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日々是徒然『人形歌集 羽あるいは骨』 川野芽生 人形◆中川多理/中川多理展「廃鳥庭園~Le Jardin abandonné」頌 ②
「廃鳥庭園~Le Jardin abandonné」の一つ前の展覧会は
白堊のPassage/過去と未来――[時の肖像]/『薔薇色の脚』中川多理人形作品集 出版記念展
であった。ある種、山尾悠子とのコラボレーションのエンドロールでもあり、また来たるべき疫病と災禍の予兆のなかで、現在を過去と未来の狭間に杭打ちするような、あるいは座標軸を確かめるような、意味合いもあったように見られる。
鳥越神社裏、
日々是徒然 『迷宮遊覧飛行』(山尾悠子)を読んで思う徒然のこと①
幻想のありか___身体の欠如/現実の朧気
注意書き。
ここで書いていることは、『夜想山尾悠子特集』『新編夢の棲む街』『迷宮遊覧飛行』を読んで、徒然に思ったことで、作品に対する分析です。価値観について語っている訳ではありません。こういう風になっているのか…ということです。しかも自身の個人的な見解です。
中川多理さんの人形に触れてはいるところもありますが、中川多理さんと[~について]話したことはな
日々是徒然。中川多理『薔薇色の脚』出版展覧会/そこに向う[蜃]の長い呟き。
浅草奥の方、吉原に近いところにかつて存在した淡紅色のサロン。
『ガランス』
合田佐和子が意匠デザインした淡紅色の喫茶店『ガランス』は、当時、珍しかったチーズケーキが二種類あって、オペラをかけているプレイヤーの廻りにはふさふさの毛の猫が三匹うろうろ客を品定めするように歩いていた…四五人入れば狭く感じた、その店のオーナーは小柄の女性で仮にMさんと呼んでおこうか…今でも千束通りでちらりと見かける
『薔薇色の脚』中川多理人形作品集/出版と展覧会について
世の中の解禁ムードとは別にコロナは、深く社会を蝕んでいる。これまで罹っていなかった用心深い人たちも次々にコロナになり、かく云う私も遂にコロナに罹った。熱と咳と頭痛で七転八倒する日がけっこう続いた。元々頭痛に弱いせいもあるが、コロナの頭痛は未体験のもので頭が割れるとはこういうことを云うのかと、後でしみじみ思った。頭痛で浅い眠りが破れ、うとうとする夢の中での思考は、覚醒時のそれに何にも繋がらず、逆に
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