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釈迦が悟った輪廻について考える"The Egg"人は死んだらどうなるのか?

みなさんは前世や未来世について何か感じたことはありますか?
あるいはどんな思想をお持ちですか?

こんにちは音楽家のこうたろうです。
本日は久しぶりにグランドピアノ弾きっぱなし訓練に朝から挑んでいました。
そんな修行をしているとちょっといろいろ考えてしまうことも多く、今日は
音楽を演奏する上でも創造する上でもそして、人生を考える上でも非常に重要な輪廻の概念についてかなりざっくりですが考えてみたいと思います。

また、アメリカの作家アンディ・ウィアーの書いた短編小説"The Egg"という小説も参照しながら死後の世界、前世や来世について考えてみましょう。

釈迦が解いた輪廻

紀元前6世紀(複数説あり)に活躍した哲学者の釈迦は輪廻の概念を説いたことでも有名です。
そんな釈迦は輪廻転生については説いていませんでした。

生命、命というものは連続性と永続性があると説いているわけですが、実は私たち一人一人の命が終わったあとに他の人生に転生するといった輪廻転生というニュアンスのことは説いていません。

前世の存在は?

輪廻に対して転生という言葉が付け加えられたのはかなり後の時代になってからだとされています。

では、前世や未来世などについて釈迦はどのように悟っていたのでしょうか?

実は釈迦は前世については明確な立場を取っておらず、前世の存在については否定も肯定もしていないという立場をとっています。

関連する教えに関しては常に輪廻という哲学で弟子たちに教えを説いていました。

では私たちには前世はないのでしょうか?

"The Egg"

2009年8月15日にアンディ・ウィアーのウェブサイトGalactanet上で公開された"The Egg"という小説がとても興味深く、決して転生ではないしかし、釈迦の輪廻に近い表現なのではないか?
と思い、まずはシェアさせてもらいたいと思います。

人は死んだらどうなるのか?

ここで"The Egg"の流れを簡単にまとめてみましょう。

公式の日本語ページ

男性は、ある日交通事故で死んでしまいます。
そこで、男性は神(高次の存在)と出会い自分が死んだことを自覚します。
その存在は男性に、少し話そうかと持ちかけ歩きます。
そして人生について男性に話し出しました。
人生とは、転生のサイクルで、男性が人生で出会う人々、存在、そして世界、それらすべての生涯、人生、を生きて経験しているということを明かしました。
そこで男性は自分が多くの異なる人々として異なる人生を生きた経験を回想することになります。
そして、男性は自分自身が『すべて』であると気づきます。

神(高次の存在)は、男性が気づきを得た『すべて』に関してさらに詳しく説明しました。
それぞれの人生を通じて、自分自身を知り、成長し、完全な存在になるための経験を積むことが重要だと続けます。
男性は、神(高次の存在)の言葉に従い、自分自身を知り、成長し、完全な存在になるために必要な経験を積むため、次の生まれ変わりに備えて準備します。

"The Egg"では輪廻の哲学と転生の概念をうまく融合した物語となっていますが、釈迦が生命の連続性と永続性を唱え続け、前世に関しては否定も肯定もせず常に輪廻を説いてきたことと不思議な一致を感じるは筆者だけでしょうか。

連続性と永続性

釈迦の説く輪廻の連続性とは、簡単に言うと一つの生命体が死に、次の生命体が生まれるプロセスの中で、それぞれ個の持つ意識やエネルギーは継続していくという説明が一般的です。

筆者は、それらはすべて振動であり、振動は一つであり、それは宇宙であると解釈しています。

みなさんはいかがでしょうか。

素粒子そのものは崩壊させることができ、より軽い素粒子に再生成されると言われています。
これらは現代では高エネルギー物理学や宇宙物理学の分野で研究されているわけですが、悟りを開いた釈迦は物理次元の最小単位、そしてそれらを崩壊させるとエネルギーになることも悟っていて、そこに時間軸などないということを伝えるために前世という存在そのものを定義しなかったのではないかと想像しています。

だからこそ『今』の存在そのものが前世であり、未来世であり、明日であるし昨日でもあると説いたのではないか、と個人的には解釈しています。

まとめ:前世はある

以上のことから釈迦はあえて前世を定義しなかったと推察しているわけですが、じゃあ前世は否定されるべきものなのか?というと、やはり"The Egg"のニュアンスをベースに筆者はあると考えています。

前世の記憶を持つ子供のエピソードは世界中で多数報告されており、中には後の調査によってかなり信憑性の高いエピソードも存在しています。

みなさんも初めての場所なのになんだか懐かしいと感じたり、以前ここに住んでいたような気がするといった感覚を感じたことはないでしょうか。

また、特別に得意なスキルやスポーツなどはないでしょうか?

前世はあると感じる4つの理由

筆者が個人的に前世があると感じる理由がこちら。

  1. 確かに前世からの繋がりがあると感じる人物に出会うことがある

  2. ピアノが弾けるようになるための苦労はしたことがない

  3. 理由はわからないが自分が何歳で死ぬか直感的に知っている

  4. ブライアン・ワイス博士の前世療法にて前世を体験した

これまで前世からの繋がりがあると強く感じた人物は3人いました。
みなさんも心当たりがありませんか?

そして振動する素粒子はエネルギーであるということはつまり音、音楽なわけです。
音と音楽の世界で輪廻の哲学を表現していく、それこそが誰かのための癒しのコンテンツになるのではないかと思う今日この頃でありました。