ともこぴ

徒然草 ノットフォーミー、ノットフォー社会

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最近の記事

休職日記(1週間め)

職場から私が絶滅して1週間と少し経った。 最初の1週間、体調を崩して休まないといけなくなってしまった自分のことをまっったく受け入れられなくて、毎日ぐちょぐちょに泣いていた。自分がこうしている間にも上司が過労で死んでいるのではないか…という半ば妄想に取り憑かれて、意味ないとわかっていながら一日にメールやチャットを100回くらい確認することをやめられなかった。そんで体調最悪だし、特に夜シャワーを浴びた後の吐き気がひどくて、毎日吐いていた。(私は胃腸炎でも泥酔でもやべ〜二日酔いで

    • 2020年夏のこと

      帰省中、母と近所のジェラート屋さんまで散歩に行った。 わたしの足で片道15分もかからないところを、ゆっくり40分以上かけて歩いた。私たちは無事その日の最初のお客さんになり、時間の読みが当たったね、と笑って、まっさらな美しい地平から掬われたジェラートを味わった。地元にしては珍しく晴れていて、午前のやさしい陽にゆっくりと溶けた。 帰り道、母の小さなポシェットはわたしが持った。自分のぶんと両方を左肩にかけて、右肩は母に貸した。行きと同じくらいの時間が経ったころ、私たちはまだ帰路

      • 徒然200622 雨とかのこと

        初めて明確に頭痛を感じた小学校5年生のある日曜日のことを、今でもたまに思い出す。 それまで風邪やインフルエンザ以外に頭痛を単体で感じたことがなかったから、何が起こっているのかわからず半べそで母に訴えたのを覚えている。本当にあまりにも痛くて、ひどい吐き気がして耐えられなかった。 小児科の待合室の白い壁と同化しているのを見かねて、看護師さんが順番を早めてくれたけど、そのわりに3秒で偏頭痛だね、と診断された。 あんなにしんどくて朦朧としていたはずなのに、気持ち悪くてお薬飲めな

        休職日記(1週間め)

          徒然200621 特急草津4号

          木曜の夜中、4月から群馬で働いている友達が急に電話をくれて、あれよあれよという間に気がつけば群馬にいた。 無職あるある、お金はないけど時間は無限にあるので、在来線で2時間半。通勤電車と同じいたって普通の横並びの座席は、車内アナウンスの地名に聞き覚えがなくなってからが長かった。 終点の高崎駅から友達の家までさらにバスで20分かかる。雨粒ごしのぼやけた景色は、見慣れないはずなのになぜか見覚えがある気がして、たぶん地元に似ていた。田舎なんてみんな似たようなもんだなと思った。

          徒然200621 特急草津4号

          徒然200615 正しさと正義のこと

          やっぱり今日も元気になれなくて、一日中ふとんにいた。かろうじて水だけ飲んだ。もうふとんだけがわたしの安全地帯なのかもしれない。こういう日が続いて、たぶん起きている時間はすべてつらいので強制的にねむるんだとわかってきた。まあ寝すぎて夜は寝れないんだけど。 昼間になんの音沙汰もないので、両親にひどく心配されていて、申し訳なくいたたまれない。父は、いつでも車で迎えに行くからねって言ってくれていて、泣きそうになる。実家から東京まで、5時間はかかるのに。愛されていてうれしくて、でも情

          徒然200615 正しさと正義のこと

          徒然200614 カムバック理性

          23時36分、電気も点けずカーテンも閉めきった暗い部屋の中で、ただパソコンの画面だけが煌々と光っている。なぜかピカピカの晴れの日よりも冷たい雨が好きだから、びしゃびしゃのBGMが聴こえることがすこしありがたい。音楽をかけたい気分では全然ないので。昨年の秋頃から、今日がいちばん死に近づいているという実感のある日は幾度かあって、いちばん、を更新しながら現在に至る。そしてわたしは今日、いちばん死に近づいている。 本当は全然こんなこと考えたくない。書きたくもない。不幸ぶるのはめちゃ

          徒然200614 カムバック理性

          徒然200331

          人生、どうしようもないことっていくつかあるけど、わたしはそのうちの2つが、容姿と、生まれた家庭環境だと思う。 わたしはものすごく恵まれてると日々感じるし、控えめに言っても、努力で得た以外のものをたくさん持っている。だけど、「持っているもの」をつかうとき、わたしは絶対絶対「持っていない人」のことを考えてしまう。それは悪いことじゃないけど、手放しで喜べないぶん、自分の幸せには遠いよね。素直に、わーいうれしい!って一目散に宝物に駆け寄っていける人、うらやましいと思うことが正直たくさ

          徒然200331

          オーケストラについて考えたこと

          ヘタなりにバイオリンを弾いてきた今日までの16年間、練習なんて放り出して遊びたい、怒られてつらい、できなくてつらい、もうやめてしまいたいと思ったことは数え切れないほどある。けど、今感じている辛さは、それとはまったく別物のように思う。 オーケストラがつらい。大学4年生になってからの半年とすこし、緩やかに積もってきたあらゆる負の感情がいよいよ溢れる寸前まで来て、正直10月の1ヶ月間はどうしようもなく苦しかった。週3回のリハに行くのがしんどくてたまらない。今まではどんなにモチベーシ

          オーケストラについて考えたこと