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「雛人形の選び方」(少し気になること)

こんにちもも。工房MOMO代表の矢作(やさく)です。

いつかお坊さんの修行の禅問答のように言葉が、すっと出てくるように勉強、精進いたします。

雛人形の選び方について、数回お話してきましたが、私は実際に売り場にて接客していて少し気になることがありましたので、お話ししたいと思います。これは、私が感じた違和感で、もしかしたら、私自身の感覚が世の中とずれてきているのかもしれませ。

売り場にて接客していて、雛人形を選ぶ際のポイントみたいのを実際にお話しします。
例えば、
・どこに飾られる予定ですか(飾る場所)
・どこに仕舞われる予定ですか(収納場所)
・大事なご予算はどのくらいですか(金額)
それから雛人形の話に入っていくことが多いです。
最近は、インテリア感覚の商品も増えてきて、雛人形を選ぶのにも多様性が増して、多種多様すぎ、余計に大変になってきているようです。

そこで、原点に立ち返ってお話しすることがあります。
雛人形を選ぶ際には、私はずばり、お内裏様とお雛様を中心としたお人形選びを最優先に、最も大事にしてほしいなとお伝えしています。

だって、飾台や屏風もセット販売でしょうと思われますが、それは雛人形をさらに魅力的なものにするために私たちが提案していることです。さきほど、インテリア調の商品もありますと申し上げましたが、伝統工芸も時代や流行などにより変化していった結果、長年、続けていくことができたのだと思います。

話戻りますが、雛人形自体は、途中で気分が変わったからと言って、取り換えることができないと考えています。
桜橘が、壊れてしまったから新しいのとりかえよう、という問題とは少し意味合いが違うと思います。
雛人形は、お子様のお守りのような意味合いの存在でもあるので、途中で取り換えることはあまりなじまないのでは、と思います。
したがって、大事なことは雛人形はお内裏様とお雛様の親王をはじめとするお人形を選んでいただくことが一番大事だとお伝えしたいです。
そのうえで、ここ数回にわたってお話ししたお顔の選び方だとか、が重要になってくるのではないでしょうか。

ちなみに冒頭の画像は、私の娘の雛人形です。いまは成人しましたので、20年前のお人形になります。当時は、そんなコンパクトな雛人形なんて、結構珍しくこのような幅90cmもあるような三段飾りなんかも多かったと思います。
それが、いまは、娘も雛人形本体だけは飾ってほしいらしく、下記のような飾り方になりました。

これは、一例ですが、このようにお道具類はいくら変わったり、飾らなくなってもお人形だけは、変わらない存在でもあります。私は、こんな我が家の伝統を通して、雛人形の選び方の参考になればいいなと思いました。

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