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「やりたい」は譲れない。仕事も子育ても全力で楽しむ

スタートアップ業界は変化が激しく、そのスピードも速い。だからスタートアップ企業への転職サポートを強みにしている私たちでさえ知らない、新しい魅力がまだまだあるかもしれません。

ということで、はじまった連載企画「スタートアップで働く、を知る」。コタエルHRのキャリアアドバイザーである奈良がスタートアップ企業を訪ね、誰が、どう働き、何に熱中しているかを探ります。

早速お邪魔したのはamptalk株式会社。セールスイネーブルメントツール『アンプトーク』を開発、運営しています。セールスイネーブルメントとは営業組織が効率的かつ継続して成果を上げられるように人材を育成したり、仕組みを最適化したりすること。国内外で注目が高まるなか、営業が強くなる電話・商談解析ツールを提供するamptalkは急成長しています。今回は一児の母で、今年8月に入社したばかりだという工藤港さんに話を聞きました。

記念すべき第1回に登場してくださった工藤さん(右)と、インタビュー初挑戦で緊張MAXのキャリアアドバイザー・奈良(左)。

工藤 港(くどう・みなと)
大学卒業後、パナソニックグループに入社。システムエンジニアとしてキャリアをスタートしたあと、Webディレクター・Webデザイナー職を経験。フリーランスでの独立を経て、スタートアップ数社でマーケティング全般を担当。2023年8月にamptalkに入社。

奈良ひかり(なら・ひかり)
大学卒業後、新規の法人営業、広報、マーケなど幅広い業務を経験。2022年にコタエルHRに入社。現在はCAと採用を兼務する。趣味は油絵と大学から始めた木彫。木屑が出て大変なことになりながらも木の匂いに癒されている。(note


出産前後で変わった「時間」への意識

9月に入ったというのに30度を超える真夏日。汗を拭いながら向かったのは、渋谷駅から少し歩いたところにあるamptalkのオフィスです。案内された冷房が利いた部屋で、頭と体が元気を取り戻すのを感じながら準備を進めていると、トントンとノックの音が。「今日はよろしくお願いします」と入ってきたのは、マーケティングマネージャーの工藤さんです。

新卒で国内大手の製造メーカーに入社した工藤さんは、システムエンジニアとして4年半ほど勤務したあと、WebディレクターやWebデザイナーを経験。その後はフリーランスとして活動した時期もあったそうです。最近までテック系のスタートアップでCMOを務めていたという彼女がamptalkに入ったきっかけは? そんな質問からインタビューはスタートしました。

奈良:amptalkとの出会いを教えてください。

工藤さん:去年の暮れ、Linkedinで代表の猪瀬(竜馬)からメッセージをもらったのがはじまりです。それから実際に話を聞いたんですけど、入社するつもりはなくて(笑)。

奈良:そうなんですか?

工藤さん:セールスイネーブルメント領域の知識が全くなかったので、入る気はなかったんです。でも、話を聞いているうちにセールスイネーブルメントツールで顧客の課題を解決することに魅力を感じるようになって、自分も携わってみたいと思うようになりました。バリューに共感できたことも大きかったですね。バリューの一つである「ISSUE DRIVEN」で、「自分たちが出来ることよりも、人々が抱える課題を解決することに集中しよう」と言っていて、そこにすごく共感したんですよね。自分の経験を生かして、この人たちと一緒に新しい価値をつくり出していけたらいいなって。

奈良:それで入社を決意されたんですね。

工藤さん:いやあ……それが決断するまで結構時間がかかったんですよ。

 声をかけてもらってから半年以上も待たせてしまって……と申し訳なさそうな工藤さん。

というのも、このときの工藤さんは産後の職場復帰を果たしたばかり。出産から1年も経っていないのに転職していいものかと悩んだそうです。そんな不安な気持ちを猪瀬さんに伝えたところ、返ってきたのはリモートをメインとした時短勤務の提案。「すごくあっさりというか『へえ』みたいな感じだったので、逆に相談しやすかったです。『じゃあ、こうしたら?』と受け入れてもらって」

さらに家族からの後押しもあって、ようやく入社を決めたといいます。でも、実際に子育てしながら働くのは簡単なことではないし、しかもスタートアップだったらなおさら大変そう……と思ってしまいます。どうやって両立しているのでしょうか?

工藤さん:本当に模索しながらですね。ただ、ほかにも子育てしているメンバーがいるので、例えば「迎えに行ってきます」とか「病院に行きます」とか、「ちょっと抜けます」が言いやすい。柔軟に働けていると感じます。

奈良:同じように子育てされている方がいらっしゃるんですね。

工藤さん:結構いますね。子育てしながらキャリアを続けることが当たり前だと思える環境だと思います。

奈良:子育てしながら働くことで、ご自身の業務に何かポジティブな影響はありましたか?

工藤さん:生産性が高まりました。出産してから時間の大切さをものすごく感じるようになったんですよ。この瞬間って、今しかないんだなと感じる場面が多くて。子どもといる時間は子どもに向き合って、仕事している時間は仕事に向き合う。最近はオンとオフの切り替えがうまくできるようになってきました。

え、スゴい! スゴすぎる!!(奈良の心の声)

奈良:やっぱり最初は難しかったですか?

