見出し画像

最恐の病院vs最高の病院:驚愕のエピソード対決!?良い病院の作り方

こんにちは。
音楽家のこうたろうです。

筆者の432hzヒーリング音楽ブランドCuranz Soundsはホームページをリニューアルしていますので、432hzに興味のある方や、癒しの音響に興味のあるかたは、音源や記事など、遊びに来てください。

さて、昨日介護中の祖父(要介護4 / 94歳)が発熱で緊急搬送されました。


発熱自体はよくあることなんですが、その受け入れてくれた病院がすごすぎるのでエピソードをシェア。

Googleの口コミをみると、みなさん独自にマイナス500などをつける方もいらっしゃるほどの病院で、逆にどんなところか楽しみで救急車に乗っていきました。

介護関係者の方も、医療従事者の方も最恐エピソードとして楽しんでみてください。
なお、この最恐の病院の名は伏せますが、長年在宅介護を続けてきた筆者が思う、最高の病院は最後に紹介します。

発熱はじまる

詳しいことは割愛するとして、発熱があり、往診のドクターにきてもらいました。

これは搬送だろうということで、ドクターが救急車を手配する前に病院に根回ししてくれます。(往診ではよくあること)

往診のドクターが病院を探してくれるも、神戸市内でどうしても受け入れ先が見つからず・・・

ドクター「〇〇(病院名)か〜・・・〇〇しかないか、、、」と渋々電話をすると、受け入れOK。

普段「この病院はこんなとこ」などなど、いろいろ話してくれるドクターなんですが、今日はノーコメント。

ぼそっと独り言で「まさか〇〇が最後の砦になるとは・・・」
といっていたので救急車が来るまで軽く調べてみると、とんでもない口コミの数々。

口コミ

口コミマックスで「マイナス500」ですという人いましたし、マイナス100ですも結構いるほど。。。

まあでも病院の口コミなんかいろんな要素絡んでるからな〜と思いつつ到着すると、まさにタイムスリップしてきた感覚。
結論、総じてマイナス200ですね。

到着後

そこで待っててねと守衛?のおっちゃんに言われていくと、待合室?という名の部屋の天井には蜘蛛の巣。

なぜかヤニ焼けした張り紙なんかの日付が平成25年。

床は絨毯でシミだらけ。

蛍光灯は全4組のうち2組は消灯。

これは新しいテーマパークの超リアルなお化け屋敷かな?

ドクターはどこだ?

同行した妻と「なんか怪談系のドラマとか再現VTRのロケで使えそうだね」なんて話していると、しばらくして、バスケの試合帰りのような上下ジャージのお兄ちゃんが登場。

「発熱って何時くらいっすか?」と眠そうに尋ね、状況説明して、往診医の推察などを伝えると「OKす、またきます」とどっかに行く。

彼は誰なんだ?

待っている間もナースが通るも、検査するための血液を最後のマヨネーズか?ってくらい振りながら通り過ぎていく。

で、まあそりゃ入院でしょうよという状況で、「書いておく書類いっぱいあるでしょうに、もらえないのかな?」と妻と話していると、ジャージの兄ちゃん再登場。

「まあ(診断名)でいいでしょうね、入院しましょか」と・・・

まあそうでしょうよと、要介護4の発熱で深夜0時に帰れないでしょうよ・・・と思いながら、待ってるも誰もこない、そして彼は誰なんだ?

全裸で放置された祖父

さすがに30分待ってもなんの手続きも進まないのと、終電が迫っていたので、「終電あるので失礼します」と声をかけに救急室を開けると、なんとそこには、全裸の祖父が横たわっているではありませんか。

唖然。

「どんな状況にあったところでタオルの一枚くらいかけれるでしょうよ」と。

「帰ります」の一声に対し、ナースが不機嫌そうな感じで「いや、今からいろいろ書いてもらう書類あるんですよ」と出てくる。

「うん、その書類を早く書きたいんですわ」と思いつつ、また郵送しますので、サインの箇所だけ出してくれますか?

というと、いや、そういうわけにはいかないんですよ、と激おこぷんぷん丸状態。

使用済みのオムツは退院まで保管?

