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第一志望御社のブラック疑惑が浮上した

こんにちは。最近まで転職活動を行っていたのですが、ようやく内定をいただけて終活しようとしている人です。よろしくお願い致します。

さて、今回は5ヶ月間にわたる求職活動の中で一番ショックだったと言っても過言ではない出来事である第一志望御社のブラック疑惑が浮上した話に関してお話できればと思っておりますので、「こんな会社に騙されるアホもいるんだな」くらいに思っていただけたら嬉しいです。

それでは、行ってみましょう!

え、臨床経験1年以上?運命?

私は元看護師です。一般職(企業)で働きたいなと思ったので、転職活動を続けています。しかし、可能であれば看護師と同じ水準で給料を貰いたいし、前職の経験を生かせるような職場に就職することができたらなと思っていました。

求職活動に疲れが見え始めた7月下旬のことです。生理後ということもあってか、死ぬことしか考えられなくなるくらい病んでいたのですが、どうにかこうにか重い腰を上げて転職サイトを漁ることに成功しました。そして、私はとある企業と運命的な出会いを果たすのです。

なんと、「看護師としての経験を生かして、病院やクリニックなどの医療機関向けにコンサルを行う」職種が募集をかけていました。しかも、臨床経験1年以上!?応募条件クリアしている!イケる!矢のような速さで応募しました。

産業保健分野など企業看護師と呼ばれるような人たちは、大抵大卒以上であったり臨床経験を求められているので、こういった求人は本当に多くなくてそれだけで舞い上がってしまいましたし、なんといっても私自身「医療従事者のために働きたい」「働く環境を整える仕事がしたい」と考えていて、自分が探し求めていたものにぴったりだったので、運命を感じてしまいました。

そうこうしているうちに、書類選考通過のご連絡をいただき、面接の日時が決まりました。初めて出来たと言っても過言ではないくらい志望度の高い企業なので、掴み取った面接のチャンスは絶対に離したくないと思っていました。

その質問、コンプラ違反ですよ

面接は一次面接から対面を指定されました。このご時世で対面のみは評価下がるなぁ…と思いながらも、「まぁ家からも通いやすい距離にあるし」と言い訳をして気持ちを入れ替えました。

そして、迎えた一次面接。10分前には会場に着き、高鳴る鼓動を抑えてインターホンを押します。出迎えてくれたふくよかな男性社員はニコニしながらミーティングルームに案内してくださり、「担当者が来るまでちょっと待っててくださいね」と言いながらお茶を出してくれました。

しばらく待っていると、中肉中背の男性社員が部屋に入って来ました。結構軽いノリの人だったので最初は警戒していましたが、巧みな話術に気づいたら心がほぐされてしまっていたので、壺とか勧められたら買っていたと思います。

まず最初に違和感を感じたのは、会社の説明→逆質問→私への質問という通常とは異なる流れで面接が進んだのに、一切説明しない点でした。ただ、インターネットでは限られた情報しか手に入らなかったので、選考前にちゃんと会社の魅力や業務内容について説明してくださったのは、大きなマイナスポイントにはなりませんでした。

(とはいえ、意味わからない進め方のせいで、面接中盤で「御社が第一志望です!御社に入社します!御社を志望する理由は〜」と鼻息荒く伝えるような限界無職になってしまったので、非常に恥ずかしかったです。しかも、対する面接官の反応は「うち専願だったらなぁ…」で、そんなわけあるかァ!とノリツッコミしそうになりました。)

面接は進み、私への質問タイムに差し掛かりました。何を聞かれるのかと身構えていたら、突拍子もなく「生活をしていく上での夢とか目標ってある?」と聞かれたので、戸惑ってしまいました。どうやら社員の士気を高めるために毎月目標を設定してるらしいのですが、パターンが読めなさすぎて逆に燃えたというか、完全に「ふっ、おもしれー御社…」状態になっていました。

休日の過ごし方や、好きな食べ物などパーソナルな部分について多く聞かれたあとは、仕事をしていく中で色々な職種の話題が話せる必要があると言い出し、家族構成や家族・友人の職業なども聞かれたので、少し違和感を感じてしまいましたが、面接は難なく終えることができました。

(家に帰って家族構成や職業について面接の場で聞くことが普通なのか調べたら、厚生労働省の「公正な採用選考の基本」というガイドラインに抵触するとのこと。御社、しっかりしてくれよ〜!と思いつつ、一次面接の担当者はたまたま就任したばかりで面接慣れしていないタイプだと思い込むことでことなきを得ました。)

もしかして社畜魂を試されてる?