工藤さん:そうですね。リモートワークだと仕事と育児の境目がないというか。でも仕事のときは「これをやり遂げるぞ」と意識するようになって、だんだんと集中できるようになりました。それはメンバーのみんなが受け入れてくれたおかげだとも思うんです。新しい環境にいくと、慣れるまでにそれなりの時間がかかるじゃないですか?

奈良:かかります。

工藤さん:それもちょっと不安だったんですよ。でも、amptalkはすぐに馴染めました。入社して最初の1カ月も充実していたのか、あっという間に過ぎたんですよね。だから子育てと仕事をどう両立させるかってことだけに向き合えるんだと思います。

奈良:どうしてすぐに馴染めたんだと思いますか?

工藤さん:入ってすぐにいいなと思ったのは、お客さまやメンバーの成功をみんなで祝うカルチャーです。人を受け入れる雰囲気があるんですよね。Slackには「おー!」みたいなお祝いスタンプがあります。ほかにもオリジナルスタンプがたくさんあるんですけど、気づいたら私の名前のスタンプもあって。

奈良:ああ、それはうれしいですね。

工藤さん:そうなんです。私はリモートが多くて、メンバーと毎日会えるわけではないので、名前のスタンプを見て「ああ、よかった。私も一員なんだ」って思えた。そういう受け入れてくれる空気感にすごく感謝していて、ありがたいなって思っています。

「Slackのスタンプをつくってくれるメンバーがいるんです!」とうれしそうに教えてくれました

経営者を目指せば、自分で生き抜く力が身につく

これまでに複数のスタートアップを経験している工藤さん。どんなところにスタートアップで働く魅力を感じているのでしょうか?

工藤さん:自分の成長が会社の成長に直結しているのをめちゃくちゃ感じるところです。会社にいい影響を与えられるように頑張ろうって思えるんですよね。amptalkも同じで、入ってまだ1カ月ですけどすでに実感しています。

奈良:では、amptalkで働く魅力は?

工藤さん:何よりも『アンプトーク』が魅力的なプロダクトだということです。「営業が強くなる電話・商談解析ツール」というタグラインどおり、従来ブラックボックス化されていた電話や商談内容を自動で可視化し、AIが解析や要約をしてくれる画期的なプロダクトです。当然自社でも『アンプトーク』を使っているんですけど、問い合わせしてくださったお客さまがどういう課題を抱えているのか、契約してくださったお客さまはどういう使い方をしているのか。そういったことを簡単に確認できるので、マーケターとしては顧客理解を深めるのにとても助かっています。非常に優れたプロダクトですが、セールスイネーブルメント自体が日本ではまだ浸透していません。『アンプトーク』を通じてセールスイネーブルメントを普及させることで世の中にインパクトを与えられる点に、マーケターとしてのやりがいや魅力を感じています。

奈良「いろんな角度から魅力を語っていただいてうれしいです〜」の表情

奈良:これから事業を拡大するなかで仲間が増えていくと思います。どんな人と一緒に働きたいですか?

工藤さん:一緒に成長できる人ですね。特に今のフェーズは、社会にインパクトを与えるためにはこれが足りないよね、みたいな大きな課題があって、解決するためにはメンバーそれぞれが自分の得意領域以外にも取り組まないといけないんです。だから「これだけしかやりたくないです」っていう人よりは、自分の強みを生かしながら未経験の領域にも挑戦しようと思える人のほうがフィットするんじゃないかなと。あとは情熱的なメンバーばかりなので、新しいことに情熱を持ってチャレンジできる人がいたらいいですね。

奈良:最後に、今後のキャリアプランを伺ってもいいですか?

工藤さん:いずれは起業したいと思っています。

奈良:そうなんですね! いつから起業したいと思うようになったんですか?

工藤さん:明確なタイミングはなくて、自営業を営んでいた父の存在が大きいのかもしれません。昔から自分でやっていく力を身につけたいと思っていて、そういう意味で一番分かりやすいのが経営者かなと。経営者を目指すことでいろんな力が自然とついてくるだろうし、どんな状況でも生きていけるんじゃないかって思うんです。代表と近い距離で働けるamptalkは、多くのことを学べるいい環境です。個人としても、amptalkの一員としても思うのは、世の中に新しい価値を提供していきたいということ。まずはセールスイネーブルメント市場を盛り上げて、『アンプトーク』で社会にインパクトを与えたいですね。子育てしながらでも、まだまだスキルアップしていきますよ。

お話を通して、今をすごく楽しんでいるのが伝わってきました。工藤さん、まぶしすぎる!

最後に、工藤さんが「仕事だけでもなく、子育てだけでもなく、両方できるから楽しい」と笑って話してくれました。大手企業と比べて、スタートアップ企業は働く環境や仕組みが整っていないことが多い。けれど、整っていないからこそ、工藤さんのように仕事にも子育てにも全力で向き合う人に優しい制度を柔軟につくっていける環境にあるのかもしれません。

インタビュー:奈良ひかり
文・構成:高尾太恵子
写真:須田康暉
協力:amptalk株式会社

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amptalk株式会社では、一緒に働くメンバーを募集しているそうです。

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