koubou_momo / ひなのこうえい

工房MOMO主宰。ひな人形・五月人形を扱っている製造卸問屋(小売りもやってます。)の四…

koubou_momo / ひなのこうえい

工房MOMO主宰。ひな人形・五月人形を扱っている製造卸問屋(小売りもやってます。)の四代目、代表取締られ役です。飲んだくれていつも奥さんに酔っ払い嫌い!と怒られています。お雛様のこと、ひなまつりのこと、あんまりなじみのないことをお知らせできたらなと思います。

最近の記事

雛人形の選び方。大切なことなので、販売の現場からお伝えします。

雛人形を選ぶ際には、いくつかの重要なポイントがあります。 1.予算の設定  まず最初に、予算を考慮することが大切です。雛人形には様々な種類やサイズがあり、価格も異なります。予算を事前に設定し、それに合った雛人形を選ぶと、無理なく素敵なものが見つかります。 2.飾る場所  次に、飾る場所を考慮しましょう。雛人形は通常、ひな祭りの時期に飾りますが、飾る場所によって適した大きさやデザインが異なります。広い場所に飾るなら大型の雛人形が映えますが、狭いスペースに飾る場合はコンパクト

    • ひとはなぜ、雛人形を飾るのか。雛人形の選び方を左右するので、まじめに考えてみます。

      雛人形を飾る理由や選び方には、いくつかの要素があるように思います。ひなまつりに雛人形を飾ることは、日本固有の文化的な伝統や美的な要素、そして願い事や家族の絆が大きく関わっていると考えています。 まず、雛人形は日本の上司の節句(桃の節句)の伝統の一部で、女の子の成長と幸福を祝う象徴とされています。この文化的な要素からくる期待や祝福の気持ちが、雛人形を家庭に飾るきっかけ?だと思います。 美的な要素も大切で、雛人形は伝統的な工芸技術が凝縮されたものです。繊細なデザインや美しい色

      • 雛人形の選び方 :優しさに包まれるひなまつりにしたい

         春風がそよぐころ、ひなまつりの季節がやってきます。心温まるひなまつりを演出するためには、雛人形の選び方に心を込めることが大切だと思っています。飾る場所や雛人形の大きさ、お顔の表情、全体の雰囲気、そしてひなまつりの楽しみ方を優しく考えてみませんか。  最初に、雛人形を飾る場所を選ぶ際は、その空間に調和するサイズ感が大切です。コンパクトな空間には小さな雛人形が、広々とした場所には立派な雛人形が心地よく馴染むのではないでょうか。飾る場所のサイズ、サイズギぎりぎりか、少し空間をと

        • お客様、伝統工芸を残したいです…。

          伝統工芸を残したい!!  私たちは、お客様に品質いい節句人形(特にうちの場合ですと、雛人形)を提供することに誇りを持っています。これは、私たちが多くの職人たちとともに、彼らの伝統的な技術と情熱を結集して生み出しているからこそ可能なことです。そのため、私たちは価格設定において慎重かつ誠実なご提案をしていると考えています。  いま、なかなか物が売れない時代ですので、なんとかこう縫うして頂こうと試行錯誤の中で考えられた販売方法であるとは思いますが、私は、早期販売割引のような金銭

        雛人形の選び方。大切なことなので、販売の現場からお伝えします。

          「雛人形の選び方」(少し気になること)

          こんにちもも。工房MOMO代表の矢作(やさく)です。 いつかお坊さんの修行の禅問答のように言葉が、すっと出てくるように勉強、精進いたします。 雛人形の選び方について、数回お話してきましたが、私は実際に売り場にて接客していて少し気になることがありましたので、お話ししたいと思います。これは、私が感じた違和感で、もしかしたら、私自身の感覚が世の中とずれてきているのかもしれませ。 売り場にて接客していて、雛人形を選ぶ際のポイントみたいのを実際にお話しします。 例えば、 ・どこに

          「雛人形の選び方」(少し気になること)

          「雛人形の選び方」(お顔選びについて)

          こんにちもも。工房MOMO代表の矢作(やさく)です。 いつかお坊さんの修行の禅問答のように言葉が、すっと出てくるように勉強、精進いたします。 雛人形と言えば、年末年始になるとTVのCMで、 『顔がいのちーのー、Y○○○○~♬』というフレーズを耳にします。 雛人形を選ぶ際には、お内裏様とお雛様のお顔は、大事な要素ですので、それについてお話しさせて頂きたいと思います。 私たちが販売している雛人形は、分業制によって製造されています。各パーツ(部品)ごとに専門の職人さんがいて、

          「雛人形の選び方」(お顔選びについて)

          「雛人形の選び方」(雛人形の数)

          こんにちもも。工房MOMO代表の矢作(やさく)です。 いつかお坊さんの修行の禅問答のように言葉が、すっと出てくるように勉強、精進いたします。 さて、ひなまつりには雛人形を飾られると思いますが、雛人形を購入される際に大事な「雛人形の選び方」について今回から何度かに分けて、お話ししたいと思います。 今回は、あまり興味がわかないかもしれませんが、雛人形の数について、お話ししたいと思います。かなり、歴史的な話よりも私の父や周囲の職人さん、業界関係者の伝聞の要素が多いので、ご了承

          「雛人形の選び方」(雛人形の数)

          「雛人形の選び方」(お店に行く前に)

