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アメリカでも日本でも、会社を育てる楽しさは変わらない

コタエルHRのキャリアアドバイザーである奈良がスタートアップ企業を訪ね、誰が、どう働き、何に熱中しているか、を探る連載企画「スタートアップで働く、を知る」。第2回はフルスタックエンジニアのマイク・ルドリングさんに話を聞きました。

マイクさんは営業が強くなる電話・商談解析ツールを提供するamptalk株式会社で働いていて、第1回に登場した工藤港さんの同僚です。取材を依頼した際に「外国籍のメンバーがいるんですけど。話、聞きます?」と言ってもらったので、「ぜひぜひ!」とご厚意に甘えさせていただきました。

お話を伺ったマイクさん(右)とキャリアアドバイザーの奈良(左)

マイク・ルドリング(Mike Rudling)
ロンドン出身。サンフランシスコのスタートアップで10年間スキルを磨き、2023年3月に来日。フルスタック・ソフトウェアエンジニアとして、TypeScriptやJavaScript、Nodeなどの技術を持つ。amptalkでは、スタートアップが大きく成長する際の経験を生かし、チームのサポートをしている。

奈良ひかり(なら・ひかり)
大学卒業後、新規の法人営業、広報、マーケなど幅広い業務を経験。2022年にコタエルHRに入社。現在はCAと採用を兼務する。趣味は油絵と大学から始めた木彫。木屑が出て大変なことになりながらも木の匂いに癒されている。(note


熱意に触れ、働きたい場所はここだと確信

amptalkのコーポレートサイトをのぞくと、「DIVERSE 40」の文字が。全社員の40パーセントが外国籍であることを表しているといいます。出身国も実にさまざまで、アメリカやシンガポール、中国、メキシコ、イギリスなど世界中から経験豊富なメンバーが集まっています。その一人であるマイクさんは、どんなキャリアの持ち主なのでしょうか?

奈良:まずは簡単にこれまでの経歴を教えていただけますか?

マイクさん:主にアメリカのスタートアップでエンジニアとして働いてきました。小さい会社を大きくするのが楽しいんですよね。スタートアップは急速に成長していきます。そのスピード感が好きですし、変化する環境のなかで多くのことを学んできました。

奈良:amptalkを知ったきっかけは?

マイクさん:妻の友人に紹介されました。だからごめんなさい、キャリアアドバイザーは使ってないんです(笑)。

奈良:いえいえ(笑)。入社の決め手は何だったのでしょうか?

マイクさん:意思決定のポイントは大きく3つあります。1つはスキルテストの内容がおもしろかったこと。僕が最初に話したのはCTOの(鈴木)啓太でした。面接で技術に関する興味深い話を聞けてすぐに打ち解けることができたんです。彼は僕のアメリカでの経験や、そこから何をもたらすことができるかに興味を持ってくれたみたいで、面接後すぐにメッセージをくれました。それからエンジニアのスキルテストを受けたんですが、内容がとてもおもしろかった。2つ目は、代表の猪瀬(竜馬)がメンバー全員を大事にしていること。僕は経験上、組織を大きくするにはチームワークが不可欠であることを知っています。だから一緒に働く人たちの熱意や相性は大きな決め手になりました。

奈良:3つ目は?

マイクさん:最後にエンジニアのシュンジ(Shunji Lin)がプレゼンをしてくれたんです。その内容が本当に素晴らしかった。彼は熱意を持って、自分たちが何をやろうとしているのかを説明してくれました。そのおかげで、僕が働きたい場所はここだと確信することができたんです。

「入社の決め手は通訳できる日本人がいることだって言ってる」と冗談まじりに話すのは、通訳をしてくださった高柳さん(写真左)。ご協力に感謝します!

ほかにも決め手はあるんだけどね、とマイクさんは言います。実はアメリカで出会った日本人女性と数年前に結婚し、一緒に日本へ移住するために転職活動をしていたのです。タイミングと縁が重なって入ったamptalkで、彼は充実した日々を送っているようです。

奈良:フルスタックエンジニアとしてどんな役割を担っているのですか?

