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不具合恐怖症 プロローグ

人生は不具合に満ちている。少なくとも私の人生は、である。

不具合は様々な形でやってくる。何気ない日常の中に潜み、こちらが油断していると見るやひょっこり顔を出す。不具合というのは大小あって、さらに人によって解釈も位置づけも違っているので少々わかりにくい。様々な不具合が起きていても、気にしない人は気にしないし、それを楽しむ人さえいる。しかし、私にとってはどれもこれも厄介で煩わしい。不具合は私を恐怖に陥れ、絶望の淵に追い込むことすらある。

不具合は、年を取るごとにその存在感を増し、主張を強めてくる。対処しても解決しても、まるでキノコのようにニョキニョキと生まれてきてきりがない。しまいには立場が逆転して宿主を支配し操るまでになることもあるのだから恐ろしい。

しかし、そうなっては遅いのだ。私は今まさに不具合との戦いの真っただ中にいる。モグラ叩きよろしく、不具合叩きを一生懸命やっているのだ。負けそうになるメンタルを奮い立たせながらも、結局は日々をぐだぐだと消費している。

そこで私は、不具合を言語化し、文章の中で解体し破壊し、消滅させようと考えた。そして、願わくは、不具合の襲来を鼻で笑えるようになるまで徹底的に書き連ねていこうと思っている。

「不具合よ、さようなら!」

と言えるその日まで。


このようなことを書きます。


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