さらに、持参したおむつを見たナースが「うちの提携してるリースの業者さんのおむつじゃない場合、ゴミを持ち帰ってもらうことになりますけどいいですか?」と聞くので、、、

「いいですよ、交換後のオムツを退院まで保管しておいてくれるということですね?やれるもんならどうぞ!」と言ってしまう僕の性格を察した妻がすかさず素直にリース契約していました。

ジャージの兄ちゃんの正体は?

結局名前もわからない、ジャージの兄ちゃんが誰かもわからないまま(そりゃおそらくドクターなんだけれども_)、リース契約が終わり、帰ろうとすると守衛?のおじさんが、入院の場合保証金が5万円置いて帰ってもらわないといけないんですよ、、、と出てくる。
そういう病院システムがあるのはある。
ただ、経験上そういうシステムを取ってる病院は嫌な経験しかない。

ちなみに当然現金。
PayPayやIDなどは対応しているはずもなく。

こういう保証金を置いていけ!みたいな病院は、患者が払いたくなくなるほど劣悪な環境である・・・という理解をしています。

後述します神戸で最高の病院だと、「喜んで感謝の気持ちとしてお支払いさせていただきたい」というか、一刻も早く会計したいという気持ちになる程ですから。

そしてリースの業者が、できたらでいいんですが、「かかりつけ医、わかる範囲で書いて欲しいんです」と終電がないといってるのにできたらでいい紙を出してくるので、後日でいいですか?と引き上げます。

だって、さっきのジャージの兄ちゃんなんだよな?今日の主治医は。

  • 蜘蛛の巣が張り続けるほどの衛生環境

  • 絨毯にはシミなのか血なのかわからない落ちないであろう汚れ

  • 白衣なし、名前もないジャージの兄ちゃんが診察

  • ナースが書いた書類を見ていないので口頭で二重説明

  • 使用済みオムツを退院まで保管するつもり?

  • 緊急でスマホ一台片手にやってきた人に現金5万円を要求

  • 94歳の祖父を全裸で放置

信じられないかもしれませんが、本当に実在する病院です。



神戸市で最高の病院がここ

1月も同じように発熱した祖父。
その時はインフルエンザだったのですが、そこで搬送されたのが、感動すら覚える神戸市垂水区 / 神戸掖済会病院

公式サイト

雲泥の差とはよくできた言葉で、神戸掖済会病院はまさに雲の上の極上病院でした。

到着時も事務、ナース、ドクター全員が迅速に動いてくれ、ドクターにいたっては、「要介護4ですし、退院後のこと、どこに退院するのかも、サポートしますから一緒に考えていきましょう」と患者の家族の心にも寄り添ってくれ、また病状の説明もわかりやすく丁寧。

インフルが出た時点で入院はほぼ決まりでしょうから、ナースが書いておくべき書類を持ってきて「これに目を通していただいて書けるところだけ記入して待ってくれますか?」と。

「インフルで隔離になるので、今のうちにあっておいてください」と案内されたり。

入院手続きもスムーズで、病棟に上がっても担当の方が丁寧に説明してくれます。

細かいサポートとケア

神戸掖済会病院はドクター自らが家族に連絡を入れてくれ、細かく病状や現状また、退院の相談まで乗ってくれます。

こんなドクターあんまり聞いたことない。

また師長さん兼ソーシャルワーカーの方がこれまた人格者で、もう伝えきれないほどの感謝の想いでいっぱいです。

もちろん入院のリースセットも押し売りはしない。
「お持ちいただいてもいいですよ〜大変じゃないですか?どちらが安くなりますかね?」などといってくれます。


良い病院とは?

