マガジンのカバー画像

スポーツに絡んだ書きもの集

113
スポーツに因んだ短い文です。観戦記、スポーツの仕事、スポーツメンタルコーチングなど。
運営しているクリエイター

#400字

書評 196 「為末メソッド」

著者が長年唱えている「人間を知りたい」。その探求と、自身が現役時代に考えて実行したことを…

書評 188 「日本のスポーツビジネスが世界に通用しない本当の理由」

外資系経営コンサルを経て、プロ野球球団やBリーグで働いた著者による、プロスポーツチーム経…

書評 185 「Link」

スピードスケートで世界のトップにたどり着いた小平奈緒さんの自伝。彼女の年齢ではまだ半生記…

書評 175 「限界の正体」

為末大さんによる2016年の著作。限界は自分が思い込んでいるだけで、実はそこが限界では無…

書評 169 「スタジアムの宙にしあわせの歌が響く街」

著者はJリーグ川崎フロンターレのプロモーションに長く携わる。サポーターを増やすため、地域…

1

凡ミスなのか

テニスもウィンブルドンなどの大きな大会になると、新聞に試合の記事が載る。その中で「凡ミス…

書評 146 「アスリートの哲学」

陸上短距離で日本を代表する選手、末續慎吾の2冊目の著書。オリンピックと世界陸上でメダルを取ったトップアスリート。しかし、その達成の後に目標喪失にな苦しんだ日々。そこから自身でたどり着いた「目標とは何か」という思想。思考の柔軟性を説いている。 また、近代が生んだスポーツと単なる争いの違いは何か。その原点に帰れば、なぜドーピングが駄目なのかがわかると言う。機会平等の下で自身の限界に挑むトップアスリート。この機会平等があってこそのスポーツという視点は古いけれども、意図的に見えない

書評 128 「自分を超える心とからだの使い方」

認知科学を専門とする下條信輔さんと「人間を知りたい」と心理学や脳科学、哲学など幅広く学び…

書評 113 「肉体マネジメント」

日本の陸上短距離界を長らくリードされた朝原宣治さんが引退直後に書かれた著書。4×100M…

書評 106 「アンラーン」

元トップアスリートで現在は幅広い分野で活躍される為末大さんと、経済学者で学び方やライフス…

書評 105 「人生を変えた経験」

昨年開催された東京オリンピック。コロナ禍の中での開催となり、様々な意見が出た。出場したア…

書評 94 「暴走するアメリカ大学スポーツの経済学」

ここ数年、様々なスポーツで日本のジュニア選手がアメリカの大学にスカラシップ(奨学金)を得…

書評 83 「風が強く吹いている」

箱根駅伝ファンの多くが知っている三浦しをんさんの小説。今年も正月が近づいて来るこの時期に…

書評 59 「沢村忠に真空を飛ばせた男」

500ページ超えのノンフィクション。スポーツではなくショービジネスの世界を生きた男の伝記。 昭和40年代の日本を席巻したキックボクシングブーム。それを作り上げた野口修。「キックの鬼」というアニメもあって、その時代の日本人で沢村忠の名を聞いたことが無い人はいないだろう。 沢村忠が「飛んだ」ではなく、沢村忠に「飛ばせた」。このタイトルが見事に物語っている。試合ではあるが、その前に興行である有料観戦の格闘技の大会。それを企画して、ギャンブル的な決断で実行し、当たれば儲かる。外れ