見出し画像

和歌・火遊びの恋

「月草に衣は摺(す)らむ朝露にぬれての後(のち)は移ろひぬとも」
万葉集・よみ人しらず


染めてもすぐ色褪せてしまう月草
まるですぐに移ろってしまう、
浮気な人の心のよう

それでもいい

この目も醒めるような鮮やかな色に
一瞬だけ心を染めて
刹那の恋を楽しもうじゃないか

刺激的な夜を過ごした後には
朝露で濡れて
色褪せてしまおうと…

肌寒くなってきた季節、
二人の肌の温もりであたためあおう
かりそめの恋でもいいから

たまには火遊びもイイデショ?

*


いにしへは、
ツユクサのことを「月草」と呼びました。


この時期は
真っ赤な彼岸花の横に、
真っ青な月草が咲いていて綺麗ですね^^


この記事が参加している募集

#古典がすき

3,994件

#今日の短歌

39,143件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?