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梅祭り・梅見 早春、梅が見ごろ   ことの葉綴り一〇五一

梅が見ごろですね

こんにちは。週末の出張、すぐに新たな週に突入と、「ことの葉綴り」が久しぶりになってしまいました。
なんと、二十四節気の「雨水」と、新月も過ぎてしまいました。(ペコリ)

二月二十一日(火)の暦からご紹介。
六曜は「先負せんぶ」で、午後が吉。万事に平静を心掛けて控えめにして吉。十二直は、物事が成就する「なる」で、新しいことを始めるのによき日。旅行、引越し、建築、婚礼に吉。二十八宿は「しつ」で、祭祀、お参り、祈願はじめ、婚礼、お祝いごとに吉です。

そして梅が見ごろの季節ですね。
もともと「梅」は、奈良時代に渡来し、早春に咲くかぐわしい花と清楚な美しさで、『万葉集』をはじめ『源氏物語』『枕草子』と、和歌にも詠まれました。
白梅に、紅梅、こうした梅を愛でる「梅見」の季節。

約三千本の梅が咲き誇る「水戸偕楽園」では、三月まで「水戸の梅まつり」も開催されています。


二月二十二日(水)にゃんにゃん猫の日

六曜は「仏滅」で勝負なしの日。十二直は、物事を納め入れる日の「おさん」。お買い物、商品の買い入れ、五穀の取り入れ、新築に吉。二十八宿は「へき」で、開店開業、旅行、婚礼、建築、衣服の仕立てに吉。
二が3つ並ぶことから、にゃんにゃん猫の日。


天皇誕生日+富士山の日+大安+開

二月二十三日(木)は天皇誕生日(祝)。令和になって初めての一般参賀が行われますね。
と、二、二三のごろから霊峰、富士山の日でもあります。

六曜は「大安吉日」万事によしの大吉日。何ごとも成功する。婚礼に佳しの日。引っ越し、旅行、建築、すべてに終日吉。十二直は「開」で、開き通じる日。運を開くために。祭祀、お参り、建築、開店開業、引越し、婚礼に吉。二十八宿は「奎」
そして、ご神事やお参りに、ご供養によしの「神吉日かみよしにち」。天が母のように人々を慈しむ「母倉日ぼそうにち」です。


二月二十四日(金)霞始めてたなびく+一粒万倍日

六曜は「赤口しゃっこう」で、昼前後の正午が吉。十二直は、すべて閉じ込める日の「とず」。金銭を納める、お墓を建てる、壁やふすまの穴をふさぐなど、“閉止”を意味することに最適の日。
二十八宿は「ろう」は、土堀り、設備工事、縁談、婚礼、契約ごと、相談ごと、旅行、引越しに吉。そして、一粒の種が万倍に実る「一粒万倍日」の吉日。お財布の新調、宝くじ購入、婚礼、引越し、開店開業などどれも吉。新しいことをスタートするのも吉。


二月二十五日(土)北野天満宮 梅花祭+寅の日

六曜は「先勝せんしょう」で午前が吉。先んじることで幸を勝ち取るとされるので、急用もよし。十二直は、物事が建て生じる日の「たつ」。神仏の祭祀、お参り、婚礼、開店開業、引越し、旅行、衣服の着始め、すべて吉。
そして、二十八宿は「」で、婚礼、開店開業、設備工事、就職、求職、引越しに吉の日。

そして、京都の「北野天満宮」さんでは、「梅花祭ばいかさい」と、「梅花祭野点大茶湯ばいかさいのだておおちゃのゆ>」が行われます。
梅を愛したご祭神の菅原道真公の祥月命日で、ご遺徳を偲んで行われるご神事で、約900年の歴史があるそう。
蒸したお米を大小の二台に盛る「大飯」「小飯」と白梅・紅梅の小枝を挿した「紙立こうだて」やいう特殊神饌をお供えするそう。
この日は、授与所では、この「紙立こうだて」に用いた玄米を「厄除玄米」として授与されるそう。
梅花祭野点大茶湯ばいかさいのだておおちゃのゆ>」は、豊臣秀吉公が、北野大茶湯を催したことにちなんで、道真公の没後千五十年、昭和27年(1952)から行われているそうです。

……と、梅見に、梅祭りに、梅花祭と、早春に咲き誇る可憐な梅を愛でたいですね。
今回は最後に、梅の和歌を。

東風(こち)吹かば匂ひおこせよ 梅の花
主なしとて春を 忘るな

菅原道真公


―次回へ

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