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新人クリエイターの「モチベーション低下問題」に、私はこう立ち向かった

【はじめに 創作に対するあなたのモチベーション、いつの間にか下がっていませんか?】

この投稿は、新人クリエイターの皆さんにお届けするために執筆しています。
「何としてもクリエイターとして一本立ちする!」と心に決めて創作の道を歩み出したはずが、いつの間にかモチベーションが下がっていませんか?
特に、フリーランスとして活動している皆さんは、心身共に消耗することが多く、
「もう、創作の道をあきらめた方がいいのでは……」
という考えが頭をもたげることもあると思います。

現在、脚本家として生計を立てている私にも、そのように思い悩んでいた時期がありました。
その時期をどう乗り越えてきたかを、3つのステップで具体的にご説明していきますね!

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【ステップ1 まずはモチベーション低下の原因を明確にしよう!】

近ごろ何となくやる気が出ない……。
あなたは今、そう感じているかもしれません。
ですが、「何となく」という認識のまま問題を解決することは難しいです。
まずは自分の心の内や、置かれている状況をしっかり見つめ、
「なぜモチベーションが下がってしまっているのか」
を分析しましょう。

おそらく、下記の四つのどれかに当てはまる人が多いと思います。
いずれかに該当する場合は、私の過去の投稿に、それぞれの問題への具体的な対処法が書いてありますので、ぜひそちらを実践してみてください!

尚、これらの投稿はクリエイターとして”一本立ち”したいあなたへというマガジンにまとめてあります。

1)お金を払ってもらえない問題
「まだ新人だから」ということで、無報酬の依頼を引き受け続けており、それによってモチベーションが低下している。

2)クライアントとの接し方問題
打ち合わせ等でのクライアントとの接し方がうまく行かず、モチベーションが低下している。

3)バイトするかどうか問題
創作活動で十分な収入が得られないので、バイトをしなくてはならないが、それで時間や気力が奪われることに悩み、モチベーションが低下している。

4)パートナーや家族が応援してくれない問題
身近な人から、創作活動を続けることに反対されているため、モチベーションが低下している。

「投稿にある通り実践してみたけれど、まだいま一つモチベーションが上がらない……」という方は、【ステップ2】へ進みましょう!

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【ステップ2 創作の成果を発表する場を自分で作っていこう!】

新人クリエイターの場合、クライアントから「大きな企画の下地作り的な仕事」を依頼されることが多いと思います。
例えば新人脚本家ならば、プロットライター(ドラマや映画の大まかなあらすじやキャラクター設定を考える仕事)を任される場合が多いですが、この種の仕事は、報酬はもらえてもクレジットはされないことも多々あります。
その場合、作品の制作にあなたが携わったことが公にはならないわけで、プロフィール内の作品歴に加えることは難しいでしょう。

クレジットされない仕事だけをくり返していると、
「忙しくしているのに、作品歴は一向に増えない」
「人から『最近はどういう仕事をしているの?』と聞かれるのがつらい」
と言った状況に追い込まれ、モチベーション低下に繋がります。

この問題を打破すべく、あなたの作品歴、活動歴に堂々と加えることができる「発表の場」を自ら作っていきましょう!
例えば新人脚本家なら、自主製作の舞台や映画をつくっている人たちと繋がり、彼らの作品のための脚本を書く機会を得る、といった方法があります。
イラストレーターやフォトグラファーならば、カフェ内のスペースで開くような小規模のものでも良いので、個展を開いてはどうでしょう?

作品の発表に漕ぎつけるまでには、何人もの人と協力をする必要があるはずです。その過程であなたは、自分の作品に対する多くの意見をもらうことができるでしょう。
中には厳しい意見もあるかもしれませんが、「作品を通して誰かと繋がること」は、モチベーションアップの大切な要素であり、下地作り的な仕事をしているだけではなかなか得られない経験です。

こういった活動で報酬を得ること、収益を上げることは難しいと思いますが、それに代わる大きな利点として、「現場感覚が養われること」があります。
小規模作品であろうとも、クレジットされるということは、その作品に対してクリエイターとして責任を負うことになります。
この経験を通じてあなたの中には、心身の調子がすぐれない場合でも期日までに作品を仕上げる力や、必要に応じて臨機応変な対応をするスキル等、「クリエイターとしての責任の重さに耐えうる力」が養われていきます。

新人のうちから現場感覚を身に付けておくことは、将来への準備という意味でも、ライバルに差をつける意味でも、有効です!

発表の場を作ることができたら、【ステップ3】へ進みましょう!

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【ステップ3 自ら作った発表の場を、クライアントにも見てもらおう!】

作品の発表の場を作ることができたら、それを繋がりのあるクライアントに、きちんとお知らせしましょう。
クライアントが発表の場まで出向いてくれて、見てもらうことができれば理想的ですが、そうならないとしても、知らせておく意味はあります。
あなたが精力的に創作活動をしていること。
そして、下地作り的な仕事だけでは決して満足していないこと。
これらがクライアントに伝わるだけでも、十分意味はあるのです。

クライアントに依頼される下地作り的な仕事を、あなたがきちんとこなし続けていると、「きっちりやってくれて、ありがたい」と思われると同時に、「文句も言わずにやり続けてくれるのだから、現状に不満はないんだろう」という誤解が生じている可能性もあります。
あなたが苦労をしてでも自身の作品の発表の場を作っていれば、そのような誤解は避けられますし、作品を見てもらえれば、あなたのクリエイターとしての個性、力量をクライアントに再認識してもらうこともできます。
知り合った当時よりも作品の質が向上していれば、クライアントにあなたの成長ぶりを知ってもらうこともできますね。

クライアント自身が発表の場に来てくれなかったとしても、SNS上の作品への感想をクライアントにシェアしたり、動員数や反響について話題にすれば、ある程度、成果を知ってもらうことはできます。
その結果、あなたの評価が高まり、ステップアップのきっかけに繋がることもあるでしょう!
またクライアント以外の人が、あなたの作品を見て、何らかのチャンスをあたえてくれる可能性もあります!
そういった成果があれば、あなたのモチベーションは一層上がりますよね!


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【おわりに ちょっとした行動の違いが大きな差を生む、自己アピールのコツ】

長い投稿をお読みいただきありがとうございます!
【ステップ2~3】では、作品の発表の場を自ら設けて、それを自己アピールに活かすということをお勧めしました。
この「自己アピール」、苦手だという人が多いのではないでしょうか?
私も元々は得意ではなかったのですが、試行錯誤の末、そのコツを見つけました。
自分のスキルの高さを声高に語る……といったことはしなくても、細かな行動の積み重ねで自己アピールはできます!

今回は補足として、そのコツを有料で公開したいと思います。
「絶対にクリエイターとして一本立ちしたい!」という方は、ぜひこちらからどうぞ!

新人クリエイターの自己アピールのコツは……


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