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仕事にも人にも、ただ誠実に向き合う「視野が広がる提案をしたい」

転職について相談してみたいけど、キャリアアドバイザーってどんな人なんだろうと不安に思っている方いませんか? そこでまずは人柄を知ってもらうため、コタエルHRのキャリアアドバイザーが自身の経歴を語ります! 第1回に登場するのは奈良ひかりさんです。

奈良さんは社会人4年目にして、営業をやって、マーケティングをやって、広報をやって、人事をやって……という異色のキャリアの持ち主です。「ありがたいことに、変化が多すぎるくらいの日々で」。そう言ってエヘヘと笑ってみせますが、周囲からは自ら進んで変化を起こしているように映ります。それくらいポジティブで、フットワークが軽い。今でも仕事の幅をどんどん広げています。

もし、キャリアに悩んでいる人がいたら、彼女と一度話してみてほしい。こんなにもたくましく自分の人生を進められる人ならきっと、心強い味方になってくれるはずです。

奈良ひかり(なら・ひかり)2020年の大学卒業後、新規の法人営業、広報、マーケなど幅広い業務を経験。ITベンチャー企業にて3社目。現在はCAと採用を兼務中です。趣味は油絵と大学から始めた木彫。木屑が出て大変なことになりながら木の匂いに癒されてます! 国語の教員免許をもっているのですが漢字は苦手です。(note

やりたくなかった営業からのキャリアスタート

──現在の業務内容を教えてください。
コタエルHRでキャリアアドバイザーとして転職サポートをしながら広報活動をやっています。グループ会社の採用も担当しています。書類選考をしたり、面接日程を調整したり。一次面接を行うこともあります。

──これまでも人事系のお仕事をされていたんですか?
それが全然違うんですよ! 前職も前々職も営業です。もともと人事に興味があったし、むしろ営業は避けていたんですけど、新卒で入れるポジションって総合職がほとんどなんですよね。じゃあ何を基準に選ぼうかと考えたとき、一緒に働く人だと思ったんです。会社や働いている人の雰囲気を大事にしたいなって。それで就職活動を進めていくうちにいろんなご縁が重なって、社内コミュニケーションツールを提供する会社に内定をいただきました。まずは総合職で研修を受けながら経験を積んで、1年したら正式な配属部署が決まるはずだったんですけど、コロナが……。

──ああ、そのタイミングで。
大学の卒業式はなくなるし、卒業旅行にも行けない。入社は4月から7月に変わって、入るといきなり営業部に配属されました。予定になかった飛び込み営業をやって、電話営業もしました。電話は1日100件が目標だったんですけど、かける前に営業先に手紙を送らないといけなくて。

「でもね、手紙の書き方覚えましたよ!」と自慢げに話す奈良さん(めっちゃポジティブ!)

──えっと……それは何と書いて送るんですか?
いつ、何時頃にお電話しますと。そして手紙に書いた日時を記録しておいて、時間になったら電話をかけるんです。なかなかヘビーですよね?(笑) おかげでアポ取りから商談、契約後のフォローまでをひと通りこなせるようになりました。もちろんメンタルも強くなりました。

──そこから転職を考えるようになったきっかけは?
好きなものを売りたいと思うようになったんです。社内コミュニケーションツールって競合が多いんですよ。だからどうしても自社サービスの劣っているところに目がいっちゃって。お客さまに自信を持っておすすめすることができずにいました。次は「めっちゃいいですよ!」と言えるサービスがいいなと思って探していたら、コレクション投稿プラットフォームを運営する会社を見つけたんです。ユーザーさんが趣味で集めた雑貨やアートなんかをどんどん投稿していくサイトだったんですけど、私も小物好きだし、おもしろそうだなと思って転職しました。少人数の会社だったので、営業をやりながらマーケティングや広報の仕事もしていました。

