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lily
2021年10月24日 19:40
「奥山に紅葉踏み分け 鳴く鹿のこゑ聞く時ぞ秋はかなしき」 古今和歌集・猿丸太夫(山奥まで分け入って散り落ちた紅葉を踏み分けたなら、鹿の鳴く声が聞こえた。秋は物悲しいものだ。)この歌で奥山に紅葉を踏み分けているのは鹿だとする読み方が一般的だけれど、わたしは人と解釈する方がしっくりくる。俗世が嫌になって人里離れた山奥に居場所を求めたけれど、物悲しい鹿の鳴き声を聞いたら「
2021年10月23日 19:17
「寂しさに宿立ち出でて眺むれば いづこも同じ秋の夕暮れ」 良暹(りょうぜん)法師寂しさに耐えかねて外の空気でも吸って気を紛らわそうと家の外へ出てみたしかし辺りを眺めてもどこもかしこも同じように物悲しい秋の夕暮れが広がるばかりだった…孤独や寂しさはネガティブなものとして嫌われがちですが、いにしえの人びとは実に感慨深いものとしてしみじみと味わい愛おしんでいます。昔の