【赤ちゃんの発達】 10~14か月健診
こんにちは!
今回は前回書かせてもらった6~7か月健診の続きを書きたいと思います。
この投稿は小児科医の先生から学んだ、子どもの発達について自分なりにまとめてみました。
今回の記事を読んで、うちの子に当てはまるかな?これってどうなんだろう?と、少しでも気になって、早めの気づきのきっかけになる投稿が出来ればと思っています。ただ発達段階では一人一人のペースがあるので、決して周りと比べず、ネガティブな考えをもたないようにしてもらえればと思います。
前回のおさらいは6~7か月健診を見て貰えれば、と思います。
では10~14か月健診を見てみましょう。
【移動は歩く?ハイハイ?】
この時期はつかまり立ち(8~10か月)や伝い歩き(11か月頃)が活発になってくる頃になります。
この頃の注意点は足の裏を地面にしっかりとつけているかです。この原因は足底の感覚過敏、体のイメージが理解できていないといった可能性があり、発達障害の最初のサインとも言われるShuffling baby(いざりっこ)の疑いが考えられます。他の症状としてはうつ伏せを嫌う、ハイハイをしないままつかまり立ちになっている、等です。
少しでもそのような態勢が見られた時の対応としては、マッサージのようにお互いが楽しみながら足の裏や全身を触って、刺激を入れたりすることで足底に地面が触れる感覚になれて、改善がみられるようになったりします。
【親の動きを真似しだす】
この頃より、バイバイやパチパチといった動作をするようになります。これは大人の動作を真似てやった結果であり、10~12か月頃には言葉のみでジェスチャー出来るようになっていきます。
つまり動作と言葉が一致しだしてくる時期(=言語理解)になり、「ちょうだい」や「どうぞ」の意味も少しづつ理解してきます。そして本人も「マンマ」や「ママ」と言った言葉模倣も始まります。
またこの時期では社会性の発達に関しても、注意する点があります。前回の6~7か月の頃より人見知りが始まる、と伝えさせてもらっていました。ここから、より親との愛着形成が増していく時期になります。移動手段も活発になってきたこの頃は、親の後を追うようになります。この後追いが見られない場合は少し様子を見て、人にどういう反応をするか観察してみてもらえたら、と思います。
【指差しで主張してくる!!!】
この指差しはとっても大事な成長過程です。また指差しには要求と共感という2種類の意味があると言われています。
まずは要求についてですが、単純におもちゃを指さして「とってほしい」という主張です。これは本人の目と違う方向を指している場面が多いのが特徴です。
そして共感についてですが、これは「あれをみて」という主張で、本人も目と指差しの方向が同じで、車や動物に対して指している場面が多いです。
順番としては要求から共感と言われていますので、指差しという行動は子供がどういう事を伝えかがっているのか、少し考えてみるのもいいのかもしれません。
【手の使い方を見てみる】
体の動きと同様、健診では手が上手に使えているかを確認します。子供の発達において目と手の協調性は非常に重要な意味を持ちます。具体的には
・ビンにものを入れて蓋を閉める事が出来る
→道具を理解し使えているか、目と手がうまく使えているか(観察内容)
・おはじき入れ
→やりとり遊び(社会性)が出来るか、器用につまめているか
といった内容で観察してみて下さい。1歳4か月を過ぎても上手くつまめなかったり、やりとり遊びが難しい場合は経過観察が必要となります。
【まとめ】
以上が10~14か月の成長段階になります。
前回の7~8か月の頃と比べると、日々大きな変化を感じる内容ではないでしょうか?色んなものに興味をもって、実際に触れてなんでもやってみる。もの凄い速度で成長していくこの時期は、毎日の変化がとても楽しくなってくる頃だと思います。
是非、1日1日を大切にして、子育てを前向きに楽しんでいけたらと思います。また何か不安な事が少しでもあれば、一人で抱え込まずに周りの人へ遠慮なく相談してみる事が、本当に大切になってくると思います。
今回書かせていただいた内容は、あくまで作業療法学科の学生が講義内容と自分なりに調べて書いたものです。もし見られた方でここは違う、など修正があれば大変お手数ですがご教授下さると大変助かります。
以上、最後まで読んで下さり有難う御座いました。
引用元:福田恵美子,コメディカルのための専門基礎分野テキスト 人間発達学 改定4版.株式会社中外医学者
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