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書評 106 「アンラーン」

元トップアスリートで現在は幅広い分野で活躍される為末大さんと、経済学者で学び方やライフスタイルへの提言も多い柳川範之さんの共著。

「Un-Learn」という単語からすると「学ばない」と訳してしまいそうだが、本書で一貫して書かれているのは「学び続ける」こと。続けるために過去の学びを一度外すことは有用という意味らしい。

学び続けることを、知識や経験を集めて積み上げ続けると捉えている人は多い。むしろ、大半の人はそうだろう。
しかし、現状において役立たないものは捨てるのも必要。また、過去の体験から自分に染み付いている行動パターンや考え方のバイアスも、随時見直しが必要。それらに従っている方が本人は楽だけれど、それで見逃してしまっていることもあるのだ。

こんなことがわかりやすい言葉で展開されている。

経験を積み上げてきたから故に新しいことのリスクばかりが見えてしまって踏み出せない。そんな人に勧めたい一冊。


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