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【日経225先物】マーケット分析|2022年5月8日(日)時点

日経225先物をメインでトレードしている兼業トレーダーのコータローです。
この記事では、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両面から、直近の日経先物の相場観を解説します。
皆さまがトレード戦略を考える上で、情報収集の時短や相場分析のヒント等としてお役立てください。


《サマリ》

総合評価は、短期は【中立 or 弱気】中長期は【弱気 or 中立】とします。
※総合評価はファンダメンタルズとテクニカルの分析結果を総合的に評価したもの(テクニカル分析の評価のウェート高め)。

ファンダメンタルズ面では、短期は【悪材料優位 or 中立】、中長期は【悪材料優位 or 中立】と、短期・中長期の評価をやや引き上げます。
FOMC結果発表の当日は「0.75%利上げの否定」の好材料に注目が集まり株価は上げましたが、翌日以降に上昇分は丸ごとキャンセルされてしまいました。
「0.5%の連続利上げ」の可能性が示唆されており、FRBが歴史的なハイペースでの利上げを実行せざるを得ないという懸念が台頭してきております。
急速な金融引き締めによる、米国経済の腰折れを懸念する声も出てきています。
一方で、堅調な雇用は米国経済のファンダが良好であることの裏付けとなっています。
これは、FRBによる利上げ余地が大きいことを示しています。
現状は、これらの材料から方向感を探るための迷いのプロセスの最中にいると考えられます。
FRBによる金融引き締め、インフレ抑え込みがソフトランディングできるなら、米国の株価は中長期的に上昇波動に回帰すると考えられます。
★S&Pをはじめとした世界株式指数やコモディティなどの詳しいテクニカル分析(画像付き)はこちらの記事で読めます。

テクニカル面では、日足は【中立 or 弱い】、週足は【中立】、月足は【中立】と評価据え置きです。
長期足では、大きく上昇後、ジリ下げの形。
ここ一年ほどは、上値が重いですが、大きく下げもしないという状況です。
また週足では、2本のトレンドラインがよく意識されていることが明確になってきました。
この2本のトレンドラインに挟まれたレンジで、ジリジリ下げていく可能性も視野に入れる必要があるかもしれません。
当面の下限は3/7足の24550円となります。
日足ベースでは、逆三尊形成プロセスはまだ崩れていません。
ただし、上昇転換できないままだいぶ時間が経過してしまっています。
下げたらショートカバー(押し目買い?)も入ってきているので、急に大きく下げる展開にはならないと思いますが、長期足と日足の方向感が逆になっており、迷いの状況が続きそうです、


《サマリ》は、1分程度で読めるように情報を取捨選択しています。
《ファンダメンタルズ分析の詳細》や《テクニカル分析の詳細》には、サマリの結論を導くロジックや前提情報を載せているのでそちらもぜひご覧くださいませ。

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《ファンダメンタルズ分析の材料》

■ファンダメンタルズ好材料/悪材料まとめ  ※赤字はアップデート項目

■経済指標スケジュール

5/11 (水)
21:30 米国 4月 消費者物価指数(CPI)

5/12 (木)
15:00 英国 1-3月期 四半期国内総生産(GDP、速報値)
21:30 米国 4月 卸売物価指数(PPI)

5/17 (火)
18:00 欧州 1-3月期 四半期域内総生産(GDP、改定値)
21:30 米国 4月 小売売上高

5/18 (水)
18:00 欧州 4月 消費者物価指数(HICP、改定値)

5/20 (金)
08:30 日本 4月 全国消費者物価指数(CPI)

5/24 (火)
23:00 米国 4月 新築住宅販売件数

5/25 (水)
15:00 ドイツ 1-3月期 国内総生産(GDP、改定値)

5/26 (木)
21:30 米国 1-3月期 四半期実質国内総生産(GDP、改定値)

5/27 (金)
21:30 米国 4月 個人消費支出(PCEデフレーター)

5/31 (火)
18:00 5月 消費者物価指数(HICP、速報値)

6/1 (水)
23:00 カナダ カナダ銀行 政策金利
23:00 米国 5月 ISM製造業景況指数

※情報出所
・ロイターニュース(https://jp.reuters.com/investing/markets)
・ブルームバーグニュース(https://www.bloomberg.co.jp/)
・CFTC建玉明細(https://www.dai-ichi.co.jp/market/cftc.asp?cd=9107)
・Yahoo!ファイナンス(https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/)


《テクニカル分析の詳細》

■月足

テクニカル評価:中立(変更なし)
・上値重い。
・ただ、上昇トレンドライン(白色破線)を意識した押し目買いが入っている可能性も高い。
・ダブルトップをつけて下落し始めた形ではあるが、買い圧力もそれなりにありそうなので、総合的な評価は中立を維持する。


■週足

テクニカル評価:中立(変更なし)
・上昇トレンドライン(白色破線)にレジストをうけている形
・先週半ばに大きく上昇したので評価を引き上げたが、結局は5連続陰線となり印象が悪化した。
・しかしながら、本日日中の上昇により27000円はすぐに回復したので、印象はそこまで悪くならないので評価は1段階引き上げる。
・あまり時間をかけずに、週足下降トレンドラインを上抜けるかがポイントとなる。


■日足

テクニカル評価:中立 or 弱い
・ジグザグしながら高値安値を切り下げている動きが明確になってきた。
・下有利の展開に見えるが、26000円あたりでショートカバーが入る動きであるのも事実。
・まだ、逆三尊形成プロセスが続いているとみなせる動きではあるが、右肩形成から上昇再開まで時間がかかりすぎているのが懸念される。
・大きく値を下げずに上下する場合は、トライアングル形成プロセスとみなせるようにもなる。
・全体的に、下向きながら迷っている動きに見えてきた。
・2本の週足の下落トレンドラインがよく意識されている動きが続いており、当面はこの2本のトレンドラインのレンジ内での動きが続く可能性もある。
・ジリジリ下げつつ、たまに大きく上げるが高値は更新できない、という展開も想定に入れておくようにする。



《チャート形成パターンのシナリオ》

①トライアングル形成プロセスに移行。(50%)
②急落し、日足上昇トレンドライン(黄色破線)を下抜く。(30%)
③急騰し日足下降トレンドラインを上抜く。(20%)
※括弧内%は各シナリオの実現可能性の設定値


最後まで読んでいただきありがとうございました!
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※この記事は、主に日経225先物等をトレードしている投資家向けにトレード技術や経済、政治などを解説する目的で作成されています。実際の取引はご自身の判断と責任により行って下さい。

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