長い在宅介護経験から、患者の家族というかなり客観的な目線でみるとき。
良い病院とはなにか?と常々考えます。

医療従事者の方はそれはいろいろあるでしょうが、患者側から見たときに、やっぱり一番は「愛」があるかどうかに尽きると思います。

最高の病院である神戸掖済会病院は、スタッフ全員が患者に対して愛情をもって接していますし、患者の家族にさえも愛情を持って接してくれます。
夜遅いので救急車に乗ってきた私たち家族の帰路のことを考え、いかに最短の事務手続きで終えられるかをスタッフ全員が意識してくれていました。

最恐の病院はどうでしょうか?
愛情が足りない!とはいいません。

しかし、タオルの1枚くらいかけてあげてもいいんじゃないかな?と思うわけです。
しかも当然搬送時に着替えも持参しています。

最恐の病院は終電がないので・・・という言葉に対し、「帰るとはなにごとや、待て、こっちは書いてもらわなあかん書類残ってるねん、保証金も現金で置いてけ」と鬼の形相。

介護経験の少ない方へ、一つアドバイスするとすれば、救急車から降りた瞬間感じる直感を大切にしてください。

そして、最恐の病院のような場所に当たった場合は、ケアマネと、ソーシャルワーカーさんにスムーズに連絡を取ってもらい、「とにかく退院を急いで、在宅に復帰してください、または転院してください」と言い続けてください。

最恐の病院一歩手前の病院で同じようなもう一つの場所に「とにかく返してください、在宅で診ますから」と先生とケアマネと交渉し、入院2日後に介護タクシーで故・祖母を迎えに行ったことがあります。

ドクターからは「今帰ったら死にますよ」と言われ、「ここにおっても死にますわ」といい帰宅しました。
その病院はナースが口腔ケアを知らないというすごい状況でした。

今帰ったら死にますよと言われて帰宅した故・祖母はそれから在宅で大好きなオーケストラを鑑賞しながら楽しく一年以上過ごし、その病状とは全く関係なく安らかに旅立ちました。

いろんなケースがあると思います。
とにかく命だけを繋ぎ止めたいのか?
QOLを守ってあげたいのか?

自分を育ててくれた親に対してどうやって過ごさせてあげたいのか?

介護の倫理的な課題はこれからも終わることのない議論になるでしょう。

しかし、確かなことは、愛情を持って考えるか否か・・・
に尽きるのではないか?と改めて再認識した最恐の病院エピソードでした。



救急の強化が口コミを分ける

さて、ここまで見てきて、おそらく医療従事者の方は、当直医だけで判断すな!と思われると思います。

しかし、私たち一般人からすると、そもそも病院に外来でかかるという機会がインターネットやAIの普及で減ってきているわけです。

つまり、病院にかかるということ、病院にいくというときは、緊急時というケースも風邪で病院にいっていた昔と比べると増えているのではないでしょうか。

最初の窓口が救急外来という場合、イメージはそこで決まってしまいます。

今回の最恐の病院のように、当直のバイトが対応している場合、「朝までそこにいればいい」人が病院のイメージを背負いません。

ちょっと乱暴にいってしまえば、当直のバイトドクターは、運ばれてきた人がどうなろうが知ったこっちゃないんです。

プロデューサー的良い病院の作り方

もちろん今回紹介している最恐の病院は、勤務しているナースもすごい悪態でしたし、蜘蛛の巣がはっているのは当直がバイトとか関係ないことであるわけですが、良い病院を創るコツは救急外来を清潔イメージよくしておく・・・ということに尽きると思います。

通院している、または通常の外来に足を運ぶ高齢者はGoogleの口コミなんか書き込みません。

Googleの口コミに書き込む人は、「ちょっとくらいのことならググる、AIに聞く」という層です。

そういう人は病院との出会いはだいたい救急です。
つまり救急にちょっとコストがかかっても良い当直医を置く。
病院のことを考えてくれる内部のドクターを置く。
優秀なナースを置く。
安いからと言って適当な事務、守衛を置かない。
清掃コストをしっかりかける。

Googleの口コミはお金で買えません。
悪評はお金で消せません。

スマホの充電コーナー設置

  • 各種スマホの充電コーナーを設ける。

  • wifi接続できるようにする。

これだけでもGoogleに書き込む層は「自分たちのことを考えてくれている」という気持ちになります。
どんなに古くて多少清掃が行き届いていなくても「救急って大変なんだな・・・大変な中でも頑張って設備設置してくれてありがたいな」と思ってもらえます。

家族として付き添う人は不安で不安で仕方ないんで、やはり寄り添う心が大変重要になるのではないか?と思います。