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相談者の気持ちを大切にしながら「一緒に未来を描きたい」

転職について相談してみたいけど、キャリアアドバイザーってどんな人なんだろうと不安に思っている方いませんか? そこでまずは人柄を知ってもらうため、コタエルHRのキャリアアドバイザーが自身の経歴を語ります! 第2回に登場するのは多賀菜々子さんです。

大学を卒業してから営業一筋だった多賀さんは、ある思いからキャリアアドバイザーに転身しました。異なる職種ではありますが、目の前にいる人の声に耳を傾け、要望に応えるという本質は変わらない。むしろ彼女の魅力はそこにあります。

多賀さんは言います。自分の利益しか考えない営業が好きじゃないと。売って終わりではなく、その人や企業の未来を大切にしてきた彼女だからこそできるキャリアサポートがあります。

多賀菜々子(たが・ななこ) 富山出身の田舎っ子です。大学入学と同時に上京し、新卒で生命保険会社に入社。新規営業を行っておりました。それから人材業界にて営業を経験したのち、現在はキャリアアドバイザーと人事を兼務中。学生時代は料理を作るサークルに所属。ごはんを作るのも食べるのも好きですが、最近は食べる専門になりつつあります。(note

その人のキャリアがどうなっていくかに興味がある

──キャリアアドバイザーのキャリアを聞いていく企画なんですけど、まずはコタエルHRに入社した理由を教えてください。
これまでと違う経験ができる場所だと思ったからです。人事職を希望して面接を受けたのですが、そこで「キャリアアドバイザーに興味ありませんか?」と言われて。いろんな角度から人に関わる仕事ができそうだなと思って入社を決めました。今はキャリアアドバイザーとして転職を希望される方をサポートしたり、広報としてSNSを運用したりしています。グループ会社の人事も兼務していて、採用における書類選考や面接に携わっています。

──コタエルHRは3社目だそうですね。前職は何をされていたんですか?
求人広告の営業をやっていました。アポを取って、商談して、編集者と一緒に掲載内容を考えて、掲載後は効果計測をしていました。

──そこでのやりがいは?
お客さまに「多賀さんだから(広告を)載せます」と言っていただいたことです。競合他社から乗り換えてくださる会社もあって、そこにはやりがいを感じていました。採用担当の方から「こんな人材が入ってくれました!」と報告を受けたときもうれしかったですね。

──それはうれしいですね。「多賀さんだから」につなげるために工夫していたことは?
私、すっごく負けず嫌いなんですよ。だから一度断られたとしても、アプローチを続けて。

──粘り強さで勝ち取ったと。
そうです。「結構です」と断られても、少し時間を空けて再アタックしていました。それはもう追いかけて、追いかけて(笑)。

──強すぎる(笑)。でも粘り強いからといって、そう簡単には勝ち取れませんよね? コミュニケーションのなかで、「じゃあ、多賀さんに」ってなる何かがあると思うんです。
意識していたのは話を聞くことです。現状や課題をきちんと聞いたうえで自社商品では対応できないと思ったら、正直に「他社さんのほうがいいと思いますよ」と言っていましたし、「ウチのいいところはここで、他社のいいところはここなので、御社だったら掛け合わせて使ったほうがいいですよ」と提案することもありました。私自身、自分の利益しか考えない営業が好きじゃないのもあって、お客さまの要望をしっかり聞くようにしていました。

まっすぐに目を見て、ハキハキと話す姿勢からも誠実さが伝わってくる……!

──1社目も営業ですか?
はい。生命保険会社で営業をやっていました。就職活動を進めるなかで、営業は会社の一番外側というか、お客さまとの接点になる人だと思ったんですよね。これから社会人として働くうえで、会社がどう成り立っていて、お客さまのニーズは何なのかをつかめる職種で働くのが将来的にいいんじゃないかと考えて営業職を選びました。でも思い返してみたら、大学生の頃からちょっと人事の仕事に興味があったかもしれないです。

──というと?
大学でキャリアの授業みたいな時間があって、先輩が一対一で面接対策をやってくれたんですよ。それで就活が終わったとき、私も後輩の面接対策や書類作成をサポートしました。当時の私は大学で頑張ったと誇れるものがなかった。だったら卒業までの残り半年間、後輩たちのために何かしてあげようと思って始めたんですけどね。振り返ってみると、あのとき結構楽しかったなあと思って。なんとなく興味があったんだと思います。

