空に惹かれる理由〜箸休め〜
随分と小さい頃、物心ついた頃からと言っても過言ではないくらい小さい頃から、
私は空を眺めるのが好きだった。
もちろん、ただ綺麗な景色が好きとか、空の青が好きとか、天体が好きとかって理由もあるんだけれど、多分それだけではない。
どうして私はこんなに空に惹かれるんだろうかとちゃんと考えたことがあまりなかったので、
今ふと考えてみているわけで。
まず、
空はどこに行かずともいつでも誰でも見ることができる。
つまり、なんの差別もなく、基本どんな状況にいる人でも同じように見上げることができる。
これが多分理由の1つ。
幸せでも不幸せでも、
楽しく生きていても苦しく生きていても、
学校に行っていても行っていなくても。
そんなことは関係なくて。
真っ赤な夕焼けや綺麗な星空を、ただ綺麗だなーって見て、
他のみんなも見てるだろうし、私も見てる。
みんなと一緒。
そう思えるような。
そして、
空はずーーっと向こうまで広がっているのが、体感でわかる。
日々すごく狭い世界の中に閉じこもっているような気持ちになることばかりだけれど、
どこにも居場所なんてないと思い込んでしまいだちだけれど、
本当は、世界がこんなにちっぽけなはずはなくて。
自分が知らないだけの、素敵な場所や人たちが、実はたくさん存在していることが想像できるような。
これがおそらく理由の2つ目。
それから最後に、
空は一瞬で様相が変わって、同じ空は2度と現れない。
じっと見つめている間にも、雲は流れていく。
今自分は、2度と見られないものを見たんだ。
今日の私は、すごく価値のあるものを得た。
これからの私にとって、今日という日は、
この空を見た日として大切になるんだ。
そんなふうに思えるというか。
「今日の私、生きてた意味ある?」ってなるような、意味を見出せない日々を送るのが1番苦痛な私にとって、空がその日その日の1つの意味づけになってくれる部分があって。
何も無理してなくても、今日の私はすごいんだ。って言えるような。
漠然とした感情ではあるんだけれど。
少し心を軽くしてくれるのかなあ。
考えてみたら、思ったよりスラスラと書けた。
ただただ、それだけのブレイク記事でした。
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