無事に一次面接を終えた私、なんと二次面接のご連絡をいただきました。わーい。と、喜んだのも束の間、まさかの祝日に面接日を指定されました。希望してもいないのに…もしかしてブラック企業…?と思いながらも、在職者だと平日に面接を入れるの難しいよね☆柔軟な対応ができる御社バンザイ☆とポジティブ解釈で乗り越えました。

とにもかくにも、「御社に入社したい」という気持ちが強かったので、会社のことを知るためにたくさん検索をしました。ホームページは情報量が少なすぎて、求人票の方が中身が充実しているんじゃないかと疑問に思いましたが、設立して10年も経っていないのに、2回も社名変更している謎については、知らないふりをしました。

この時点で、こんなに疑惑を抱いてるのに志望度が下がらない私ワロスワロス。

二次面接ももちろん対面面接でした。東京都が緊急事態宣言を出し、感染者数も日々増加している中でわざわざ対面での面接を選ぶ意味が私にはわかりませんでしたが、まぁ、目と目を合わせて直接会話できる方がアレですよね。ほんとアレ。

二次面接は、初っ端から逆質問を要求され、頭が真っ白になりました。なんなんでしょうね、この会社。御社のこともっと知りたい〜!!と思っていたのに、出鼻をくじかれる機会が多すぎて、もはやそれどころではありませんでした。

面接自体は難なく終わったのでよかったです(これ以上ツッコミどころがあったらどうしろっていうんだ)

ブラック企業鑑定士になりまぁす

二次選考の結果を待つ間、連休を挟んだので連絡が来ないと分かっていながらも、面接合格フラグを調べたりしてそわそわしていたのですが、連休最終日になり世界を揺るがす衝撃の事実を知ります。

従業員20名に満たない小さな会社って聞いていたのに、あれ、複数部署で大量採用しようとしてる…?なんで…?てか、リクナビもマイナビもdodaも掲載している?しかも、入社祝金付き?

この事実を知った時、私は膝から崩れ落ちるような思いでした。純粋に複数の転職サイトに掲載されていた求人票を今日に至るまで発見できなかったというのも悔しかったですが、会社がそのような資金源を持っているとも、大量採用しなければいけない背景があるとも思えません。

また、日本年金機構のサイトで各会社(独自で組合がある会社などは表示されません)の厚生年金保険・健康保険の加入状況を検索できるのですが、そちらも検索してみたところ3人と表示され、経営者層しか加入できていない or 雇用者はほとんど中小企業向けの組合に加入しているが、3人は転職して日が浅いためデータがまだ反映されていない可能性(笑)があることがわかりました。

もうね、SEKAI⭐︎NO⭐︎OWARIですよ。

無職4ヶ月目にしてやっっっっと出会えた第一志望の会社がブラックなんてあるわけがない。と思いたかった。思いたかったけど、さすがにここまで条件が揃ってしまうと無理でした。ちなみに選考も落ちたので、駒になってくれる奴なら誰でもいいわけではないらしいです。

まとめ

以下、ブラック企業だと感じた点です。

・通常とは異なる面接の流れを一切説明しない
・一次面接が会社の説明からスタート
・二次面接が逆質問からスタート
・家族構成や家族・友人の職業を聞かれた
・この時期に対面面接のみの実施
・希望してないのに祝日に面接日程を入れられる
・過去に何度か社名を変えている
・複数の転職サイトで求人の掲載
・しかも複数部署で大量採用予定(入社祝金つき)
・日本年金機構のHPで厚生年金保険加入状況を検索したら社員数と異なっていた

おわりに

というわけで、私が経験した「第一志望御社のブラック疑惑が浮上した」話でした。圧迫面接をされたとかではないので実害が少ないと思われそうですが、入社したいと思っていた会社に裏切られたショックと、こんなことすら見抜けない自分の無能感が凄まじかったです。

まぁ本当にブラックかどうかは入社してみないと分からないので神のみぞ知る世界ですね。

次に入社する会社はスーパーホワイトだといいな〜〜って淡い期待を抱きながらも、私の経歴やスキルでは無理だというジレンマと戦っていますが、こういう経験を無駄にしないためにも自分の力で頑張っていきたいと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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