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和歌・わたしの青い恋心

「川の瀬に靡く玉藻の水隠(みがく)れて人に知られぬ恋もするかな」

古今和歌集・紀友則


さらさらと流れる
川の流れに
ゆらゆらと靡くみどりの藻が
水中に隠れているように
あの人はわたしの恋心を知らない

澄んだ水の中でしか生きられない
美しい川藻のように
わたしの想いも清らかなもの

みずみずしく美しく
わたしの青い恋心はゆれる

*

とても爽やかですね

きっとこの歌の詠み手は、
川藻を揺らすきれいな水のように
透き通った心をした人なのでしょう

汚れのない美しい恋心です


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