に刊行された第1弾『一度は読んでほしい 小さな出版社のおもしろい本』、同年末に出た第2弾『小さな出版社のもっとおもしろい本』に続く第3弾。じつはこの2冊は手元にある。購入当時、いつの日か出版社を立ち上げたいと思っていて、その参考にと細かいところまでかなり読み込んだ。しかも、当時は長年住んだ東京を遠く離れ、徳島県神山町に引越ししていたから、同じ四国や東京、京都以外の地域で活動している出版社の情報はとても参考になったし、何よりそれら先輩たちの活動を羨望の眼差しで見ていた。

 2016年秋にISBNコード(出版者記号)と書籍JANコードを申請、翌2017年10月に商業出版の第1弾となる『杉並区長日記ー地方自治の先駆者・新居格』、今年3月に第2弾『山田勇男・湊谷夢吉共同演出 銀河画報社映画倶楽部全作品集』(DVD+ブックレット)を刊行したばかり。なので、思い入れのあるムックに「出版社」として掲載されるのは何とも感慨深いし、とても光栄に思う。前記の通り商業出版物はわずか2点のこんな極小出版社を見つけ出し、本文での紹介だけでなく、表紙にまで『杉並区長日記』の書影(と私の人物写真まで!)掲載を決断した編集部には、本当に感謝しかない。

 昨年5月、徳島県神山町より引っ越し、現在は静岡県富士宮市のいわゆる朝霧高原に拠点を構えている。標高は約700メートル。おそらく日本一標高の高い出版社だと思う(もっと高い出版社があればすぐ即撤回シマス!)

 地方でどうやって出版社を立ち上げたの?、取次や営業などどうしているの?、といった地方ならではの出版活動のことから、朝霧高原の四季を感じつつ(いやというほど。湿気!寒さ!)、三人の子育てをしながらの田舎暮らしや、地方移住の良いとこ悪いとこなど、少しずつ綴っていこうと思う。

 <下記は徳島県神山町に住んでいたころ、毎日新聞に書いた記事>
 ・うみやまリレーダイアリー「星空とご近所に恵まれ」
 ・うみやまリレーダイアリー「先人の物語伝える「本」」
 ・うみやまリレーダイアリー「人や自然とともに生きる」
 ・うみやまリレーダイアリー「月3万円ビジネス」
 ・うみやまリレーダイアリー「在所づくりに想い馳せ」
 ・うみやまリレーダイアリー「戦時中の暮らしを聞いて」


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