mRNAワクチンの凄さ
昨夜の「クローズアップ現代」はメッセンジャーRNAワクチンの生みの親である Katalin Kariko 氏と、iPS細胞の山中伸弥氏との対談を下にしたもので、実に感慨深かった。この段階でワクチンが使えることの凄さを私たちはしっかりと理解すべきだと心底思った。
mRNAワクチンって突然出てきたみたいに思っている人が多い(私もそうだった)けど、その開発の裏には、科学者の長年の奮闘がある。どんなテクノロジーも一朝一夕で出てくるものではないのだ。カリコ氏の研究もずっと注目されず、日の目を見ず、長いこと苦労されていたそうだ。基礎研究はどの国でもどんどん難しくなっている。
ワクチン接種がようやく日本でも本格的になってきたが、このmRNAワクチンというものの凄さを理解していない人が多いのではないかと思う。まずはその仕組みをちゃんと理解したい。(↓こちらとてもわかりやすい。客観的に平易に書いてあるので参考になります。)
これまでは、新しいウイルスに対するワクチンができるまで数年はかかっている。それでも結局できずじまいということも少なくなかったという。だからこそこのmRNAワクチンの開発のスピードが驚異的なのだ。さらに、その効力の高さもまたすごい。以前の投稿で言及した横浜市立大学の研究では、ファイザー社のワクチン2回接種で、今見つかっている変異種にもすべて高い効果を示しているとしている。
未知のものに不安を感じるのは自然のこと。ワクチン接種は個人の自由だ。大事なことはまず知ること。どういうものか納得いくまで調べて勉強して、それから接種の是非を判断することをおすすめしたい。
クローズアップ現代のこの回の再放送が本日17:30よりBSで放送されるので興味ある方は是非。
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