仕事の選択肢や可能性を広げたい

──もともと人事に興味があったのはなぜですか?
ずっと国語の教師になりたかったんです。でも、大学2年生のとき、アルバイトで課外授業をすることになった高校の先生に「教えることは20パーセントくらい。残りの80パーセントはほかの業務をやっている」と聞いて、なんか違うなと思って。教えることが好きだし、それによって何かを発見してもらうことも好き。教師に近い仕事って何だろうと考えて、思い浮かんだのが人事でした。

──奈良さんは、自分の言動が相手にとって何かしらヒントになるのがうれしいんですね。
そうです! 友人といるときも、自分の経験を話すことが多い気がします。人生って、Aを選んだらBは選べないってことあるじゃないですか? だから、「あのときAを選んだらこうなったよ」と教えたいんです。

突然「なんかもう私を実験台と思ってほしいんですよ」と言い出し……ん、どういうこと?

──それは、自分の選択に後悔があるからですか?「Bを選んでおけばよかった」と思うから、周囲の人にBを提示してあげる、みたいな。
どちらかというと、ポジティブ思考です。地元が田舎で、県内の国公立大学に進むのが当たり前でした。親はもちろん、私もそれが一番いいと思い込んでいたんですけど、受験に失敗してしまって、東京の私立大学に通うことになったんです。でも、東京でいろんなものを見て、触れて、経験できて楽しかった。「Bじゃなくて、Aでよかったー!」みたいな(笑)。私の人生、最初はBの道がいいと思っていたけれど、Aの道を進んでよかったと思うことが結構多い気がします。

──進んだ道を正解にしていく力が強いんでしょうね。
そんなカッコよくないです(笑)。でも、大学生活を送るなかで思ったのは、不正解だと思っていた道に進んだとき、自分が何をするかが大事だということです。正解にするのは、結局自分なので。どんな環境でも、その気持ちは忘れないでいようと思っています。

──そのマインドが働くうえでの軸になっているのかもしれませんね。
そうですね。最近は転職を考えている方とお話しすることが多いんですが、新しい職種も見てほしいなって思うんです。たとえば、人事職を希望されている方に「カスタマーサポートはどうですか?」と提案したり、「この会社の営業だったらマーケティングにも携われます」と紹介したり。私はキャリアアドバイザーと広報と人事を兼務していますけど、全部どこかでつながっているんですよね。自分にはできないと思っている仕事も、実は共通点があって力を発揮できるかもしれない。希望される職種や業界のお仕事を紹介したうえで、その方の視野が広がるような提案をしたいと思っています。

──これまでいろんな仕事に挑戦して、業務の幅を広げてきた奈良さんだからこそできる転職希望者との向き合い方だと思います。ほかに意識していることはありますか?
やっぱり誠実に対応することが一番大事だと思っています。たとえば、早いレスを心がけたり、進捗をこまめに共有したり、当たり前のことをきちんとするようにしています。あと、求人を提案する際はおすすめポイントを書いて送るようにしています。その企業の特徴というよりは、面談で受けた印象や希望条件の背景と照らし合わせて、「あなたのこんな部分が合うと思います!」みたいな、その人専用のおすすめポイントを伝えています。

──それ、転職希望者にとってはすごくうれしいことだと思います。でも一人ひとりに対応していたら、かなり時間がかかるのでは?
正直、大変です。でも先日、とってもうれしいお言葉をいただいたんですよ!「いろいろエージェントを使ったなかで、一番頼りになりました」とお電話で直接言っていただいて。もうオフィスで泣きそうになりました(笑)。ほかにも、「レスが早く、丁寧で、いいことも悪いことも逐一報告してもらったのでテンポよく活動できました」と言ってくださる方がいました。求人を丁寧に紹介するのは時間がかかるし、大変なんですけど、しっかりやれば伝わるんだなあと思って。だからこれからも誠実に対応していきたいと思っています。

──では最後に、キャリアアドバイザー・奈良の推しポイントを教えてください。
人が好きなところですかね。人と話すことが好きですし、自分の話をするのも苦じゃない。その人や仕事に対して変な先入観がないので、きっと話しやすいと思います!

イヒヒと聞こえてきそうな笑顔(実際、イヒヒと言ってました)

インタビュー・文:高尾太恵子

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