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【ミニコラム】旅行ができない演奏家たち

こんにちは。
音楽家育成塾〜こうたろうです。

本日はかるーくコラム回。

演奏家のみなさんのあるあるをシェアするとともに
解決策、いえいえ、自身の体験からの安心材料を提供します。

演奏家の卵、または若い演奏家のみなさんが
一般大学の学生や若い世代と大きく異なる点といえば
旅行にでかけられないという点ではないでしょうか。

これはアスリートも然り
一つの道を極める修行をしていれば
遊ぶ時間も相当慎重にしなければいけません。

旅行に行けない

よく言われるのが
楽器の練習は1日休めば取り戻すのに3日かかる
というもの。

これは若い世代であればあるほど実感しやすい傾向にあり
実際1日楽器を手放したら翌日はガクッとパフォーマンスが落ちてしまう
そんな経験誰でもあるかと思います。

吹奏楽部の方なんかもそうですよね。
テスト期間という恐怖(いろんな意味で?)を乗り越えた先にある
テスト期間あけの練習では全然音が鳴らない・・・
というわけですごく落ち込んだ経験はありませんか?

こんな経験から音大生になっても1日休むことに対して
とんでもない恐怖に襲われます。

そんなわけで音大生、その他学習段階にある演奏家の多くは旅行にいけない
ということが起こります。
旅行先で楽器を練習できれば・・・
たった3時間でもいいから練習する時間が取れれば・・・
と思いますよね。

そんな筆者も大学時代は旅行にはいけず(演奏旅行を除く)
そもそも遊びで旅行なんて考えることすらなかったのを覚えています。

その時間は必要

友達や家族と旅行にいけないのは辛いかもしれません。

でも、学習段階において実はそういう時間はとても大切です。
その時間を経て、限界突破した演奏家だけがプロとして活動できる・・・
いえ、言い方をあえて変えましょう。
プロとして
ハイアマチュアと一線を画すオーラを纏うことができるわけです。

逆にいうと、ここで遊びたい誘惑に負けて2泊3日の旅行に行き
帰ってきてから9日間かけて元に戻し、そこからまた精進しよう
などという思考回路になるとそれはもうハイアマチュア止まり・・・
というわけです。

どうしてもハイアマチュアの領域を突破するためには24時間練習し続ける期間というのは必要になります。
演奏家として
そして音楽家として一流を目指すのであれば

友達や家族、恋人と遊びたい時間をぐっと堪えてください。

インターバルは長くできる

ただし一生そんな生活が続くのか?
というと、そういうわけではありません。

10代後半から20代後半にかけてそれだけ頑張ってハイアマチュアの壁を突破すれば20代後半から30代にかけては2〜3日休んでもどーてことない感覚に変わってきます。

そもそもスキルのわずかな変化にそこまで敏感にならなくなります。

大型タンカーになる

まさに大型タンカーのようになれるかどうか。

スキルが乏しい時は
イカダみたいなボートにエンジンつけて走っているようなものですから
一旦停止すると荒波に揉まれて
またエンジンをつけて発信するために相当な労力とパワーが必要ですよね。

しかし、大型タンカーであれば
少々エンジンを止めてみたところで荒波に揉まれることなく
なんならそのまま勢いでしばらく進んでいるはず。
その間に再びエンジン始動すれば
あんまり大きな変化を感じずに
航海を続けられるというニュアンスでしょうか。

旅行に行きたい、遊びに行きたい・・・
少しくらいは・・・
と悩む方。

演奏家として、まずは大型タンカーになる。

大型タンカーになるまでは休まない止まらない
(もちろん演奏旅行や、留学、ヨーロッパにオーケストラを聞きにいくなどは別ですよ)

人生で最も感受性豊かで吸収しやすい10代から20代前半にかけて
すべての感性を心と身体に吸収し速やかに大型タンカーになってください。

ここで大型タンカーになるのが遅れたら30代になってからはとんでもない時間がかかります。

そして30代になってもまだエンジン付きのイカダに乗りながら、1日開いたら取り戻すのに3日かかる・・・
なんてことやってたらもう悲惨です。

アリとキリギリス。

人生の優先順位を見誤らないように。
筆者の個人アカウントの記事です。

精進しましょう!

では。


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