マイクさん:僕の役割は、開発がスムーズに進むようにシステムや環境を整えることです。例えば、エンジニアの時間が無駄にならないように業務工数を減らしたり、自動化したり。つまり業務の効率化ですね。スタートアップが成長するにはより多くの人やチームが必要になります。そして効果的にパフォーマンスを発揮しようとするなら、それぞれが効率的に機能する必要がある。僕はアメリカのスタートアップで小規模から中規模へと組織が成長する過程を経験しています。その経験を生かし、業務の効率化を図りながらamptalkの組織づくりに貢献することが、僕に与えられた裏ミッションだと思っています。

ドヤっ!

奈良:裏ミッション! カッコいいですね。では、どんな場面でやりがいを感じますか?

マイクさん:すべてです。自分が吸収したものをすぐにアウトプットできる環境にいることにも、アウトプットがチームの助けになることにもやりがいを感じています。IT業界は情報のアップデートが早い。だから常に学ばなければなりません。より多くの情報を得て、学び、仲間に共有する。これを高速回転で行うことがチームの活性化につながります。僕がエンジニアを目指した理由の一つに、テクノロジーの技術進歩の速さがあります。遅れを取らないようについていかないといけない。常に走り続けることは大変だし、終わりがないんだけど、それがすごく楽しいんです。

チャレンジが続くことが一番の幸せ

マイクさんの「学びは一生続くもの」という言葉がずしっと響いた様子の奈良。苦労を感じることはないかと聞いてみることに。

奈良:業務を進めるうえで、苦労したことはありますか?

マイクさん:毎日、苦労していますよ(笑)。それは僕たちがチャレンジングなことをしているから。プロダクトの更新頻度は高く、常にいいアーキテクチャを追求している。さっきの話にもつながりますが、やっぱり学ぶことが多いんですよね。新しいことを学び続けるって本当に難しいし、大変なことです。でもそれが楽しいのは間違いない。きっと簡単だったら飽きてしまうと思うんですよね。チャレンジが続くことが、僕にとって一番の幸せです。

わ、わたしも見習って、学び続けないと……!(と奈良は思っているはずです)

奈良:日本で働くことにおける苦労はありますか?

マイクさん:エンジニアチームは多国籍なメンバーが多くて英語が通じるので楽しくやっています。Bizチームは日本人がほとんどなので言語の壁を感じるときもありますけど、苦労だとは思いません。まあ、翻訳機があればなんとかなりますから(笑)。

奈良:なるほど(笑)。マイクさんは組織を大きくするにはチームワークが不可欠だとおっしゃっていましたが、どんなエンジニアと働きたいですか?

マイクさん:いくつかのスタートアップを経験するなかで、一緒に問題を解決できる人と働くのが好きだと気づきました。僕は幸運に恵まれていて、これまでとてもスマートで才能ある人たちと働くことができました。もちろん今だってそうです。彼らは自分をモチベートできる。リモートワークしていてもお互いを鼓舞しながら働けるし、オフィスに集まればホワイトボードを使ってディスカッションすることができる。自分たちのプロダクトをより良くしようというマインドが大前提にあります。協力し合うことに対してすごく前向きなんです。情熱を持ち、自分自身を成長させられる人に加わってほしいですね。

そう言っているマイクさんこそが情熱的です!

「大変だけど、楽しいんだ」と繰り返すマイクさんのキラキラとした目が印象的で、めまぐるしく変わる毎日を楽しんでいるのが伝わってきました。彼はこうも言っていました。「小さい会社を大きくするのが楽しい」。日々の「大変」を乗り越えた先にある景色だったり、湧いてくる感情だったり。成長フェーズでしか得られない達成感のようなものも、スタートアップで働く魅力なのでしょう。

インタビュー:奈良ひかり
通訳:高柳捷(amptalk株式会社)
文・構成:高尾太恵子
写真:須田康暉
協力:amptalk株式会社

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