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凡ミスなのか

テニスもウィンブルドンなどの大きな大会になると、新聞に試合の記事が載る。その中で「凡ミス」という単語が出てくる。凡ミスによりセットポイントを失った、という様に。
この「凡ミス」は英語の「Unforced error」の訳語として使われている。これが違和感満載である。
際どい狙いが僅かに外れたとか、強打がネットにかかったとかはUnforced errorになる。どちらも積極的な攻撃が決まらなかったもので、凡ミスのイメージには遠い。
恐らく書いている記者も同じ感覚だろう。「Forced error」という語があるので、区別のために已む無く使っているのではないか。
こちらは相手の強烈な攻撃に対し、なんとかラケットに当てたものの返せなかった場合に用いられる。これはミスだろうか。
前者は「ミス」。後者は「相手の攻撃が決まった」でいいのでは。
「error」に引っ張られずに実際を伝える。そんな形にしてほしい。

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