          こんにちもも。工房MOMO代表の矢作(やさく)です。 いつかお坊さんの修行の禅問答のように言葉が、すっと出てくるように勉強、精進いたします。 今回は、ひなまつりには雛人形を飾られると思いますが、雛人形を購入される際に大事な「雛人形の選び方」について今回から何度かに分けて、お話ししたいと思います。 というわけですが、その前に雛人形を選ぶ前に大事なことをいくつかお話ししたいと思います。 まずはじめに雛人形を選ぶのに大事なことは、赤ちゃん(お子さん)の為にもちろん選ぶのですが

          「雛人形の選び方」(お店に行く前に)

          兜の忍緒の締め

          こんにちもも。工房MOMO主宰の矢作(やさく)です。 いつか禅問答のように言葉が、すっと出てくるように勉強、修業します。 兜の忍緒の話をしてきましたが、いくつかわかる範囲で、結び方の説明をしたいと思います。 『蝶結び』は、みなさんもよくご存じの結び方です。これについては、あまり説明が要らないと思います。 『総角結び(あげまきむすび)』は、意外に古くから考案された結び方で、二筋の紐を花の形に結んだ結び方です。ちょうど画像のような結び方のことです。固く結ぶことで、生命力を

          兜の忍緒の続き

          こんにちもも。工房MOMO主宰の矢作(やさく)です。 いつか禅問答のように言葉が、すっと出てくるように勉強、修業します。 前回からの続きになります。 兜を被るために縛るひもを「忍緒(しのびお)」と言います。これは、室町時代以降のことで、兜をつけてあごのところで結ぶことにより、しっかりと被る役目をしています。 この忍緒の結び方は、多種多様で、労働や戦闘などに向いている実務的な作業向きの結びと神社などの装飾に向いている装飾結びに分けられます。 例えば、戦国時代には敵味方

          兜の忍び緒

          こんにちもも。工房MOMO主宰の矢作(やさく)です。 いつか禅問答のように言葉が、すっと出てくるように勉強、修業します。 先日、五月人形についてお問合せ頂いた件で、少しあやふやに感じたので、自分でももう少し調べてみることにしました。 「兜の紐の結び方に意味はありますか?」というお問合せでした。 私は、「結び方に自体に意味があるものがありますが、兜を使わない現代では兜は飾るものなので、装飾的な意味合いの方が強いと思います。」とお答えしました。本当にそうなのか、ふと疑問に

          次男・三男はどうするの?

          こんにちもも。工房MOMO主宰の矢作(やさく)です。 いつか禅問答のように言葉が、すっと出てくるように勉強、修業します。 ハッキリ申し上げて、今回は人形屋さんの商品を売りたいからというご批判を覚悟でお伝えします。しかし、私はそう教えられてきましたので、そんなものなのかなとずっと思っています。 五月人形を飾ろうとするとき、若しくはご購入を検討されているとき、「お兄ちゃんのがあるから…」「パパのがあるからそれを引き継ごう」などと思われる方が多いと思います。 私は、お薦めし

          次男・三男はどうするの?

          鯉のぼりの吹流しって。

          こんにちもも。工房MOMO主宰の矢作(やさく)です。 いつか禅問答のように言葉が、すっと出てくるように勉強、修業します。 鯉のぼりに吹流しってありますが、私自身、なんだろう?なんで5色なんだろうって、気になり調べてみましたので、ここに書きます。 吹き流しの歴史は、案外古く、鯉のぼりよりも古いそうです。以前にも書いた通り、鯉のぼりは江戸時代に町人が始めた習慣ですが、吹き流しはそれよりも前の戦国時代に、合戦後に「再び戦(災い)が起こりませんように」と願いを込めて掲げられたと

          鯉のぼりの吹流しって。

          五月人形には、なぜ龍の柄が多いのか。

          こんにちもも。工房MOMO主宰の矢作(やさく)です。 いつか禅問答のように言葉が、すっと出てくるように勉強、修業します。 龍(竜)とは、少しだけ話が離れるかもしれませんが、中国では、鯉は昔から、生命力が強く縁起の良い生き物とされていました。そして、竜門という急流の滝を登った鯉が、龍(竜)になって天に昇るという伝説があります。「登竜門」という言葉の由来になっているそうです。このように伝説の生物である龍こそ、最高の存在であったようです。この伝説にちなみ、また最高の生き物である

          五月人形には、なぜ龍の柄が多いのか。

          五月人形はいつから飾るの?

          こんにちもも。工房MOMO主宰の矢作(やさく)です。 いつか禅問答のように言葉が、すっと出てくるように勉強、修業します。 幸せなご夫婦の間に男の子が生まれて、『端午の節句』は初めてお祝いするお節句です。先にお話ししたように小さな可愛い赤ちゃんですが、家の中でお祝いできますので、ぜひ五月人形を飾り、お子様の誕生を祝い、健やかな成長を願ってお祝いしてください。 私のこれは、完全な私感ですが、赤ちゃんが生まれたばかりって忙しい時ですし、お子様やママさんの体調が優れない時には、

          五月人形はいつから飾るの?

          五月人形はだれが買うの?

          こんにちもも。工房MOMO主宰の矢作(やさく)です。 いつか禅問答のように言葉が、すっと出てくるように勉強、修業します。 ひなまつりが終わった途端に五月人形に切り替わるのが、専門店の素早さというか、変わり身の早さです。 ハッキリと申し上げます。 五月人形は、母方の祖父母が買うということが一般的です。 以前は、節句人形は母方の実家が贈るという習慣があり、今もそれを踏襲していることが多く、私自身もお問い合わせ頂くとそうお答えしています。娘さんがお嫁に行くとなかなか会えな

          五月人形はだれが買うの?