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「ひさかたの雨は降りしくなでしこが いや初花(はつはな)に恋しき我が背(せ)」 万葉集巻20…
「み空行く月の光にただ一目相見し人の夢(いめ)にし見ゆる」 万葉集・安都扉娘子(あとのとび…
「まそ鏡磨(と)ぎにし心をゆるしなば 後に言ふとも験(しるし)あらめやも」 万葉集巻4…
「忘れ草垣もしみみに植ゑたれど醜(しこ)の醜草なほ恋ひにけり」 万葉集巻12・3062 よみ人し…
「卯の花を腐(くだ)す長雨(ながめ)の始水(みづはな)に寄る木屑(こつみ)なす寄らむ児もが…
「冬こもり春咲く花を手折り持ち 千たびの限り恋ひわたるかも」 万葉集巻10・1891 厳しい…
あぁ、今年も雪が降った。 なんて美しいのだろう…。 真っ白に染まる静かな世界で 愛しいあなたとわたし二人きり、 この雪を見たのなら どれほど美しく 嬉しく感じられただろうか。 雪が舞い散る寒い中、 あたたかい手をつないで 一緒に見たかった。 「綺麗だね」とわたしに微笑みかける あなたの笑顔が目に浮かぶ。 たとえ離れていても、 わたしはいつでもあなたと一緒にいるわ。 いつでもあなたをそばに感じて、 二人で同じものを見ているの。 和歌の紹介は久しぶりになりました。
古代の人は相手が自分のことを想っているからこそ、夢に出てくると考えていた。 人が恋をする…
この恋は、実りのないもの。 決して成就することのない、儚い夢。 刹那の恋は 夢のまま 美し…
「九月(ながつき)のしぐれの雨の山霧の いぶせき我(あ)が胸 誰(た)を見ば止まむ」 …
「我が背子が挿頭(かざし)の萩(はぎ)に 置く露を清(さや)かに見よと 月は照るら…
「稲つけば皸(かか)る吾(あ)が手を 今夜もか 殿の若子(わくご)が取りて嘆かむ」 …
「思ひ寄り見ては寄りにしものにあれば 一日(ひとひ)の間(ほど)も 忘れて思へや」 …
「人の寝る味眠(うまい)は寝ずて 愛(は)しきやし君が目すらを 欲(ほ)りて嘆くも」 万葉集巻11・2369 (世の中の人が熟睡しているときに わたしは寝られず、 せめて愛しい君の目が見たいと嘆く) みんなはぐっすり眠りについているけれど、 あなた恋しさに震えるわたしは とても寝付けないわ あなたを思い出すだけで、 身体の芯が火照って眠れない 言葉なんて要らない あなたと見つめ合うだけですべてがわかる わたしを熱く見つめる、 あなたの燃えるようなその瞳が わた