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不完全主義で楽しく、面白く。

昔は完全主義だった。

特にインテリアショップで働いていた時代。仕事で手を抜かないのは当然だけど、こだわりあるインテリアの提案を蹴られると表には出さずとも不機嫌に。職場の同僚にも同じレベルを求めて、同じレベルの接客の求めた。

売り上げ予算に届かないスタッフがいたら、細かく指摘(すごい嫌味な先輩だったと思う)していたし、とにかくやることなす事、1から10までこだわった。

自分の理想が明確にあって、そこからズレたらいけない。それは僕の作品じゃないし、仕事じゃない。お客様への提案も、自分の美とお客様の美を50:50にしたがって、押し付けてしまったこともある。

それが良い方向に転がる事もあったけれど、同じくらい悪い方向(買ってくれないとか)に転がる事もあった。

私生活でも完全主義は抜けなかった。潔癖症だろ!と言われるくらいに部屋にはこだわっていた。洗濯物の欲し方、畳み方、洗い物のスポンジ、布巾、掃除、シャンプーのノズルの向きまで…端から端まで自分の気持ち良い空間でなければならない。

当時はそれがストレスじゃなくて、むしろそうしてない方がストレスだった。

とにかく理想に近く、完璧に。一人でやるならまだしも、周りの人も下手に巻き込むからタチが悪い。

でもそんな価値観はもう遠く過去のものになった。

今は気持ち良いほど不完全主義。不完全主義というか、細かいことは気にしない。完璧なんてつまらないし、そんな人はいないと、やっと気がついたから。

相手に完璧を求めるのであれば、自分は完璧以上に完璧でなければならない。そんな事は不可能なのに。自分で完璧だと思えたとしても、相手も同じことを思わないと意味がない。思ったとしても、完璧すぎると、息がつまる…んじゃないかな。

オーストラリアにきて、英語を使うようになったことが、大きなきっかけになったと思う。

ネイティブを100としたとき、非ネイティブで、しかも日本語話者という英語から程遠いところに位置する僕は、せいぜい2か3くらいだと思う。リアルにまじで。ホント話せない。笑

2年近くいるならもうペラペラだろ?って思う?

いやいや、それなりにやらなきゃ無理ですから。笑
僕みたいに「通じたらOK!」を繰り返していたら、伸びるものも伸びないです。通じちゃうから、少し分からない事があってもスルー。単語の意味を調べていたのもオーストラリアに着いた当初だけ。

英語を学ぶにあたっては、どこまでのレベルを目標とするかにもよるけれど「完璧になってから話す」なんてことは不可能だ。絶対にそんなことは出来ない。

まず話さないと上手くならない。話さない限り、話せるようにならない。

だから"話せるようになったら話す"なんて無理。

「発音が出来ないから。」「なんて言えば良いのか分からないから。」たぶんそういうことを言う人は、発音ができても、なんて言えば良いのか分かっても、別の理由をつけて話さないと思う。

その根底にあるのは「失敗したら嫌だ」「ちゃんと話したい」とそんな気持ちだと思う。それは完璧主義の一側面じゃないかな?と思う。

とにかく話す。聞き返されても、相手が理解してなさそうな顔をしていても、何度も話す。「想いを伝える。」

英語を例にとって見たけれど、僕で言えば最近始めたウクレレでもそう。完璧にコードを抑えて、16ビートを刻んで、音を外さずに歌う。そんな事はいきなりできない。天才じゃないし。プロでもミスはあるのだから、初めて1ヶ月ばかりのど初心者が完璧なんてありえない。

自分の中で7割くらい出来ていれば「出来る!」って言っちゃう。英語も7割理解できたら「分かる!」って言っちゃう。カタコトでも伝わったら「話せる!」って言っちゃう。

事実そうなのだから。

弾ける事があるし、話して伝わる事がある。だったら堂々と「出来る!」と言えば良いのだ。

完璧にこなす事よりも、それ自体を楽しむことの方がよっぽど大切だと思う。言葉の意味が分からないけど、洋楽を聞いて「この曲いいね」って言うように、その時間を楽しむことの方が大切なんじゃないかな。

完璧じゃなくていいのよ。僕らは元々不完全なんだから。不完全なありのままの自分を好きでいれば、その瞬間瞬間が楽しくなる。面白くなる。その瞬間の連続が、ずっと生きていくという事だから。

不完全で楽しく、おもしろく。

JUST ENJOY だヨ!

こーた

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