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【愛着・AC 克服記録】Column 1 愛着障害・アダルトチルドレン克服過程を、RPG に例えたら?

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愛着障害・アダルトチルドレン 克服記録

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1. ゲームの初期段階 ― カウンセラーに求められる3つの要素


 ゲームスタートの段階では、装備もアイテムもない自分は、浦島太郎の亀のごとく "モンスター" に襲われていて、開始後すぐゲームオーバーになるループを繰り返しています。 この初期モンスターは、僕の場合は「対人不安」や「自己否定感」でした。
 最初の無理ゲーのループを脱するには、どうしても外からの力が必要です。僕の場合は、カウンセラーA氏でした。この初期モンスターの撃退には、症状に応じてうつ病の薬や、精神疾患系の薬も有効に機能するでしょう。
 では、この RPG における、主人公とカウンセラーの関係性とはなんでしょうか?そこで、ゲーム攻略 (= 克服の過程) でカウンセラーに求められる3つの要素を考えてみます。

① 不安を取り払い、安心をくれる "安全基地" (たとえ一時的でも)

 愛着障害とは、精神的な安心感を与えてくれる"安全基地"がない状態、であると説明されます。そのため、ゲーム攻略を目指す僕らにまず必要なものは、とにかく不安をなくしてくれる存在 = セーブポイントです。
(この "安全基地" という概念が、愛着障害克服のキーワードです)

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② 克服に必要な "道具・アイテム" の使い方の伝授

 ゲーム冒頭の不安こそカウンセラーが取り除いてくれますが、そこからは自力でゲームを進めていけなければ意味がないです。ここでいう道具・アイテムとは例えば、認知行動療法 (認識の歪みを治すこと) や、生育歴・家族歴の確認 (自分や家族の過去を振り返ること) などです。ゲームがどんどん進行していけば、その都度必要な道具・アイテムも変わります。これらは、最初こそ手慣れないかんじに戸惑いますが、続ければ自然に使えるようになります。僕はこの過程を、「技術」の獲得と読んでいます。
 ここで注意しておきたいのが、「その道具、本当に必要なものですか?」ということ。もし、愛着障害・アダルトチルドレンの克服の上で、ずーっと使い続けているのに、全然しっくりこないものがある、全く効果が上がらないという方法は、「ニセモノ」の可能性が高いです。ゲームが進むほど、すなわち自分自身の理解が進むほど、新しい道具は即効性があり、すぐに変化を実感できます (僕の経験談)。

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③ 攻略ルートを知っているか?

 愛着障害・アダルトチルドレン (Adult Children = AC) のカウセリングで最も重要なポイントです。上記 1. や 2. は多くの臨床心理士さんができることですし、ストレスなどに起因するうつ病等の治療は、それで十分かもしれません。しかし、僕らの苦しみは、「生まれながらの苦しみ」なのです。その攻略には、愛着障害・AC の専門知識・経験が問われます。僕の場合も、A氏はここを専門とする人ではありませんでした。カウンセラーさんは自分の問題に適した人が良いです。

(AC カウンセラーは、数が少なすぎる・胡散臭い人多め・料金が高い [10,000 円]、という問題がありますがね)
(再掲載注: 僕が目指す究極の克服法は、1人だけで実践可能な克服法です。もし、自力で認知行動療法の技術を獲得できれば、それ以降はカウンセラーは必要ではありません。ただ、この時期はどんどん不安が強くなるので、その不安を一時的に解消したい、という目的なら専門外のカウンセリングでも通う意味があると思います。)

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2. ゲームをどう攻略するか? ― ラスボスは何?


 ではゲームはどのように進んでいくのか?
 主人公 (自分) はカウンセラーに案内されつつ、自分で "モンスター (= 症状・原因の両方)" と戦い、謎を解いていきます (= 自分の心の闇を暴く)。

 その途上で、仲間を増やしつつ (= 制御不能だった感情や理性をコントロールできるようになる)、最後のボスへ向かいます。さまざまな「症状」の克服はゲームの途中に過ぎません。大事なことは、自分の身に起きていることの本当の実態はいかなるものか、その根本的原因は何なのか、を理解することです (ここもゴールではない)。
 そして、その先には「本当に自分が求めているものは、何か?」という
状態に行き着きます。その先に待つラスボスは、どれだけ丁寧な言葉・図表を尽くしても、この過程に真摯に、逃げずに、一切の嘘をつかずに乗り越えた人にしかわかりません。――――その先に待つものとは?


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Part 3 「克服したかと思ったが」

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