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やってみて、続けてみて、見えてきたこと。

もはやおじさんという言葉に対して何の抵抗もなくなってきた年齢となり、果たして自分に成し遂げられるのだろうか?と思えるご依頼に出会った話。

ある意味ちょっとした制作事例という位置づけでもあるけれど、今となってはまだまだ伸び代があるのではないか、と思える大変嬉しい事例を残しておきたいと思う。
(Webサイトのリニューアルを怠っているせいでただの雑談になっているというのは内緒)

軽く私=おじさんの経歴とご依頼までの経緯

私は過去最も長く在籍した会社で、某楽器メーカーさんのデザインを担当していた。
なんと言うか男子向け?とにかくカッコ良い?広告・販促ツールを創ることが自分の中では最重要課題だと感じていた。

それ以前は格闘技興行のポスターやパンフレット制作で男臭い環境だったし、転職後に前述のチームから移動後は、時々エンタメ系のものがあったもののオフィス向けITC関連のややお硬いお仕事が多かった。
そこからWeb系の会社に転職し飲食店やエンタメ系、ベビー用品ECの運用や企画提案、各種販促ツールの制作を経て4年後に退社、後に独立して今に至る。

ことの発端は独立してすぐ出会えたクライアント様に、こんなご依頼を受けたことから始まった。

「若い女性にウケる可愛いキャラクターを作って欲しい」

事業展開においてもキャラクターあるといいですねー!
って… え、私が!?
これが本当にその当時の心の声。だって、おじさんだしキャラクターなんて作ったことないし、ましてや若い女性にウケるだなんて…。

せっかくなのでチャレンジしてみたい。でも本当に大丈夫だろうか。
その時、即答できたかどうかは案外覚えていない。
結論からすればお声がけいただいたことやチャレンジの場を与えてくださったことに大変感謝する事となる。

今まで経験したことのないデザインに挑むことに

前述したように、自分はおじs … 若い女性向けの可愛いキャラクター制作経験がなかった。その事業の中心に当時二十歳くらいの女性担当者がいたこともあり、気に入ってもらえるものを創れるか、という不安が先行しつつもとにかくやりきることだけを考えた。

結果的には満足して頂けるものが完成したのだけれど、もちろん関係各位のご意見の賜物であり、全員の力で創り上げたキャラクターが誕生した。

その結晶がこちら。

まがりDEバナナ「リンちゃん」

事の経緯詳細は前田社長のnoteにてまとめていただいてます。
本当はインタビューとかしてサイトに事例として載せたいところですが、リニューアルに手間取ってますので以下リンクからどうぞ!汗

まがりDEバナナはSNS展開等のビジネス展開ストーリーがとても計算されていました。
そして各メディアを通して拡散され、今では全国に100店舗ほどにもなったそうです。コロナ禍真っ只中の当時からここまで広がったビジネスの一端に関われたことは今となっては誇りに思います。

その中で最も大きいきっかけとなったのがこちら。
フランチャイズチャンネル様にてご紹介いただきました。

これだけでも、何度見ても小躍りしながらニヤニヤ出来ます。
キャラクターが可愛いとお褒めいただいております。

やってよかったなぁと心底思えました。
当時、数年で100店舗くらいになったら…って言う目標をお伺いしていた記憶ですが、わずか一年程度で達成出来たこと、その後グッズ展開やLINEスタンプ制作など初めての経験を積めたことは本当に嬉しかった。
常に消費され新しいものに切り替わる広告制作を長らく生業としていた身としては、自分で作った商品が販売されるというのはとてつもない経験となりました。

まさかの繋がり、そしてまさかの制作依頼

さて、まがりDEバナナキャラクター制作から一年ほど経過したころでしょうか。
とあるご連絡をいただきます。

「まがりDEバナナ」のキャラクターを作ったデザイナーさんに、今後フランチャイズ展開する事業のキャラクター制作をお願いしたい。

そうなんですねー。
って…え?僕ですか!?

確かにあれ作ったの私ですけど…二度目があるとは夢にも思わず。
恐る恐る詳細をお伺いして、クライアント様に自己紹介しながら自分が何を求められているかを再確認。

こちらも結論からお伝えしますが、以下のキャラクターが出来上がりました。

ぶたもん 〜豚の文句は俺に言え〜

クライアント様からすれば「まがりDEバナナ」のキャラクターイメージが強かったと思うのですが、いくつかタッチを変えたものをご提案しました。
結果的に同じ手法でのご提案を気に入って頂けたことが後に迷いが消える要因となるのですが、一度出来たなら再現できなければスキルとは呼べないな、と腹を括れたご依頼になりました。

有り難いことに、その時もフランチャイズチャンネル様で紹介頂けました。

まがりDEバナナのロゴを制作したデザイナーを起用しているとご紹介いただく!

人生何がきっかけになるかわからないなーと、しみじみ考えてみる機会となりました。

キャラクター制作は主軸となりえるのか

おそらくそうはならないだろうし、いつかまたチャンスが有ればやってみたい思いはあります。
本業イラストレーターさんに比べると、オリジナリティ=作家性という面では太刀打ちできないと思っているし、それでも期待されている以上は相応に応えたいという欲も出てきました。
微力ながらiPadやApple Pencilも購入し、さらなる可能性に繋げる準備だけは整えました笑

そして、先日(記事公開時)新たに新規キャラクター制作が完成しました。
近々実績として更新予定ですが、これまた良いご縁に恵まれて大変ありがたい限りです。
※2023年5月現在、進行中のご依頼含め現在累計7件のご依頼をいただきました。

まとめ

名指しでのご依頼がなければリーダーはおろか独立なんて程遠い世界だ、そしてそれを目指す事こそが必要なマインドだと会社員時代から常々聞かされてきました。
時代や根本のスキルは皆違えども、ペーペーから始まった経験は皆同じ。
初めから経験者などいない。
本件は意外なところから派生した稀な例かもしれませんが、可能性は無限にあるのではと思わせてくれる結果となりました。

少しずつ幅が広がっていく感覚を忘れたくない。
そういう意味ではとても大きな進化をもたらしてくださった皆様に、改めて御礼申し上げます。

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