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人生の絶望が始まった日。

 2015年、春、今から5年前、大学を卒業した僕は新社会人として働く事に憂鬱を感じていた。

 なぜなら、僕は自分で選んだ会社に就職をした訳ではなかったからだ。

 今までの経歴から簡単にざらっと話すとしよう。

 中学校、高校、大学と僕は何の苦労なく上がってきた、僕が頭がよかったわけじゃない、唯一の取柄としてバスケットボールをずっとやり続けていたからだ。

 それが功を奏したかどうかはわからないが、就職というとこまでも僕は苦労なくできる事ができた。

 初めて入った会社は、親の口利きとコネで入社した会社だった。

 そう、僕自身が選択するわけでなく流されるままに気が付けばそうなっていたのである。

だから、僕自身、全く自分の人生を歩んでいる気にはならなかった。

 親から、そうあるべき、こうあるべきと教えられたとおりに歩み、そして、初めて就職した会社もその通りに就職した。

だが、そんな僕に待っていたのは世の中の厳しい洗礼と絶望だった。

 就職してすぐ、営業で入ったと思っていた僕の目の前にはPCと資料が用意された。

 太陽光のパネルの配置や設計図を制作する仕事だった。初めての仕事に戸惑いながら僕は仕事をした。

 だが、僕はPVの制作を思うようにできなかった。

 仕方がわからなかったというのもあるが、その会社は中途しか基本取らない昔からの気質がある会社だった。できて当たり前、完璧であるべき、ミスは絶対に許されない、そんなピリピリした雰囲気の会社だった。

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このマガジンでは一般人と思っていた自分が体験した絶望とADDという精神疾患が発覚し、それと向き合うまでの話を書いています。同じような経験のある方に少しでも読んでいただきたいです。そして、少しでも前を向けるきっかけになればなと思います。

私自身がADDという精神疾患が発覚し、それと向き合うまでの体験談を書いています。福祉で働いている方や同じような疾患を診断され絶望された方が…

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