──具体的に人事職へのキャリアチェンジを考えるようになったのはいつですか?
前職で企業の採用をお手伝いするようになってからです。営業だと求人広告が採用につながったかどうかは分かっても、実際に採用された人がその会社でどんなキャリアを積んでいくかまでは分からない。でも「そこが知りたい!」と思うようになって、入社した人のキャリアを追っていける人事をやろうと決めました。生命保険会社で働いているときも、その人の人生を追えることに楽しさを感じていたんですよ。契約しているご家族から「子供が産まれました」とか「家、買ったんです」みたいな話を聞くのが好きでした。

──人事職は経験者の募集が多いイメージがあります。転職活動が大変だったのでは?
それはもう……かなり苦戦しました。私の場合は人事未経験に加えて、ブランクがあったので余計に。負けず嫌いな性格が営業に向いていると思っていたんですけど、自分を追い込みすぎて休職しちゃったんですよ。休職期間が満了して職場に復帰するか、退職するかの選択を迫られて、結局退職しました。それから本格的に転職活動を始めて。少しでもチャンスが広がるように業界を限定せず、人事職を募集している企業を探しました。

キャリアアドバイザーになっても、自分の利益だけを追求しない

──これまでの経験がキャリアアドバイザーの業務に生きていると感じる場面はありますか?
採用担当者の視点を持ってお話しできるところです。前職ではいろんな企業の採用担当者と接してきましたし、今は自分が人事として採用に携わっているので、「採用する側はここを見ているよ」とお伝えできます。それに自分が転職活動で苦労したからこそ言えることもある。違う職種に挑戦したい方やブランクがあって不安に思っている方に、自分の経験を伝えていけたらと思っています。

ケロッとした顔で「転職活動中は毎日2、3社と面接してて〜」と切り出す多賀さん(やはり強すぎる!)

──こんなキャリアアドバイザーになりたいという理想像はありますか?
転職希望者の気持ちを大切にしたいと思っています。私が転職活動中にエージェント経由で応募した会社から内定をいただいたとき、同じタイミングで別のエージェント経由で応募した会社からも内定をいただいたんですよ。悩んだ末にどちらもお断りしたんですけど、1人はその後も進捗を気にかけてくれて、もう1人は全く連絡が来なくなって……。私だけを担当しているわけではないので、忙しいのは分かるんですけどね。やっぱり自分の利益にがっつかないというか、「多賀さんにお願いしてよかった」と言ってもらえるようなアドバイザーになりたいです。

──利益だけを追求しない姿勢はブレないんですね。今は負けず嫌いな性格のせいで無理をしてしまうことはないですか?
負けず嫌いの出し方が変わってきたなって思います。営業のときは超個人プレーだったんですよ。毎週、毎週ランキングが出て、絶対こいつを抜いてやると思ってまた頑張る。負けず嫌いの出し方が「自分」対「外」だったんです。でも今は、その対象が自分になったというか。自分に目を向けられるようになったことで気持ちにも余裕が生まれてきて、居心地よく働けています。

──キャリアアドバイザーのおもしろさはどんなところにありますか?「キャリアを追いかけられる」という点で人事とは違うと思います。
たしかにキャリアを追いかけることはできませんが、転職希望者と一緒にキャリアプランを考えられるところは楽しいです。キャリアプランって言うと堅苦しく感じるかもしれませんが、その人が将来どうなりたいかを描けるようにお手伝いしたいと思っています。誰もが高い意識で転職活動しているわけではありません。なんとなく今の環境を変えたいという方もいます。そういった方には希望条件を聞くだけでなく、一緒に未来を想像してみる。そのビジョンから逆算して「こういうお仕事はどうですか?」と提案するようにしています。希望条件で絞るだけならわざわざキャリアアドバイザーを使う必要ないじゃないですか? アドバイザーの介在価値はここにあると思うんです。それにコタエルHRには入社前後をフォローする仕組みがあります。そういった意味では、入社が決まったから終わりではなく、自走するまでをお手伝いできる。いろんな方のキャリアをサポートしていきたいと思っています。

今後やりたいことを聞いたら、いっぱいあるんですよね、うふふと何かを企んでいるようでした

インタビュー・文:高尾太恵子

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