成瀬とiPhone取りにいく
iPhone歴10数年の歴史で、久々の大ピンチだった。2年ぶり2度目のリンゴループ。朝起きたらiPhoneがリンゴマークのまま動かないってやつ。
経験は人を育てる。今回は前よりは落ち着いてた。ただ眠かっただけかな。
前回はこの世の終わりの気分だった。休日だったとはいえ、愛知の自宅ではなく東京にいて、かつ諸々の予定があるなかでのiPhone瀕死。
しかし私はかつてパソコンヘルプデスク職の経験もある。前回はAppleやソフトバンクに「買い替えしかない」と見放されても「いやこれは絶対ソフトの問題だ」と自分を信じ、試行錯誤した末の大逆転劇!自分で復活できた。今回もいけるでしょ。
っと思ったらダメだった。「あ」に濁点のついた声が出た。
幸いMacが手元にあるので、対応策を調べたり、Appleのチャットサポートを受けられた。Macがなかったら、四角い塊を握りしめて孤独死してたかもしれない。電話もネットも地図も使えなかったら、身動き取れない。
チャットサポートで「1番近いApple Storeの予約は1週間後です」と言われたときは、「独り言を言わない」がモットーの私でも「いやいやいやいやいや」と声を出して笑っていた。iPhoneなしで1週間過ごせるわけないでしょ。私の身体の一部なんです。
でも結局、自分でできる策は尽きた。Apple Storeへ行くしかない。
こういう時にちゃんと運が良いのが私だ。別のストアなら、遠いが即日対応の予約が取れた。1ミリも信じてない神様に初めて感謝した。
すぐ次のストレスが襲いかかる。iPhoneの使えない私は、利き手の指を全部落とされたヤ●ザみたいだ。
Apple Storeへ行くにも、地図も見れず、電車の乗り換えも分からず、時間も分からず、改札も切符を買わなきゃ通れず、コンビニでの支払いにわざわざ現金を数えなきゃならず。現代人(というか私)の無力さを痛感した。
おかげで成瀬がM-1出場するとこまで読書が進んだのは良かった。周りを気にせず自分なりの好奇心で突き進む感じ、見習いたい。
何より、成瀬が何やらかすかと目が離せないから、iPhone瀕死のストレスをしばらく忘れさせてくれた。あやうく電車を降りるのまで忘れるとこだったけど。
結局、Apple StoreでMacに繋ぐと、iPhoneを初期化・起動できた。やっぱり今回も怪我や身体の病気はなかった。精神の病だ。まっさらに消えた記憶はiCloudからのんびり復活させたらいい。手術費ウン万円とか、全治数週間とか言われるより100倍マシだ。
iPhoneは、意識せずともバックアップが取れてるので優秀。いや、そもそも不具合が起きなきゃいいんだから「優秀」は撤回か。
私のiPhone内にはたぶん、iPhone3Gからの写真と動画が全部入ってる。16年分?
多すぎてiCloudからの復活にかなり時間がかかるのは2年前にも体験済みだから、良い諦めがある。
でもさすがにそろそろ写真を他所へ移すべきか。急に古い写真を何かに使いたくなることもあるから、悩ましい。
成瀬はスマホにたまった写真、どうしてる?
そう聞いたら、彼女はなんと答えるだろう。
サポートありがとうございます! あなたのお役に立てる活動費とさせていただきます。